5月20日の神田川・日本橋川…1

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…3』のつづき)

220066.jpg毎度おなじみ神田川の落し口であります。せっかくピカピカに晴れてきたのですから、巡視船へリベンジをかければよさそうなものですが、そこはそれ。

あれ、左手の護岸、キレイになりましたね。しかも桟橋タイプの人道が堤防を乗り越えて、下流側へ続いています。隅田川水上派出所の前までテラスが延伸されたので、ここに出入口を設けたのでしょう。


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屋形がひしめく船宿街を、最微速でそろそろ歩かせていると、数隻のカヤックが下ってきました。お天気も好転しましたし、この日は水も割と澄んでいましたから、楽しめたでしょう。

先頭の男性、我が艇を発見して少し警戒の面持ちでしたが、面舵に当て十分距離を取ってから「こんにちは~!」と挨拶したら、笑顔で手を振ってくれました。これから恐らく、隅田川を下り亀島川に帰られるのでしょう、皆さんお気をつけて。

220068.jpg高欄の横断幕は‥‥‥‥ええ、ごもっともでございますよ。

江東内部河川に加えて、目黒川も厳しくなってきましたから、神田川・日本橋川の一周コースは、PWCにも開かれた都市河川としては、ほとんど唯一の存在になりつつあるといっても、いい過ぎではないでしょう。この上はお互い気をつけて、気持ちよく楽しめるように心がけたいものであります。

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4月22日の記事で、水道橋下流の疎通口に、ちょっと違和感(笑)のある工事中の看板が掲げられていたことに触れましたが、ここお茶の水分水路の吐口にも、全く同じ看板があるのを発見。

しかも、分水路内の側壁に、青い鋼板みたいなものでバッチを当てているのが見えます。どうやら下流側から、補修の手を入れているみたいですね。

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本郷台の堀割区間に至り、聖橋を遠望して一枚。河上を駆け抜ける丸ノ内線電車、背後に立ち並ぶ高層ビル群、そして聖橋の真新しい肌と、構造物の交錯した川景色はよいものです。

この角度から見ると、本当に聖橋が完全復活したさまが実感できて、しみじみ嬉しいものが。この向こうの巨大足場はまだ稼働中で、しばらく落ち着かない部分はありますが、神田川の象徴ともいえるこの区間が茗渓の風情を取り戻すのも、そう遠いことではないでしょう。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…2』につづく)

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タグ : 神田川 お茶の水分水路 分水路

工事中の扇橋閘門を訪ねて…3

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…2』のつづき)

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橋の下を抜けて、工事中の扇橋閘門と正対。う~ん、ちょっとした耐震補強レベルとかと思っていたら、根こそぎ造り替えるような大規模なものだったんですね。

巻上機室や扉体が失せ、二本の堰柱も養生されすっかり外観の変わったゲート周りもさることながら、左手にあった操作室の建物が姿を消していたことにショックを受けました。通航のたびに職員の方に声をかけていただき、開放日には見学させていただいたり(『満漢全席小名木川…4』ほか参照)と、思い出深い建物でしたんでねえ‥‥。

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何分袋小路ということもあり、ここから眺めるよりほかありません。スロットルをさらに絞り、左に回頭しながら接近。護岸の浮き上がりを防ぐためか、左手の水際には土嚢が積み上げられています。堰柱を養生するパネル、この角度から見ると、奥行きがずいぶんあることがわかりますね。

従来とは面目を一新した、見た目にも堅牢そうなゲートに生まれ変わりそうで、楽しみではあります。あっ、もしかして、隅田川東岸の更新水門たち同様「統一デザイン」になるのかしら? 都江東治水事務所管内だし、可能性はありそうですね。ともあれ、再来年4月1日からの再就役(都建設局PDF『扇橋閘門耐震補強工事に伴う扇橋閘門閉鎖のお知らせ』参照)を待つとしましょう。

220063.jpg竣工時の姿をあれこれ想像しながら、反転して西行。閘門様みたいに、一般供用初日に一番乗りで通航できたらいいなあ‥‥。

これまた魅力的な豆曳船、「30東庄丸」を一枚。操舵席のハードトップがない、低く抑えたシルエットに、船首近くのごついキャプスタンが目立っていて、小兵ながらパワフルな感じがみなぎっています。


220064.jpg帰路に空を見上げると、まあ、春海運河にいたころとは打って変わった、悔しくなるような青空。巡視船を撮っているとき、どうして晴れてくれなかったかのかと、天に向かって文句の一つもつけたくなります。

写真右手、鋼管矢板を打った護岸が、従来のそれより大きく前進していることがわかりますね。護岸がより頑丈になり、テラスも拡幅されるというわけでしょう。


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隅田川に戻って遡上、両国ジャンクションを見上げると、おお、すっぽりパネルで覆われて、こちらも工事ですか。まことインフラには、不断の整備が欠かせないことを実感します。ううしかし、空はさらに、抜けるように青く澄んできた‥‥ギギギ(泣)。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の神田川・日本橋川…1』につづく)

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タグ : 小名木川 隅田川 江東内部河川 扇橋閘門 閘門 曳船

工事中の扇橋閘門を訪ねて…2

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…2』のつづき)

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220057.jpg大横川との十字流に到達。ここに至るまでも、護岸工事の台船やらクレーン船やらで、目移りしながらの微速航行でしたが、十字流も鋼管矢板と業務船で賑やかですね。

KATOのロゴが目立つ、バックホウ装備の浚渫船を一枚。タイヤフェンダーが半ば近くまで沈み、ちょっと喫水が深すぎる気もしますが、燃料を満載して間がないのかな?

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220059.jpg北側、堅川方面をのぞくと、鋼矢板が伸びつつあり、クレーン船が河道の半分を塞いでいます。通航止めの表示は特になかったので、通ることはできそうですね。

反対の南側、木場方面もかくのごとし。テラスの幅を広げて、本格的(?)な遊歩道としてリニューアルされるのでしょうか。


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色々と引っかかってしまいましたが、というわけでようやく新扇橋の下から、扇橋閘門を望んだところ。あらら‥‥思った以上に徹底的な更新のようで、風景が一変してしまいましたね。近づいてみましょう。
撮影地点のMapion地図

(30年5月20日撮影)

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…3』につづく)

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タグ : 小名木川 扇橋閘門 浚渫船 閘門 江東内部河川

工事中の扇橋閘門を訪ねて…1

(『豊海橋の仮橋』のつづき)

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220052.jpg先行するバウカディも小名木川に入ったので、ともに面舵を切って進入。扇橋閘門の更新工事が始まってだいぶたちますが、まだ訪ねたことがなかったので、一度様子を見ておこうと思ったのです。

新小名木川水門、工事が残り1径間になったのはいいのですが、扉体に振られた番号がちょっとおかしいような‥‥。

中央が1で右が2、この伝でゆくと、左径間に3を割り振るのかな? まさか、東雲水門みたいに、左径間を廃止して埋めてしまうなんてことはありませんよね? 裏から見たら、従来の扉体がはまったままでした。

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高橋(たかばし)船着場が、位置を旧に復していました。撮影のお手伝いで、2回に渡ってもやいを取り、また新小名木川水門の開閉や、今はなき東京製粉通いのバージ便に出会えたりと、貴重なシーンを目の当たりにできた思い出深い場所でもあります。

220054.jpg高橋船着場が元に戻ったのは、テラス護岸の更新工事が終わったからです。

昨年、「4月16日のさくらしべ降る水路…4」では、鋼管矢板で錆色一色だったここも、今や真新しいコンクリートの肌がまぶしいほど。最近の水辺整備のスピードには、まったく目を見張るばかりですね。


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東航すると、工事未了の区間がはじまり、資材を積んだ台船やクレーン船やらで、まだまだ賑やか。雰囲気のよい曳船もいくつか見られて、目移りします。

台船にもやうこちらは「第八江東丸」。グレーの船体色が渋く、重心の低い落ち着いたスタイル。排気は甲板室側面に取られているので、停泊時にエンジンを回すと、乗り組みさんはちょっとツラそうではあります。

(30年5月20日撮影)

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…2』につづく)

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タグ : 小名木川 新小名木川水門 曳船 江東内部河川

豊海橋の仮橋

(『5月20日の築地川…5』のつづき)

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220047.jpgアーバンランチの航跡をたどって、永代橋に近づいたところ。下航してくる観光汽船の水上バス「リバータウン」の向こうに見えた、台船らしきものが。アレはもしかして‥‥。

減速して反転、近づいてみると、台船に既製のトラスを組んだ橋が、前後を大きくはみ出させて積まれていました。もしかして、豊海橋のジャッキアップ工事に使う、仮橋かしら?

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トラスの中には、すでに白い高欄付きの通路が組みつけ済み。仮橋の人道橋で間違いありません。台船には、橋を持ち上げるための足場らしい立ち上がりが複数あり、向こうにはジブをもたげたクレーン船も。

準備万端整った様子、ワクワクさせますよね。陸上の準備の様子は、ここから見えるでしょうか。

220049.jpg堤防の向こうとあって、水上からはうかがい知れないようですね。豊海橋の方は、先日、4月8日(『豊海橋がジャッキアップされる?』参照)の様子と特に変わりはないようです。

‥‥とすると、横断幕にある通航止めの日は、仮橋を架けるための日で、豊海橋本体のジャッキアップではないのかな?(その後、観察している皆さんがアップされた記事を拝見すると、まさに仮橋の工事日だったようです。この場を借りてお詫びします。)

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ふたたび回頭して河道中央へ。今度はバウカディの航跡をなぞって、小名木川へ向かうことに。

清洲橋越しにスカイツリーを眺めながら、先行艇のウェーキをたどる遡上のひととき。だいぶ雲も少なくなってきたし、川風もさわやか。気持よく艇を歩かせたのでした。

(30年5月20日撮影)

(『工事中の扇橋閘門を訪ねて…1』につづく)

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タグ : 隅田川 水上バス 台船

5月20日の築地川…5

(『5月20日の築地川…4』のつづき)

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回頭しながら、二つの径間をくぐりディテールを堪能して、南門橋との初邂逅を終えることにしました。これで、都内の可航水路にある震災復興橋は、すべて巡ったことになるのかな?

これからも出入り自由な状態が続くのか、環状線の工事もあるのでわかりませんが、ともあれ今日ここに来られた幸運を、喜びたいと思います。

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220043.jpg橋の近くにあった、櫓‥‥見附の跡でしょうか、台状に高めた石垣。

石垣の組み方は総じてとても丁寧で、これが江戸時代のものなら、かつて浜御殿であったことを実感させる施工ぶりではあります。当時の土木技術をかいま見られる遺構として、大切にしていただきたいですね。


220044.jpgふたたび雲が増えてきた空の下、今度は右手に木々と石垣、左手に桟道を見ながら、築地川をゆるゆると下って戻ります。最奥部から眺める川景色、とても新鮮。

江戸期の埋立によって生じた水路、またそのころの水辺のさまを今に残す都心の川という意味でも、南門橋と合わせて短区間ながら魅力のある水路と思います。チャーターボートの観光コースにも悪くないでしょうね。

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隅田川に出て取舵、スロットルを倒して遡上することにしました。近場に見ておきたいものがあったからです。

気持ちのよい風になぶられつつ見上げると、頭上を圧する築地大橋の構造が広がり、空はふたたび雲がまばらになって、青天井がのぞけてきました。

(30年5月20日撮影)

(『豊海橋の仮橋』につづく)

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タグ : 築地川 隅田川 南門橋

5月20日の築地川…4

(『5月20日の築地川…3』のつづき)

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南門橋右径間をくぐり終えて、微速で左回りに回頭しつつ、水面上から初めて見る築地川最奥部の光景。

暗渠のポータル、石垣に似せたコンクリートのフタで塞がれたのですね。左手奥は、海岸通りの拡幅で幅を狭められた、汐留川の北東端です。だいぶ前になりますが、確かここに環境局の小型清掃船が入っていた写真を、ウェブサイトで見た記憶があるのですけれど、記憶違いだったかな‥‥。

まあ、今日は河道を塞ぐフェンスが外れていて、南門橋をくぐれただけでも幸運と思わなければなりません。冒険は慎んで、橋見物に集中しましょう。

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220038.jpg近くで見ると、この橋脚部分の張り出しが滋味にあふれ実にいい感じ。橋詰のそれが直線を取り入れた、いわば角丸断面なのにくらべ、橋脚はほぼ半円断面で、円柱を思わせるまろやかさが、橋脚ということもあってかしっくりきます。

しかしこちら側は、汚れや白化がずいぶん目立ちますね。日照の差で乾燥しづらいからか、または車道に面していて、粉塵を浴びる確率が高いからでしょうか。

220039.jpgくぐってきた径間を振り返って。汚れてもむしろ味のうちと思えるのは、この豊かな装飾に負うところが大きいでしょう。デザインを担当した山口文象氏ご自身は、装飾を施すことはお好みでなかったようですが。

このあたり、「橋を透して見た風景」にも一項がありますが、ウェブ上では「建築家 山口文象」の「1924橋梁デザイン」に山口氏のインタビューがあり、南門橋の竣工時の写真も載っています。

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水鏡でできた、黒く縁どられた紡錘形の向こうに、築地川の初めて見る角度が。この温かみのある曲面と質量感。鋼橋では味わえない、RCアーチの醍醐味の一つですねえ。

(30年5月20日撮影)

(『5月20日の築地川…5』につづく)

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タグ : 築地川 南門橋 橋の裏側