超弩級最低橋?
(『浪花濃厚水路…11』のつづき)

●堂島大橋に接近してみると、まあ、息を呑むスレスレっぷりです。桁についている緩やかな反りがなければ、水面との距離は、板子一枚のスキ間しかないのではないかと思わせるほど。もちろん、通れる余地があるからこそ、船は進んでゆくのでしょうが…。
今さらながら気づかされたのは、下路式―道の上部に支える構造のある橋―だからこそ、桁下の低さが視覚的に強調されて、禍々しさすら感じるサイテーぶりを発散しているのでは…ということ。
もし、愛しの最低橋・茂森橋がタイドアーチやトラスだったら、あの桁橋ゆえの哀愁は薄れこそすれ、もっと鬼気迫る、佐藤淳一氏言われるところの、「ビジュアル的に迫力のある」橋になっていたかもしれません。
●下路式ゆえの、視覚的な錯覚もさることながら、禍々しさを振りまいていた原因の一つが判明。近づいてから気づいたのですが、両端に茂森橋同様の、ラーメン橋台がある! 「タイドアーチのラーメン橋台橋」だ!
古びていることもあるのでしょうが、親柱付近のデザインが、何かおどろおどろしていて、歴史を感じるとかそういう以前にコワイ…(私だけ?)。

●これはまずいだろう…。
すみません、目前に迫った瞬間に口走った、正直な感想を書いてみました。
上で触れたような、さまざまなパーツが発する毒素(失礼)に、完全に呑まれているところに持ってきて、この、律義にも小さく書き込まれた橋名に、何かノックアウトされた気が。
低さに加えて、戦前(昭和2年)の竣工、ラーメン橋台橋、そしてこの規模と、雰囲気、条件ともに十二分。最低橋趣味者としてですね、堂島大橋を超弩級最低橋に推薦したいと愚考するのであります。
●…まあ、ざれ言はともかくとして、楽しいすり抜けの瞬間をご覧いただきたく。
向こう側、手すりと桁下の距離が非常にシビアなのが見て取れるかと思いますが、緩やかに見えても橋の反りはかなりあり、船の中央部では、まだ少し余裕が感じられました。
●後席の老紳士など、イスの間にしゃがんで横向きに丸くなり、まったく周りを見ていないあたり、堂島大橋が乗客にあたえた恐怖(笑)が見て取れる一枚。
何分、水路幅や橋の規模が違うので、目測には相当の錯覚があるとは思うのですが、実際の桁下高は、1.8mくらいだったでしょうか。満潮に向かう時間帯だったは言えこの低さ、大阪の艇長さんたちが、うらやましく思えるサイテーっぷりでした。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『浪花濃厚水路…12』につづく)

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●堂島大橋に接近してみると、まあ、息を呑むスレスレっぷりです。桁についている緩やかな反りがなければ、水面との距離は、板子一枚のスキ間しかないのではないかと思わせるほど。もちろん、通れる余地があるからこそ、船は進んでゆくのでしょうが…。
今さらながら気づかされたのは、下路式―道の上部に支える構造のある橋―だからこそ、桁下の低さが視覚的に強調されて、禍々しさすら感じるサイテーぶりを発散しているのでは…ということ。
もし、愛しの最低橋・茂森橋がタイドアーチやトラスだったら、あの桁橋ゆえの哀愁は薄れこそすれ、もっと鬼気迫る、佐藤淳一氏言われるところの、「ビジュアル的に迫力のある」橋になっていたかもしれません。
●下路式ゆえの、視覚的な錯覚もさることながら、禍々しさを振りまいていた原因の一つが判明。近づいてから気づいたのですが、両端に茂森橋同様の、ラーメン橋台がある! 「タイドアーチのラーメン橋台橋」だ!古びていることもあるのでしょうが、親柱付近のデザインが、何かおどろおどろしていて、歴史を感じるとかそういう以前にコワイ…(私だけ?)。

●これはまずいだろう…。
すみません、目前に迫った瞬間に口走った、正直な感想を書いてみました。
上で触れたような、さまざまなパーツが発する毒素(失礼)に、完全に呑まれているところに持ってきて、この、律義にも小さく書き込まれた橋名に、何かノックアウトされた気が。
低さに加えて、戦前(昭和2年)の竣工、ラーメン橋台橋、そしてこの規模と、雰囲気、条件ともに十二分。最低橋趣味者としてですね、堂島大橋を超弩級最低橋に推薦したいと愚考するのであります。
●…まあ、ざれ言はともかくとして、楽しいすり抜けの瞬間をご覧いただきたく。向こう側、手すりと桁下の距離が非常にシビアなのが見て取れるかと思いますが、緩やかに見えても橋の反りはかなりあり、船の中央部では、まだ少し余裕が感じられました。
●後席の老紳士など、イスの間にしゃがんで横向きに丸くなり、まったく周りを見ていないあたり、堂島大橋が乗客にあたえた恐怖(笑)が見て取れる一枚。何分、水路幅や橋の規模が違うので、目測には相当の錯覚があるとは思うのですが、実際の桁下高は、1.8mくらいだったでしょうか。満潮に向かう時間帯だったは言えこの低さ、大阪の艇長さんたちが、うらやましく思えるサイテーっぷりでした。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『浪花濃厚水路…12』につづく)
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浪花濃厚水路…11
(『浪花濃厚水路…10』のつづき)
●昭和橋のすり抜けを堪能し、土佐堀川に出た直後の眺め。正面、中之島に沿った岸は、業務船の船溜のようですね。右手に見えるビルは、船長さんによると大阪最初の「超高層ビル」、中之島センタービルなのだとか。
上空の雲はますます厚くなり、今にも大粒の雨が降ってきそうな、危うい空模様。大阪の川の神様、何とかあと少し、雨を降らせないでください…。

●船は丁字流を左折、端建蔵橋をくぐり、土佐堀川から一旦安治川へ出てUターン、堂島川に入るコースを取ります。写真は、赤い社章も誇らしげな、安治川南岸の住友倉庫。
隅田川では、もはや過去の風景となってしまった、倉庫の前に艀が接岸する川景色…。ご当地大阪では、今なお現役の水運風景として、見ることができるのですね。素晴らしい。
●いよいよ「水の回廊」も最終コース、堂島川に入りました。
第一橋の船津橋は、いいこんころもちの低さ。堂島川は都心を控えるだけに、橋の本に載るような名橋がいくつかあるんですよね。楽しみです。
●新なにわ筋を渡す、上船津橋の上には、阪神高速3号神戸線が覆いかぶさっており、二階建て構造になっているようです。
長さは短いですが、隅田川大橋を思わせる雰囲気。
おっ? その向こうの橋は…。

●あれ? さっきくぐったはずの昭和橋が…と、錯覚させるほど、構造のタイプもスレスレ具合も、そっくりな橋が出現。案内のリーフレットによると、堂島大橋だそうです。
近づくにつれて…、イヤ、似ているようでかなり違う! 「背中に悪寒が走る」などという表現では足りない、もっと、こう、何と言うか…
禍々しい雰囲気
(失礼)…を勝手に感じ取り、戦慄する船頭。後で知ることになるのですが、昭和橋はほんの前哨戦に過ぎず、堂島川こそが、低い橋の花道、ナニワの水路の真髄だったのです!
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『超弩級最低橋?』につづく)

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●昭和橋のすり抜けを堪能し、土佐堀川に出た直後の眺め。正面、中之島に沿った岸は、業務船の船溜のようですね。右手に見えるビルは、船長さんによると大阪最初の「超高層ビル」、中之島センタービルなのだとか。上空の雲はますます厚くなり、今にも大粒の雨が降ってきそうな、危うい空模様。大阪の川の神様、何とかあと少し、雨を降らせないでください…。

●船は丁字流を左折、端建蔵橋をくぐり、土佐堀川から一旦安治川へ出てUターン、堂島川に入るコースを取ります。写真は、赤い社章も誇らしげな、安治川南岸の住友倉庫。
隅田川では、もはや過去の風景となってしまった、倉庫の前に艀が接岸する川景色…。ご当地大阪では、今なお現役の水運風景として、見ることができるのですね。素晴らしい。
●いよいよ「水の回廊」も最終コース、堂島川に入りました。第一橋の船津橋は、いいこんころもちの低さ。堂島川は都心を控えるだけに、橋の本に載るような名橋がいくつかあるんですよね。楽しみです。
●新なにわ筋を渡す、上船津橋の上には、阪神高速3号神戸線が覆いかぶさっており、二階建て構造になっているようです。長さは短いですが、隅田川大橋を思わせる雰囲気。
おっ? その向こうの橋は…。

●あれ? さっきくぐったはずの昭和橋が…と、錯覚させるほど、構造のタイプもスレスレ具合も、そっくりな橋が出現。案内のリーフレットによると、堂島大橋だそうです。
近づくにつれて…、イヤ、似ているようでかなり違う! 「背中に悪寒が走る」などという表現では足りない、もっと、こう、何と言うか…
禍々しい雰囲気
(失礼)…を勝手に感じ取り、戦慄する船頭。後で知ることになるのですが、昭和橋はほんの前哨戦に過ぎず、堂島川こそが、低い橋の花道、ナニワの水路の真髄だったのです!
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『超弩級最低橋?』につづく)
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浪花濃厚水路…10
(『道頓堀川閘門…2』のつづき)
●西岸には、土運船やクレーン船の船溜が。どの船も、青い船体に山吹色のキャブと、なかなか洒落た塗装で佳い感じ。澪標のマークが書かれているところを見ると、大阪市の持ち船なのですね。
この間、5本の橋があったのですが、最終橋(いや、最上流だから第一橋ですね)の印象が強烈過ぎて、意識がすべて吸い寄せられてしまった気が…。コイツ(↓)が悪いんです!

●というわけで、木津川流頭部の橋、昭和橋を目前にしたときの印象を、一言で。
うわあ…。
永代橋をスケールダウンしたような、なかなか風格のあるタイドアーチで、普通なら「ああ、いい橋だなあ」で済んでしまうところですが、この桁下高の低さが、彼の立ち位置を微妙なモノにしている気が…。
言うまでもなく、最低橋バカとしては、大いに惹かれるものがあったわけであります!
いや〜、さすが大阪! あなどれません!
●うはは、このギリギリ加減、背中に悪寒が走る素晴らしさ! (大阪の方、申しわけありません、喜んでいるのです!)
高欄に掲げられた、看板に突っ込みたくなりました。前方の船とか、基礎護岸が出っ張っていて浅いとか、ほかのことを注意する前に、まず自分の桁下の低さを注意しろと。
嬉しくてコーフンしているので、もうわけのわからないことが脳内を駆け巡ります。船長さんに「頭を下げて」とか、言われたと思うのですが、それすら覚えていません…。
●くぅ〜(笑)
この低さ、タマランです…
皆さん仰向けになったり、体を傾けて難を避け、息詰まるすり抜けの一瞬。我々を含む最前列4人は、イスの前にしゃがみこんで、身を縮めていました。
●イヤ、後席のお母さん、子供そっちのけで桁下をナデナデしたくなる気持ち、痛いほどわかりますよ…。
この昭和橋、先ほども引用させていただいた、「歩いて大阪八百八橋」によれば、全長82.8m、昭和7年竣工とのこと。戦前の名橋の一つと言ってよいのでしょうが、最低橋趣味(ハイ、今考えました)の観点から見ますると、上位10橋に間違いなくランクインするであろう、マニアックな橋ということになります。イヤ、ご愁傷さまでした(笑)。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『浪花濃厚水路…11』につづく)

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●西岸には、土運船やクレーン船の船溜が。どの船も、青い船体に山吹色のキャブと、なかなか洒落た塗装で佳い感じ。澪標のマークが書かれているところを見ると、大阪市の持ち船なのですね。この間、5本の橋があったのですが、最終橋(いや、最上流だから第一橋ですね)の印象が強烈過ぎて、意識がすべて吸い寄せられてしまった気が…。コイツ(↓)が悪いんです!

●というわけで、木津川流頭部の橋、昭和橋を目前にしたときの印象を、一言で。
うわあ…。
永代橋をスケールダウンしたような、なかなか風格のあるタイドアーチで、普通なら「ああ、いい橋だなあ」で済んでしまうところですが、この桁下高の低さが、彼の立ち位置を微妙なモノにしている気が…。
言うまでもなく、最低橋バカとしては、大いに惹かれるものがあったわけであります!
いや〜、さすが大阪! あなどれません!
●うはは、このギリギリ加減、背中に悪寒が走る素晴らしさ! (大阪の方、申しわけありません、喜んでいるのです!)高欄に掲げられた、看板に突っ込みたくなりました。前方の船とか、基礎護岸が出っ張っていて浅いとか、ほかのことを注意する前に、まず自分の桁下の低さを注意しろと。
嬉しくてコーフンしているので、もうわけのわからないことが脳内を駆け巡ります。船長さんに「頭を下げて」とか、言われたと思うのですが、それすら覚えていません…。
●くぅ〜(笑)この低さ、タマランです…
皆さん仰向けになったり、体を傾けて難を避け、息詰まるすり抜けの一瞬。我々を含む最前列4人は、イスの前にしゃがみこんで、身を縮めていました。
●イヤ、後席のお母さん、子供そっちのけで桁下をナデナデしたくなる気持ち、痛いほどわかりますよ…。この昭和橋、先ほども引用させていただいた、「歩いて大阪八百八橋」によれば、全長82.8m、昭和7年竣工とのこと。戦前の名橋の一つと言ってよいのでしょうが、最低橋趣味(ハイ、今考えました)の観点から見ますると、上位10橋に間違いなくランクインするであろう、マニアックな橋ということになります。イヤ、ご愁傷さまでした(笑)。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『浪花濃厚水路…11』につづく)
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タグ : 木津川
道頓堀川閘門…2
(『道頓堀川閘門…1』のつづき)

●今回も水位差はほとんどなく、マイタゲートが閉じるとほぼ同時に、ラジアルゲートが下がり始めました。東横堀川閘門と違うのは、径間が小さいせいか、両岸からの警告放水がささやかで、チョロチョロといった程度だったこと。
それでも、アームがゆっくりスイングして、扉体を水没させてゆくさまを眺めるのは、やはり興奮のひととき! 向こうは木津川との十字流、正面に見えてきた白いタイドアーチは、岩松橋です。
●扉体が下がりきると、計ったようなタイミングで、右手から清掃船が出現、タモ網でゴミ取り作業を始めました。
「水都大阪」と大書きした看板を掲げたこの艇、東京の同種の艇より小型で、コンソールも低めに造られています。やはり橋の桁下高を、考えてのことでしょう。
●強烈閘門・道頓堀川閘門を出て、木津川へ。左手に二段式ローラーゲートの制水門が見えます。
ナニワの高架下水路・東横堀川と、水路の都大路・道頓堀川にお別れ。思った以上に見どころ満載で、濃厚かつ濃縮されたひとときでした。リバーウォークが完成したら、また来てみたいですねえ。
●十字流を右へ、木津川を北上。両岸にはテラスが造られ、さっぱりと薄味の川景色。
あいかわらず雲は厚く、いつ降り出すかヒヤヒヤしながらの水路行ですが、今のところ何とか持ちこたえているのは、ありがたい限り。もう少しだけ、こらえてくだされ…。

●イチョウの葉をかたどった高欄が印象的な、千代崎橋。これも古そうな鋼桁橋ですね。だいぶ低いな、とほくそ笑んでいたら、すかさず船長さんより「低いですから気をつけて、頭を下げてください!」と声がかかり、乗客一同、思い思いにのけぞったり、イスから外れてしゃがみこんだり。
「アクアmini」にとっては、充分低いとはいえ、我が愛しの最低橋・茂森橋が見せる、息が詰まるような余裕のなさにくらべれば、足元にも及ぶまい…と、鼻息荒くタカをくくる船頭。
この後、その思い上がりは見事に打ち砕かれ、ナニワの水路文化の奥深さを、イヤと言うほど思い知らされることになるとは、誰が予想しえたでありましょうや! (こればっかり)
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『浪花濃厚水路…10』につづく)

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●今回も水位差はほとんどなく、マイタゲートが閉じるとほぼ同時に、ラジアルゲートが下がり始めました。東横堀川閘門と違うのは、径間が小さいせいか、両岸からの警告放水がささやかで、チョロチョロといった程度だったこと。
それでも、アームがゆっくりスイングして、扉体を水没させてゆくさまを眺めるのは、やはり興奮のひととき! 向こうは木津川との十字流、正面に見えてきた白いタイドアーチは、岩松橋です。
●扉体が下がりきると、計ったようなタイミングで、右手から清掃船が出現、タモ網でゴミ取り作業を始めました。「水都大阪」と大書きした看板を掲げたこの艇、東京の同種の艇より小型で、コンソールも低めに造られています。やはり橋の桁下高を、考えてのことでしょう。
●強烈閘門・道頓堀川閘門を出て、木津川へ。左手に二段式ローラーゲートの制水門が見えます。ナニワの高架下水路・東横堀川と、水路の都大路・道頓堀川にお別れ。思った以上に見どころ満載で、濃厚かつ濃縮されたひとときでした。リバーウォークが完成したら、また来てみたいですねえ。
●十字流を右へ、木津川を北上。両岸にはテラスが造られ、さっぱりと薄味の川景色。あいかわらず雲は厚く、いつ降り出すかヒヤヒヤしながらの水路行ですが、今のところ何とか持ちこたえているのは、ありがたい限り。もう少しだけ、こらえてくだされ…。

●イチョウの葉をかたどった高欄が印象的な、千代崎橋。これも古そうな鋼桁橋ですね。だいぶ低いな、とほくそ笑んでいたら、すかさず船長さんより「低いですから気をつけて、頭を下げてください!」と声がかかり、乗客一同、思い思いにのけぞったり、イスから外れてしゃがみこんだり。
「アクアmini」にとっては、充分低いとはいえ、我が愛しの最低橋・茂森橋が見せる、息が詰まるような余裕のなさにくらべれば、足元にも及ぶまい…と、鼻息荒くタカをくくる船頭。
この後、その思い上がりは見事に打ち砕かれ、ナニワの水路文化の奥深さを、イヤと言うほど思い知らされることになるとは、誰が予想しえたでありましょうや! (こればっかり)
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『浪花濃厚水路…10』につづく)
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道頓堀川閘門…1
(『浪花濃厚水路…9』のつづき)

●本日二度目のご馳走、道頓堀川閘門に近づいてみると…。
…何かスゴイものが上に乗っかっている…。
これは、右側にある制水門(通航は不可)が、二段式ローラーゲートのため、巻上機室を兼ねて造られた上屋ということがわかりましたが、それにしても、上屋の造形に力こぶを入れ過ぎのような気が(笑)。水門や閘門本体の存在が、霞んでしまいそうなきらきらしさ…。
●派手な上屋に、すっかり目を奪われてしまいましたが、ご馳走はもちろん閘門のほう。内水側はマイタゲート、これから出る木津川側の扉体が、ラジアルゲートという組み合わせは、先ほどの東横堀川閘門と一緒です。
こちらのマイタゲートは、径間が8.6mと小さいため、可愛らしい感じがしますが、シェル構造のスマートな外観は、東横堀川のそれと同様です。
●注意書きも東横堀川閘門と同じく、通航3日前までのFAX申請必須。申請の受付や管理は、東横堀川で一括して行っているようですね。
まあ、何か理由があってのこととは思いますが、プレジャーボートやカヤックなど、アマチュア艇にとって、少々利用しにくい環境のようです。
東京や利根川下流域の閘門群が、まったく自由に利用できるだけに、大阪の「事前申請必須」には、窮屈な感じが否めません。地元の艇長さんたちは、どう感じられているでしょうか。
●我々の船がもやった側壁の手すりに、小さなポストが。「河川管理事務所 桟橋利用確認届け」とありました。
こちらは業務船向けのものでしょうか。途中の船着場を利用した船は、ここに届け出用紙を入れるのかしら?
●小さい径間とはいえ、マイタゲートの運転される姿を眺めるのは、やはり面白いもの。
先ほど立ち寄った、湊町船着場でほとんどのお客さんが降りてしまったものの、船長さんの説明はますます熱を帯び、飽きさせることがありません。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『道頓堀川閘門…2』につづく)

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●本日二度目のご馳走、道頓堀川閘門に近づいてみると…。
…何かスゴイものが上に乗っかっている…。
これは、右側にある制水門(通航は不可)が、二段式ローラーゲートのため、巻上機室を兼ねて造られた上屋ということがわかりましたが、それにしても、上屋の造形に力こぶを入れ過ぎのような気が(笑)。水門や閘門本体の存在が、霞んでしまいそうなきらきらしさ…。
●派手な上屋に、すっかり目を奪われてしまいましたが、ご馳走はもちろん閘門のほう。内水側はマイタゲート、これから出る木津川側の扉体が、ラジアルゲートという組み合わせは、先ほどの東横堀川閘門と一緒です。こちらのマイタゲートは、径間が8.6mと小さいため、可愛らしい感じがしますが、シェル構造のスマートな外観は、東横堀川のそれと同様です。
●注意書きも東横堀川閘門と同じく、通航3日前までのFAX申請必須。申請の受付や管理は、東横堀川で一括して行っているようですね。まあ、何か理由があってのこととは思いますが、プレジャーボートやカヤックなど、アマチュア艇にとって、少々利用しにくい環境のようです。
東京や利根川下流域の閘門群が、まったく自由に利用できるだけに、大阪の「事前申請必須」には、窮屈な感じが否めません。地元の艇長さんたちは、どう感じられているでしょうか。
●我々の船がもやった側壁の手すりに、小さなポストが。「河川管理事務所 桟橋利用確認届け」とありました。こちらは業務船向けのものでしょうか。途中の船着場を利用した船は、ここに届け出用紙を入れるのかしら?
●小さい径間とはいえ、マイタゲートの運転される姿を眺めるのは、やはり面白いもの。先ほど立ち寄った、湊町船着場でほとんどのお客さんが降りてしまったものの、船長さんの説明はますます熱を帯び、飽きさせることがありません。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『道頓堀川閘門…2』につづく)
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浪花濃厚水路…9
(『浪花濃厚水路…8』のつづき)
●オブジェのような吊り橋、浮庭橋の手前にある、湊町船着場に着岸。ここで大阪城港から一緒に乗った、ほとんどのお客さんが降りてしまいましたが、私は降りません。ええ。降りるもんですか!こんなに楽しいのに!
通常便はここが終点なのですが、我々の乗ったこの、12:05大阪城港発「水の回廊コース」は、まだまだたっぷり、大阪の濃厚な水路を楽しませてくれるのですよ、うひひ…。
●ミナミの賑やかなちまたを抜けて、周りはすっかり静かになったものの、趣味的にはむしろ、次第に濃度を増してくるヨカンが。
「橋が低いですからね、頭を低くしていてください」…そそるアナウンスありがとう、船長さん(涙)。その割には速度を緩めないのがまた、イイ感じですわ!
橋を撮ろうと思っていたら…。
●南側に、こんなイイ感じの陸閘が出現、一気に意識を吸い寄せられました。
気が向いたら、一人でもガラガラと開けたてして遊べそうな(遊んだらいけないでしょうが、そこはそれ)、可愛らしさがたまらんです。
●船溜もいくつかあり、東京のそれより一回りサイズの小さい、いかにも河川専用といった感じの、バージや曳船にも吸い寄せられ。
船尾の部分、押船がはまる凹みの構造が凄い。出艫がやたら張り出していて、まるで金魚のヒレのようですね。
●あれこれ目移りしていたら、5本の橋をくぐるのもあっという間。道頓堀川の最終橋、日吉橋を前にしたあたりで、おおお、見えてきた!
いえ、右の京セラドームではありません。本日二つ目の閘門、道頓堀川閘門です!
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『道頓堀川閘門…1』につづく)

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●オブジェのような吊り橋、浮庭橋の手前にある、湊町船着場に着岸。ここで大阪城港から一緒に乗った、ほとんどのお客さんが降りてしまいましたが、私は降りません。ええ。降りるもんですか!こんなに楽しいのに!通常便はここが終点なのですが、我々の乗ったこの、12:05大阪城港発「水の回廊コース」は、まだまだたっぷり、大阪の濃厚な水路を楽しませてくれるのですよ、うひひ…。
●ミナミの賑やかなちまたを抜けて、周りはすっかり静かになったものの、趣味的にはむしろ、次第に濃度を増してくるヨカンが。「橋が低いですからね、頭を低くしていてください」…そそるアナウンスありがとう、船長さん(涙)。その割には速度を緩めないのがまた、イイ感じですわ!
橋を撮ろうと思っていたら…。
●南側に、こんなイイ感じの陸閘が出現、一気に意識を吸い寄せられました。気が向いたら、一人でもガラガラと開けたてして遊べそうな(遊んだらいけないでしょうが、そこはそれ)、可愛らしさがたまらんです。
●船溜もいくつかあり、東京のそれより一回りサイズの小さい、いかにも河川専用といった感じの、バージや曳船にも吸い寄せられ。船尾の部分、押船がはまる凹みの構造が凄い。出艫がやたら張り出していて、まるで金魚のヒレのようですね。
●あれこれ目移りしていたら、5本の橋をくぐるのもあっという間。道頓堀川の最終橋、日吉橋を前にしたあたりで、おおお、見えてきた!いえ、右の京セラドームではありません。本日二つ目の閘門、道頓堀川閘門です!
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『道頓堀川閘門…1』につづく)
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浪花濃厚水路…8
(『浪花濃厚水路…7』のつづき)
●ミナミの河畔はすき間なく広告看板で埋められて、まあその派手なこと、色の洪水といっても言い過ぎでないほどです。その中でも他を圧する存在感があるのが、戎橋南詰にそびえる、江崎グリコの巨大看板。
キャラメルでおなじみのマラソンランナーが、大阪名所をバックにトラックを駆けてくるという、ストレートな絵柄に気圧されますが、手元にあった写真集「写真で見る 大阪市100年」(大阪市・平成元年発行)を見ていたら、なんとこの看板、戦前から(もちろん、代替わりはしているでしょうが)ここにあるのですね!
●戎橋をくぐると、水面の上を低く足場が覆い、トンネル水路の趣き。この区間は、まだリバーウォークの工事中なのでしょう。
御堂筋を渡す道頓堀橋は、大正11年竣工という、東京でもおいそれとない古い橋なのですが、足場のお陰で、裏側をチラ見しただけに終わりました。残念…。
●道頓堀橋を抜けて、次の新戎橋までは、何とか空が拝めるものの、遊歩道があるのはわずかな区間で、ここも工事中のようです。
う〜ん、ということは、堂島川の水晶橋と並んで、ゲートを内蔵していた珍橋、大黒橋も見られないのかしら…。
●今度の足場の下は、左右の脚にチカチカ光る電飾がからめられて、船で通るお客さんを慰めようという趣向。そんな気遣いは不要なオトコが約一名、頭上低く構造物があるというだけで、興奮しておりますが(笑)。
大黒橋は、ぎりぎりまで足場が迫っており、やはり撮れませんでした…。

●大黒橋は見損ねましたが、一服の清涼剤だったのが、この深里橋に接して建っていたビル。
その丸みのある古風な外観、河中に張り出して建っていることもさることながら、水面近くのテラスが素晴らしい! 扉や窓のカタチからして、船のように水密構造になっているようですね。
今は閘門で守られているので、まず水没することはないのでしょうけれど、昔は増水時になると、扉や窓を堅く閉ざして、身を守ったことが想像される雰囲気。水没したときに、中から水中をのぞいてみたくなりますよね。テラスにはキャンバーがつけられていて、水はけを考えた造りになっているのも佳し。う〜ん、よく認可が下りたものだなあ…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
(『浪花濃厚水路…9』につづく)

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●ミナミの河畔はすき間なく広告看板で埋められて、まあその派手なこと、色の洪水といっても言い過ぎでないほどです。その中でも他を圧する存在感があるのが、戎橋南詰にそびえる、江崎グリコの巨大看板。キャラメルでおなじみのマラソンランナーが、大阪名所をバックにトラックを駆けてくるという、ストレートな絵柄に気圧されますが、手元にあった写真集「写真で見る 大阪市100年」(大阪市・平成元年発行)を見ていたら、なんとこの看板、戦前から(もちろん、代替わりはしているでしょうが)ここにあるのですね!
●戎橋をくぐると、水面の上を低く足場が覆い、トンネル水路の趣き。この区間は、まだリバーウォークの工事中なのでしょう。御堂筋を渡す道頓堀橋は、大正11年竣工という、東京でもおいそれとない古い橋なのですが、足場のお陰で、裏側をチラ見しただけに終わりました。残念…。
●道頓堀橋を抜けて、次の新戎橋までは、何とか空が拝めるものの、遊歩道があるのはわずかな区間で、ここも工事中のようです。う〜ん、ということは、堂島川の水晶橋と並んで、ゲートを内蔵していた珍橋、大黒橋も見られないのかしら…。
●今度の足場の下は、左右の脚にチカチカ光る電飾がからめられて、船で通るお客さんを慰めようという趣向。そんな気遣いは不要なオトコが約一名、頭上低く構造物があるというだけで、興奮しておりますが(笑)。大黒橋は、ぎりぎりまで足場が迫っており、やはり撮れませんでした…。

●大黒橋は見損ねましたが、一服の清涼剤だったのが、この深里橋に接して建っていたビル。
その丸みのある古風な外観、河中に張り出して建っていることもさることながら、水面近くのテラスが素晴らしい! 扉や窓のカタチからして、船のように水密構造になっているようですね。
今は閘門で守られているので、まず水没することはないのでしょうけれど、昔は増水時になると、扉や窓を堅く閉ざして、身を守ったことが想像される雰囲気。水没したときに、中から水中をのぞいてみたくなりますよね。テラスにはキャンバーがつけられていて、水はけを考えた造りになっているのも佳し。う〜ん、よく認可が下りたものだなあ…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月12日撮影)
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タグ : 道頓堀川 とんぼりリバーウォーク

