1月21日の古川…4

(『1月21日の古川…3』のつづき)

216016.jpgどうやら念願かないそうで、気分はそりゃあよいものの、チラチラ目を落としている魚探の感は、うらはらに非情なものです。小山橋直前からガクンと浅くなり始め、たちまち1mに!

現在時刻10時10分、推算潮位はA.P.+1.46mほど。9年前の1月に陸路訪ねたとき、公園の河道断面図に「河床高さA.P.-0.44m」とあったので、それが本当なら1.9mはあるはずなのですが‥‥。堆砂で河床が上がったのかなあ、などと艇を歩かせながら妄想が脳内をぐるぐる。

ともあれ、まだチルトアップせずとも進める深さがあるのですから、続けて前進です。河底もコンクリートでなく泥なら、ペラをヒットしても致命傷には至るまいと、いつもの小心はどこへやら、今日はやけに強気。

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小山橋通過! いや~、とにかく嬉しい。再塗装されて間がないのか、桁裏も思ったよりきれいですね。ここまでくればあと一息、右手に見えてきたあそこ!

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新広尾公園親水テラス前に到着。
9年前に見下ろした水面に、我が艇とともに在るこの瞬間、実に感慨深いものが。

目黒川や石神井川にも同種の施設がありますが、護岸を掘り込んで計画高水位以下のテラスを造り、平時は親水施設として川面を愛でられ、増水時は冠水することを前提に設計されたもの。

断面図を信じれば、テラス前には基礎護岸がなく、横付けしても差し支えはないはずです。ただし柵には扉はなく、フェンダーの備えもありませんから、船着場としての使用は考えていないのでしょう。

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水深も厳しくなってきたので、テラス前から少し進んだところを、遡上限界として転回。

いったん右に去った高架がふたたび河道上空に戻るさま、日向坂につながる勾配のある橋、二の橋を望んだ場所で、上機嫌の雪辱戦も終了となりました。

216020.jpg去り際、テラスの下流側をふと見上げると、水位観測機器や水面を向いた監視カメラ、防災用らしきスピーカーが設けられていました。テラスに「災害用ボート収納箱」があったのと併せ、小さな防災拠点としての機能をも有していることがわかります。

イヤ、お手伝いの道々とは申せ、しょっぱなから良い舟行きができ、ゴキゲンであります。この後も楽しい出会いが期待できそうですね。
撮影地点のMapion地図

(30年1月21日撮影)

(『1月21日の目黒川…1』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路 橋の裏側

1月21日の古川…3

(『1月21日の古川…2』のつづき)

216011.jpg曲線を半ばまで進むと、一の橋が見えてきました。意外なほど多くの鴨さんが浮いていて、木っ端ブネの侵入におかんむりのご様子。

あの向こうに崩落現場があると思うと、いやが上にも緊張感が高まりますが、ここは進むよりほかありません。不安と期待を入り混じらせながら、舵を忙しく切りつつ続けて前進。

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216013.jpg一の橋をくぐった直後の風景。右が崩落現場で、護岸はまだ真新しく、上に見える柵もピカピカ。きれいに修復されたのですね。

気になる河底の感は‥‥現在の水深1.4m、おお、上流へ向かって緩やかに浅くはなっているけれど、不安な凹凸はないぞ! 当たり前ですが、流下を妨げるような土砂はきれいに浚渫されたのでしょう。よかった、と胸をなでおろしました。

前回行く手を塞いでいた護岸工事も終わったようだし、わずかな延長ではありますが、踏破距離を伸ばすことができるんだ! 嬉しくて、思わず顔がニヤつきました。


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首都高が右手に去ったあたりで陽が射し、新しい護岸が白く輝き始めました。そのまばゆいこと、日影になった左の古い護岸と好対照。

とにかく、小山橋をくぐりたい! くぐれさえすれば、前回の雪辱(?)は9割方果たされたも同じなのだ! ニヤつきながらも、力みかえるおっさん。

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よっしゃよっしゃ!

迫り来る小山橋を目前に魂が荒ぶったのか、よくわからない気合いを脳内で入れながら、舵を握る手にも力がこもります!
撮影地点のMapion地図

(30年1月21日撮影)

(『1月21日の古川…4』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路

1月21日の古川…2

(『1月21日の古川…1』のつづき)

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216007.jpg将監橋をくぐると繋留船も失せて、屈曲した河道にフラットな護岸が連なる、静かな高架下水路に。右手に見える石材の装飾を施した、古典味あふれる暗渠のポータルもお変わりなく。

赤羽橋下流、「SHIBABOATビル」さんのポスト形ジブクレーンをはじめとした、繋留・荷役設備も健在。活用されているところを、一度拝んでみたいものです。

216008.jpg自分の中で、古川畔の構造物でインパクト大なものを一つ挙げろといわれたら、迷わず推すのがこの、首都高は芝公園入口。

褒めてやりたいくらいの張り出しっぷりが醸す不安感は、まず他に例を見ないもの。前回は工事中の足場が架かり、強烈さを幾分減じていましたが、さすがに工事も終わって、その潔いまでの全貌が堪能できます。

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川面を圧する巨大なヒサシ! 仰ぐ裏側は、エポキシ塗装でまあ、ツルツルのピカピカ。

足場のない分、本来の薄っぺたさが目前で実感でき、華奢な片持ち梁も手伝ってまあ壮絶(?)だこと。眺めるのに集中て右に寄せ過ぎ、水面下の基礎護岸にぶつけないよう、どうかお気をつけてお楽しみあれ。

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さて、一の橋の旧曲線区間にやってまいりました。地下に調整池を造る大工事も終盤にさしかかったのか、左手を囲っていた壁も取り去られ、石垣の一部を切って鋼矢板を打ち、排水口が備えられていたりといくつか変化が。

このすぐ先は、4年前に突然護岸が崩れ(『古川の護岸が崩落』参照)、当然河道の一部も埋没したであろう場所。復旧工事はとっくに完了したのでしょうが、残留土砂で水深が浅くなっていないか、ちょっと不安に思っていました。最微速で取舵を切りながら、魚探の感をにらみつつ慎重に前進。
撮影地点のMapion地図

(30年1月21日撮影)

(『1月21日の古川…3』につづく)

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タグ : 古川 高架下水路

1月21日の古川…1

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1月21日は、お手伝いで近場を巡ってきました。ずいぶん遅い本年初出航であります。すでに大寒波と大雪が近く訪れると予報されていたものの、当日日中は思ったより暖かく、少し靄がかかったものの、よく晴れ風もきわめて静穏とあって、気持ちのよい川走り初めを楽しむことができました。

東雲運河に入ると、前回12月10日に見かけた、豊洲運河水上派出所前の工事が気になって、通過しながらスナップ。二隻の杭打船に挟まれて、少々肩身狭い風に姿を映す派出所。階段の周りには、パイプ組みの足場とポンツン桟橋が架設され、工事の離着船に利用されているようでした。

216002.jpg北西の微風とあって、港内に出ても水面は素晴らしく滑らか、デッドフルで飛ばしても、ほとんどピッチングを感じないほど。

晴海沖には、土運船とグラブ式浚渫船が作業中、日曜日にご苦労さまです。右側のマストに、上から球形・菱形・球形の形象物を掲げているのが見えますね。作業中で他船を避けることができませんよという、操縦性能制限船の形象物です。

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快適にプレーニングして、あっという間に竹芝運河へ到着、直進して古川を遡上します。

桁下に水面の波紋を映す橋梁群、奥に横断幕が掲げられ、工事中で足場が架かり、桁下A.P.+4.1mとのこと。潮位が高いので、ぐっと低く感じられますね。

216004.jpg新幹線をはじめ、多くの線路が渡る鉄道橋をくぐって。ここの橋脚、あまりに橋が過密なせいか、長々と壁のように連なり、上流側のレンガ橋脚ともつながっていて、切れ目のないのが珍しいですよね。

しかも、首都高まで支えているわけで‥‥。橋梁名は知らないんですが、一つの橋として扱われているのか、それとも竣工年ごと、路線ごとで区別しているのか。

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橋をくぐれば‥‥ハイ、こんちまた麗しいギッシリぶりで! 久しぶりに航過する金杉の船宿街、お元気そうで何よりであります!
撮影地点のMapion地図

(30年1月21日撮影)

(『1月21日の古川…2』につづく)

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タグ : 東雲運河 東京港 竹芝運河 古川 高架下水路 浚渫船 豊洲運河水上派出所 水上派出所

南前堀が!…4

(『南前堀が!…3』のつづき)

209031.jpgさっきから気になっていたのが、奥に見える白茶けた色の何かです。手前から青、薄緑と2本の水管橋、そしてその向こうには唯一の橋、旭橋が見えるはず(『南前堀…4』参照)。

橋の工事で、足場でもかかっているのかしら、それとも最奥部に新しい護岸を建設中なのか? この少し後、衝撃を受けることも知らず、のん気な想像ばかりしていましたが‥‥。


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え っ 。 え え え っ ?
‥‥‥‥いや、そんなバカな!?

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旭橋の手前で埋め立てられている!!
手前に向けて土は緩やかなスロープをなしており、水管橋や旭橋はそのまま、埋土の上を渡っています。堀割が埋め立てられゆくさまは、写真でこそよく目にしたものの、リアルで見るのはもちろん初めて。

ショックでしたねえ。中防水路に続いて(『ゲートブリッジをお散歩…3』参照)、都内の水路がまたも可航域を減じてしまった、と‥‥。

検索してみると、施工会社のサイトがヒット。京浜港湾工事株式会社の「工事実績」のうち、「陸上工事」の項目に、写真1枚とともに掲載されていました。抜き書きしておくと、「南前堀仮排水工事/発注者 首都高速道路株式会社/着工年月 平成29年 2月/竣工年月 平成29年 5月/施工概要 仮排水管工 延長360m」。

書き方からするとこの業者さんは、首都高からの配水管を仮設するのみで、埋立は他社の担当のように読めます。それでも写真は水路最奥部から、旭橋に向けて撮られており、これが単なる締切堤などでなく、完全に埋土され、水面が失われたた様子がわかり、助かりました。
撮影地点のMapion地図

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209035.jpgそんなわけで、ショックの大きさに舵もおぼつかなくなりながら、そろそろと転回して来た道を戻ることに。短縮されただけで、この独特の川景色が全て失われるわけではないものの、可航水路が減ってゆくのは、やはりつらいものがあります。

入った直後騒いだ繋船列の狭窄部、こうして奥から見た方が、狭さがわかりやすかったかしら。ちなみに帰りの方が、直進している分姿勢が保持しやすく、通過が楽ではありました。

(29年8月13日撮影)

(『中防水路西口の様子』につづく)

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タグ : 南前堀 高架下水路