船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…3

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…2』のつづき)

200106.jpg右手、護岸上に緑色の円筒をかぶせたようなつくりになっていますが、よく見ると、上に点々と草木が顔を出しています。単なる装飾ではなく、いわば植栽するための花壇なのですね。

屈曲を曲がり切ったあたりで、3本目の橋が見えてきました。むむ、桁の真ん中に、やたらカサのある何か異様なモノが突き出していて、怪しさ全開。吸い寄せられるようにして接近すると‥‥。

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‥‥‥‥‥‥!!

イヤ、言葉を失いましたよ。さして長くない桁橋の真ん中に、カサ高な和船の船首部分がいきなり突き出していたのですから! どんな由緒があるにせよ、失礼を承知で申し上げますると、違和感が凄まじいの一言に尽きました。特に水面から仰いだときの衝撃は、一生忘れられないくらいといっても、大げさではありますまいよ。

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まあ、和船好きではありますので、単なる高欄の装飾に留まらない、凝ったディテールには惹かれるものがありました。造りから見て、湾内各地を結んだ五大力船かしら? とあれこれ妄想。和船の活躍した時代を、記憶にとどめたい心意気は、十分伝わってきます。

高欄にはめ込まれたレリーフや、唐草模様のような装飾にも、何か意味があるのでしょう。いずれも詳しくはのちほど。ハト君が、船頭然と見下ろしているのも微笑ましいですね。ちなみに橋名は海老川橋。

さて、頭上を圧する和船に度肝を抜かれてばかりもおられません。ご覧のとおりの桁下高の低さ! そう、木っ端ブネ得意(自慢するようなことか)の、楽しいすり抜けであります! マストを倒し、前進微速!

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200110.jpgおおお、こりゃ低い! いや~、船橋ですり抜けを楽しめるとは! 想像だにしなかった嬉しい余禄に、いやが上にも気分が盛り上がる船頭。

両岸はきれいに整備されているし、水深も十分だし、橋は何だかスゴイ(ごめんなさい)しと、この時点で、海老川の魅力に早くもハマり始めた感がありました。よーし、行けるところまで遡上してみよう!
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…4』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…2

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…1』のつづき)

200101.jpgむう、波頭を跳ぶお魚が! 何でしょう、カツオかしら?(魚に疎い船頭)‥‥ちょっと驚かされましたが、橋が大切にされている感じもして、面白く見入ったものでした。

事前の情報なしで訪ねたこともあり、この後も、橋にはずいぶん注目させられることになります。まずはくぐったときの様子をそのままお話しし、橋それぞれの詳細については、後ほどまとめることにしましょう。

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河口から続いていたテラスが、西岸から先に途切れて、護岸が垂直にすとんと水際に落ち込む形になりました。テラスも、幅そのままにプツンと途切れるのではなく、先すぼまりにフェードアウトしていくのに目を引かれます。

屈曲というのは、次に何が出てくるかワクワクする反面、不安もあるものです。繋留船も途切れたし、このまま進んでも大丈夫かな‥‥。

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おお、3隻だけながら繋留船がいる! まだまだイケるぞと、内心ほくそ笑む思い。

上流側の1隻は、船上に楔形の枠組みがあるところから、海苔ヒビの下にもぐるようにて海苔を摘む、海苔舟ですね。このあたりならではの船影です。護岸上の柵には鉢植えが並べられ、水面上に枝葉をはみ出させているものもあって、住宅地を貫く川らしいのどかさがありました。

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200105.jpg繋留船も絶えて、河道も狭まってきました。家並みや護岸の様子から見て、左手の地表高が高く、右のそれは満潮線とほぼ変わらないくらい低いようですね。

ここで魚探に目をやると‥‥2.3m! 河底の波打ちは続いているものの、さっきより深くなっている! 河道の方も息をつかせず右へ屈曲してくるし、水深も大丈夫そうとあれば、探検心もそそられようというもの。イヤ~、何だかオラ、ワクワクしてきたぞ!
 
「ゴキゲン都市河川」なんて、うわついた題をつけられて、地元の方はさぞご立腹かと思いますが‥‥。この、繰り返す屈曲で先が見えないまま、「まだ行ける、まだ行ける!」と、めくるめく体験をさせてくれた海老川のワクワク感、まさにゴキゲンとしかいいようのない楽しさがあったのです。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…3』につづく)

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タグ : 海老川 船橋港

船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…1

(『船橋港の水門と水路めぐり…14』のつづき)

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第一橋からかましてくれます、船橋橋! バシバシという豪気な音にたがわず、叩いてもビクともしないほど堅牢そう。冗談はさておき、地名を冠しているということは、船橋という街のアイデンティティに関わるナニカがあるに違いない、と一人真顔で妄想する船頭。

手前には水管橋が隣接して架かっているのですが、側面ばかりに点々と錆びた部分が見えるのは、船のマストや棹の衝突痕かしら? 川からバシバシやられているとは、船影濃い船溜を控えた、第一橋のツライところでありましょうなあ。

200097.jpg気になる水深は、とモニターをのぞいてみると、只今1.6m。波打つ河底の感が少々不気味ですが、この先も繋留船があることだし、まだいけそうと続けて前進。

左のGPSに描かれた航跡、過去の2本が横並びになっていて、可航区間が旧海岸線の外側で揃っているのがわかります。今度はもう少しこの線を伸ばして、横並び状態を解消したいという欲も出てきました。

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反射光がゆらぐ橋の裏側を見上げながら、船橋橋を通過。もやう船には、長大な柄をつけた鋤簾が横たわり、三番瀬を間近に控えた、貝の豊かな水域であることを思い出させました。

200099.jpg一つ目を引かれたのが、河口からご覧のようなテラスが設けられていたこと。背面の堤防に張られた化粧板、鎖を張った杭ともになかなか品があって、小ぎれいな雰囲気でよいものです。

そういえば、今回進入に当たって特に「呼ばれていない」感じもせず、スルリと気持ちよく遡上を始めることができたのですよ。繋留船がいるという安心感があったにせよ、テラスが醸す雰囲気のよさも、背中を押してくれたに違いありません。

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いったん船影が途切れたところで、第二橋、八千代橋をくぐります。奥の河道は左に屈曲して、早くも先が見通せなくなってきました。

イヤ、それより、橋の高欄中央にある、彫像みたいなのは何だ? 高欄そのものも鋳物風で、装飾に力が入っているようですね。近づいて眺めてみましょう。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…2』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川 橋の裏側

船橋港の水門と水路めぐり…14

(『船橋港の水門と水路めぐり…13』のつづき)

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海老川第一水門をくぐった直後の風景。防音壁に覆われた京葉道路が現われるのは、もはやパターンといってよいほどですが、さえぎるもののない水上に架かるだけに、存在感が数割増し。

空が抜けるように青いことも手伝って、空中にペンキで白い帯を描いたような、どこか現実離れした感じすらしました。

200092.jpg西側には入堀が伸び、釣船や屋形船の船溜になっています。写真左にチラリと見える水門は、海老川第二水門。帰りはこちらから港内に出ることにしましょう。

船溜には、中高の桁橋が架かっていますね。これもGoogleストリートビューで見てみたところ、親柱はなかったものの、橋詰に「湊橋市民トイレ」と書かれた公衆便所があったので、湊橋だと思われます。


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200094.jpg京葉道路の橋を仰いで。両端のみ箱桁、中は鈑桁という構造。水面の反射がゆらゆら映って、とにかく明るいのが嬉しいですね。

左手は断続的に船溜ですが、少し遡上したあたりで、ご覧のように船頭好みになってきて、がぜん「船いきれ」が濃厚になってきました。船を、水上を生活の場としている人たちがいる証拠です。

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海老川がこれまでの水路と違うのは、旧海岸線近くの古い水門がなく、遡上できること。この時点では、「あまり遡上できそうもないし、繋留船がいるところまで、ちょっと様子を見てすぐ戻ってくるか」と、さほどヤル気はなかったのです。

しかし、しかし! その予想は見事に裏切られたのであります! 嬉しい誤算に欣喜雀躍して、以下別項としてコーフンの水路行を垂れ流させていただきますわ!
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋のゴキゲン都市河川! 海老川…1』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川 橋の裏側

船橋港の水門と水路めぐり…12

(『船橋港の水門と水路めぐり…11』のつづき)

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200082.jpg日の出水門を出てさらに東へ向かい、左に切ったところで京葉線と東関道の橋が見えてきました。船橋の水路探索も、いよいよこれが最終コースです。橋の向こうには、すでに小さく水門が見えていますね。

左手、日の出埠頭の建材岸壁に、青い船体のガット船がもやっているのを一枚。この船も、南房総から砂を運んできたのかしら。


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200084.jpgおお、結構高いなあ、と京葉線のトラスをくぐりざま仰ぐと、向こうの湾岸道路の桁側面に「桁下高13M」と大書きされているのが見えました。本船の通航も考えられているのかな?

くぐった直後、左手に開けたのがマリーナ「船橋ボートパーク」(千葉県HPより)。漁協の管理するマリーナだそう。これだけの桁下高があれば、ヨットの繋留も大丈夫というわけですね。

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思わず目線が吸い寄せられたのが、漁協の建物に描かれたこの壁面画! 追手に帆を上げて快走する和船に、灯明台を描いたもの。人物の大きさや、船首に馬乗立(ミヨシの上に直立する板材)らしい描写がされているあたり、かつて地元で活躍していた、漁舟を描いたのでしょうか。

灯明台は、明治半ばまで現役だった、船橋大神宮の灯明台船橋市HPより)とみて間違いないでしょう。灯明台というと、子供のころからなじんだ、九段上のそれを真っ先に思い出してしまいます。九段上は慰霊が主で、灯台としての役割は従であるものの、どちらも海岸線から離れた台地上に建てられ、和洋折衷の造りと共通項があって、興味をそそられるものがありました。

話は変わりますが、この水路も海老川の延長部ではあるものの、海神川、本海川の件同様、河川扱いであるかどうかは確認しておりません。分類上、便宜的に海老川のタグをつけさせていただきますが、誤りでしたらご指摘ください。
撮影地点のMapion地図

(28年12月31日撮影)

(『船橋港の水門と水路めぐり…13』につづく)

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タグ : 船橋港 海老川