冠雪下の出港!

ご覧のとおり雪化粧。ええ、冠雪時に訪ねたのはもちろん初めてですので、軽くコーフンしたのですが、「滑って落ちたらどうしよう」と、不安に駆られたのも事実。
恐る恐る一歩を踏み出してみると、気温が低いせいか意外とサラサラで、靴の下で雪がキュッキュッと鳴る感触が楽しめました。

いや、雪が積もったことは進水以来、過去に何度もあったのでしょうが、私が見たのが初めてというだけです、はい。
一見真っ白のサラサラに見えますが、手ですくって鼻先に持ってくると、砂ぼこりを結構な量含んだグレーがかった色。冬は、北風に乗って運ばれてくる砂ぼこりがひどく、艇が全体的にジャリジャリする季節でもあるんですよ。

●かぶせたシートの上に積もった雪が、朝日を反射してキラキラと光り、なかなかキレイ。我が木っ端ブネの雪化粧も、乙なものじゃワイとしばし見とれていました。
いや、呆けている場合ではなかった…。桟橋や甲板上の雪かきという、いつもとは違った作業が待っているのですから。
雪に滑って落水する危険を思えば、何より先にやっておかねばならないでしょう。

●シートに積もった雪を手で払いながら、半ば凍ったシートを巻き折りつつバリバリはがし…と書くと簡単に思えますが、薄く積もった雪とナメていたら、これが結構な量。とても手で払いきれるものではないと、半分はがしたところでもぐり込んでデッキブラシを引っ張り出し、舷側に向けて掃き落とすことに。
強い北西風(確か、8mくらいだったでしょうか)で、払った雪は粉状になって、顔面に吹っ飛んでくる始末。それでも初めての体験とあって、楽しく作業しているうちに体もあたたまり、30分ほどで甲板と桟橋の雪かきを完了。足元の心配もなくなりました。

ここ数年、毎年春が近くなると、穏やかな晴天の続く真冬が、懐かしくさえ感じられるようになりました。別に、生来の寒がりを克服したわけではないのですが、不安定な天候に一喜一憂させられる春から秋にかけてより、安定して晴天を恵んでくれる冬こそが、木っ端ブネと水路行に適した季節のように思えてきたのです。
今回もなじみのコースをめぐる近場回りですが、このあたりについて考えさせられる船行きでもあったので、道々に触れてみたいと思っています。
(24年2月18日撮影)
(『2月18日の内部河川…1』につづく)

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タグ : 砂町運河
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