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ゲートブリッジの開通した日…4

(『ゲートブリッジの開通した日…3』のつづき)

87016.jpg沖から橋をしみじみ眺めていると、第三航路を出港してくる本船が目に入りました。ガット船です。針路を塞がないように、若洲側に寄せながら北上を始めたとたん、波を切るたびに盛大にスプレーがふりそそぎ、顔面がすっかりしょっぱくなってしまいました。

水線上を黒く塗りあげた渋いいでたち、荷を下ろした後ですね。船名は新興丸(タイトル参照)。

87017.jpgこの寒さの中、あまりスプレーのシャワーを浴びるのもぞっとしないので、スロットルをしぼってふたたび橋をくぐり、防波堤内へ。

途中何隻かのプレジャーボートとすれ違って、開通日らしい賑やかさが味わえました。この天候で出てくるからには、ゲートブリッジを見に来たと思って、間違いないでしょう。

行き足をゆるめて、もう少し撮っておこうと後ろを振りかえると、今度は入港する本船が迫っています。これはあまりゆっくりできないなと、注視しながらカメラを構えていたら…。

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橋をくぐるとすぐに、本船はジブをぐーんと上げたのです。これは…作業する目的地がほど近くて、準備に入ったということかしら? 

それだけのことではありますが、ガット船がクレーンを動かすところにはそうそう出会えないので、やはり意識してしまいます。船名は、第百十六鳳生丸でした。

87019.jpg全体的にしょっぱくなったこともあり、ゲートブリッジにお別れして、ほうほうの体で埋立地の間に避難することに。こういうときはやはり、水面の穏やかな水路のありがたさが身にしみます。帰りは有明西運河を通って帰ろう。

逆光の中、第二航路を東航する本船を眺めながら、鉄鋼埠頭とフェリー埠頭の間を目指します。しかし、今日は入出港船が多いなあ。ゲートブリッジ開通の日に、複数の橋をくぐる本船に出会えたことは、本当に幸運でした。

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埠頭の間に入ると、だいぶ波もおさまってきて、いつものペースで走れるようになってきました。しばらくすると、南下してくる水辺ラインの水上バスと反航。「さくら」ですね。

ゲートブリッジ観光でしょうか、デッキに立つお客さんたちもカメラを構えて、楽しそうです。船首をぐっともたげ、船尾にはウェーキと排気煙が派手に盛り上がり、滑走艇もかくやと思わせる勇壮な走りぶり。広島の水上バスを思い出しました。


(24年2月12日撮影)

(『ゲートブリッジの開通した日…5』につづく)

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タグ : 東京ゲートブリッジ東京港臨海大橋東京港

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