東京湾フェリーとフネブネ…3
(『東京湾フェリーとフネブネ…2』のつづき)
●港口を出たので、最上甲板に上がってみました。こちらも人影なし…空いているのはよいのですが、やはりちょっと寂しさが。聞こえるのはファンネルを通して響くエンジンの鼓動と、風の音のみ。
沖に出て間もなく、船長からの放送がありました。まず名前を名乗り、乗客へのあいさつと予定どおり出航したことなどを伝える中で、「海上は穏やかです」のひと言が。まさにおっしゃるとおり、薄霞のかかった平穏な海況で、絶好の乗船日和でしたが、この言葉が妙に快く響き、印象に残ったのを覚えています。

●さて、国内でも名だたる輻輳海域を横断する航路とくれば、楽しみなのは出船入船の姿を眺められること。最初に目に留まったのは、のんびりと機走するモーターヨットです。
横切ってゆくプレジャーたちの姿を見ると、やはり三浦から東京に回航していたころを思い出します。波がなく穏やかであれば、フェリーの船影にカメラを向けたものですが、そんな余裕のあることはあまりなく、艇を持ってゆくのに精一杯なことが多かったものでした。
●久里浜港を出て間もなく、南側に見えてくる灯台のある岩は、海獺(あしか)島。写真では重なって写っていますが、島とは名ばかりの二つの岩礁で、近くにある洗岩、笠島とともに危険な岩場を形成しており、当時参考にしていたチャートにも明記されていました。
白波砕ける岩々を、沖に避けながら怖々通ったっけ…。写っていませんが、写真の左には多くの釣船が碇泊していました。岩場の根とあって、釣りにはもってこいのようですね。
●出港15分ほどで、霞たなびく房総の山々をバックに、僚船しらはま丸が登場。船首に立つ白波も低く、ピッチングもほとんど見られないあたり、海面の穏やかさが実感できるようです。
刻々と迫ってくる姿を楽しみながら、最も近づいたところで反航中の側面を一枚。

(23年6月6日撮影)
(『東京湾フェリーとフネブネ…4』につづく)

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沖に出て間もなく、船長からの放送がありました。まず名前を名乗り、乗客へのあいさつと予定どおり出航したことなどを伝える中で、「海上は穏やかです」のひと言が。まさにおっしゃるとおり、薄霞のかかった平穏な海況で、絶好の乗船日和でしたが、この言葉が妙に快く響き、印象に残ったのを覚えています。

●さて、国内でも名だたる輻輳海域を横断する航路とくれば、楽しみなのは出船入船の姿を眺められること。最初に目に留まったのは、のんびりと機走するモーターヨットです。
横切ってゆくプレジャーたちの姿を見ると、やはり三浦から東京に回航していたころを思い出します。波がなく穏やかであれば、フェリーの船影にカメラを向けたものですが、そんな余裕のあることはあまりなく、艇を持ってゆくのに精一杯なことが多かったものでした。

白波砕ける岩々を、沖に避けながら怖々通ったっけ…。写っていませんが、写真の左には多くの釣船が碇泊していました。岩場の根とあって、釣りにはもってこいのようですね。

刻々と迫ってくる姿を楽しみながら、最も近づいたところで反航中の側面を一枚。

(23年6月6日撮影)
(『東京湾フェリーとフネブネ…4』につづく)

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タグ : 東京湾フェリー
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