小名木川のテラスを見る…4

(『小名木川のテラスを見る…3』のつづき)

81026.jpg進開橋をくぐると、両岸には誘導員の方が数名待機していて、口々に台船が来ることを告げながら、左で待機するよう誘導してくれました。造成中のテラス上には、ちょうど業務船用のもやい綱があったので、それを使わせてもらって接岸し待機。

橋をくぐった瞬間から、発電機の音にまじって、舶用機関らしい断続的な爆音が聞こえていました。この大通航のヌシは、もう間近にいるようですね。待つことしばし、台船を曳いた曳船が見えてきた!

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左側に台船がもやい、右側には造成中のテラスが張り出した、残されたわずかな水面をすり抜けるのですから、そのギリギリっぷりったら! 間にはまったまま、抜けなくなりそうですね。

速度は牛の歩みというより、蝸牛の歩みといった方がしっくりくるような慎重さ、じりっ、じりっといった感じで、少しづつこちらに向かってきました。

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何より興奮させられたのが、曳船がエンジンをふかすたび、ピンと張った曳索に引っ張られて、ピッチングしながら船首を振るシーン。ブルルルンと爆音とともに排気の白煙が上がると、右へ左へと曳船が頭を振り、そのたびに台船が寸刻みに、じりっと進む…。逞しい輓馬が、いななきながら重い荷馬車を曳き出すような、曳船の力強さにほれぼれと見入りました。

写真右にも見えますが、鋼矢板と台船の間に丸太を差し込み、こじるような動作をしていた作業員の方もいましたから、幅は本当にギリギリで、力任せに引きずり出すような感じだったのかもしれません。

81029.jpg無事最狭窄部を抜け、爆音を高めてわずかに速度を上げた台船たちが、ほんの数m横を通り過ぎてゆく! 

ちょっと間違えば、我が木っ端ブネなど押しつぶされそうな質量過剰感。これが大河や港湾部でなら、距離を取れることもあり、何とも思わなかったでしょう、しかし狭水路で舷を接さんばかりの出会いとなると、やはり迫力が段違いです。

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台船たちの動きに合わせ、新開橋を振り返ると、橋の上をゆく人たちも思わず足を止め、この一大イベント(?)を見守っていました。

テラスの工事が始まって久しいですから、この手のフネブネは決して珍しくなはいのでしょうが、これだけの大きさのある台船の移動となると、やはり皆さんも目を奪われるようですね。

(23年12月10日撮影)

(『小名木川のテラスを見る…5』につづく)

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タグ : 小名木川 江東内部河川 水位低下化河川 曳船 台船

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