音無渓谷のストラクチャー…3

(『音無渓谷のストラクチャー…2』のつづき)

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さらに下流側へ歩いてゆくと、おおお、木製スライドゲートが2連発、しかも最後のは径間が大きく、扉体止めの穴も3段階と豪華版! ミニ水門がある公園というと、福富川公園(過去ログ『福富川公園…1』『福富川公園…2』参照)が思い出されますが、こちらの方が手入れはよいようですね。

木製扉体の現役水門は、数は少ないながらまだ残っているようですが、このような純和式となるとすでに壊滅しているはずで、そうした意味では模型なみに小さな復元物といえど、貴重な存在ではあります。

80012.jpg三つ目のミニ水門から少し進んだところで、ふたたび竹矢来が現われて親水公園はおしまい。のぞき込むと下流側にも、両岸に苔むした石垣が続いていて、雰囲気を壊していないのはさすが。

ちなみに最後のミニ水門、下流側には木製の水車があって、水門で水車を回す流量を調節するようになっていたのですが、写真を撮り忘れてしまいました。

80013.jpg少し戻って、忘れてはならない大物ストラクチャーがこれ、舟串橋です。石川悌二氏の「東京の橋」には載っていなかったので、おかしいなと思っていたら、「音無親水公園」(日本物理探鑛株式会社)によると、明治時代に架けられていた橋の復元なのだとか。

ご覧のとおり、高欄に擬宝珠をいただいた木製の反橋で、水門とお揃いの純和式なのが嬉しくなります。東京の可航河川にも、一つぐらいこのような橋が欲しいものですね。

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80015.jpg最近架けられた橋となれば、全木製というのはまずあり得ないと思うのですが、こうして橋の裏側から見上げてみても、鋼材をまったく見せず、しかも不自然にならないよう被覆しているのが素晴らしい(それとも、ホンモノの木製桁橋なのかな? だとしたらごめんなさい)。

木の感触を味わいたくなり、橋上に上がって実際に渡ってみると、思った以上の素晴らしさでした。靴の裏に感じる敷板の感触、ほどよく肉が退いて木目の浮き出た、高欄のまろやかな手触り。

公園に設けられた橋で、こんなに贅沢な体験ができるところは少ないでしょう。皇居の堀に架かるような、大きな橋でなく、人が愛でるのにほどよいサイズというのも、感動を深くしたのだと思います。
撮影地点のMapion地図

(23年11月20日撮影)

(『音無渓谷のストラクチャー…4』につづく)

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タグ : 音無渓谷 石神井川 橋の裏側

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