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加茂川・中海遊覧船に乗って…9

(『加茂川・中海遊覧船に乗って…8』のつづき)

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船着場のあたりから、下流側を望んだところ。お城のあった飯山・湊山が正面に立ちはだかり、川面に緑の影を落とす水路風景。

ちょっと説明しがたいのですが、山の迫る可航水路にどういうわけだか弱いところがあり、前後の見通しを山に阻まれているというだけで、軽いコーフンを覚えてしまうのです。

79072.jpgここから城跡の石垣が見えますよ、という船頭さんのお勧めに従ってカメラを向けると、木々の間にちらりと石垣が。天守台でしょうか。

中村家の築いた米子城は、五層の大天守と四層の小天守、「連立天守閣」というそうですが、山陰随一といわれる威容を誇ったとのこと。明治の初めに取り壊されたそうですが、湊山をめぐる内堀とともに今も残っていたら、連立天守を仰ぎながらの堀割遊覧で賑わっただろうなあ…と妄想。

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錆色に塗られた鈑桁橋は、愛宕橋。南岸にある愛宕町から採られたものでしょう。その向こうに橋脚がチラリと見える橋は、新加茂川橋。こちらは本流になる前の河川名が残っていますね。

米子はこのタイプの橋が多いですね。鈑桁好きな人が多いのかしらと妄想させるくらい(笑)。

79074.jpg屈曲の始め、山すそが開けゆくあたりに架かる、2径間のやはり鈑桁橋は、祇園橋。祇園町からの命名ですね。

川面がさざ波立っているのは、少し風が入ってきたこともありますが、我々の船が起こした引き波が鋼矢板の護岸に反射して、なかなか消えないためです。



79075.jpg祇園橋の南詰近くに、沈船…というより転覆船を発見。新旧加茂川とも繋留船が非常に少なかったので、この程度のことでも目を奪われます。

ああ、船底にぜんぜん貝がついていない! 汽水といっても、淡水に限りなく近いレベルなのでしょう。フジツボの当たり年とやらで、船底塗装後ひと月もしないうちに、フジツボが再付着し始めた経験を持つ我が艇には、うらやましい環境であります。
撮影地点のMapion地図

(23年11月9日撮影)

(『加茂川・中海遊覧船に乗って…10』につづく)

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タグ : 加茂川加茂川・中海遊覧船

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