加茂川・中海遊覧船に乗って…8
(『加茂川・中海遊覧船に乗って…7』のつづき)

●深浦橋をくぐると、河道はぐっと北に屈曲し、木の生い茂った二つの独立丘陵に挟まれたコースへ。両岸に緑濃い高地を見上げながら、先の見通せない屈曲をまさに分け入る可航水路は、神田川を例外として、関東ではまずお目にかかれない貴重な川景色。私が航行した中で近いものがあるとすれば、三浦市の油壺湾でしょうか。
米子城の築かれた湊山には、山麓をぐるりと半周するかたちで内堀があったそう。北~東側は埋め立てられましたが、今遡上している加茂川の最下流部は、この内堀の南側部分を利用した区間でもあるのですね。
●北岸、湊山・飯山麓の河畔には遊歩道が整備され、何かオブジェのようなものがいくつか見られました。船頭さんによれば、これは「米子彫刻ロード」と呼ばれ、米子駅からここまでの道々に、彫刻家による作品が展示されているのだそう。
ご覧のように小高い場所に東屋も設けられて、河口風景を楽しむスポットしても悪くなさそう。彫刻を一つ一つ訪ねながら、水辺をお散歩するのも乙なものでしょう。
●南岸・祇園町の街並み。壁や瓦は新しくなっているものの、家々のかたちは昔の姿をとどめており、いかにもかつての町屋を思わせます。
船頭さんの解説では、この向こうにある感応寺は、若くして亡くなった大名、中村一忠の墓があるお寺だそうです。写真には写っていませんが、家並のすき間からちらりと山門が見えました。
●この間の景色は、下航時に見た方がより面白かったので、先に折り返し点を。ドーム球場のような米子コンベンションセンターの見えるあたりで、船は180°回頭します。
河道はほぼ南東を向き、上流方にも間近に、いくつかの峰を突きだす低い山並みが。山を望める川っていいなあ。

●ここは大工町(実にいい町名です!)のあたりでしょうか、護岸の柵が途切れたところ、スロープで低めたあたりにタイヤのフェンダーが。米子で初めて見る、川の船着場です。
釣り人さんの姿も見られるように、扉もなく気軽に利用できそうなつくり。ここから観光船を発着させる計画でもあるのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(23年11月9日撮影)
(『加茂川・中海遊覧船に乗って…9』につづく)

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●深浦橋をくぐると、河道はぐっと北に屈曲し、木の生い茂った二つの独立丘陵に挟まれたコースへ。両岸に緑濃い高地を見上げながら、先の見通せない屈曲をまさに分け入る可航水路は、神田川を例外として、関東ではまずお目にかかれない貴重な川景色。私が航行した中で近いものがあるとすれば、三浦市の油壺湾でしょうか。
米子城の築かれた湊山には、山麓をぐるりと半周するかたちで内堀があったそう。北~東側は埋め立てられましたが、今遡上している加茂川の最下流部は、この内堀の南側部分を利用した区間でもあるのですね。

ご覧のように小高い場所に東屋も設けられて、河口風景を楽しむスポットしても悪くなさそう。彫刻を一つ一つ訪ねながら、水辺をお散歩するのも乙なものでしょう。

船頭さんの解説では、この向こうにある感応寺は、若くして亡くなった大名、中村一忠の墓があるお寺だそうです。写真には写っていませんが、家並のすき間からちらりと山門が見えました。

河道はほぼ南東を向き、上流方にも間近に、いくつかの峰を突きだす低い山並みが。山を望める川っていいなあ。

●ここは大工町(実にいい町名です!)のあたりでしょうか、護岸の柵が途切れたところ、スロープで低めたあたりにタイヤのフェンダーが。米子で初めて見る、川の船着場です。
釣り人さんの姿も見られるように、扉もなく気軽に利用できそうなつくり。ここから観光船を発着させる計画でもあるのでしょうか。
【撮影地点のMapion地図】
(23年11月9日撮影)
(『加茂川・中海遊覧船に乗って…9』につづく)

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