加茂川・中海遊覧船に乗って…6
(『加茂川・中海遊覧船に乗って…5』のつづき)
●船はぐっとスロットルを開け、プレーニング状態で快走します。水面はあくまで鏡のようになめらかなので、まさに滑るような走りぶり、実に快適。
北側、旗ヶ崎の工業団地には、サイロやガスタンクも見られ、今まで眺めてきた川景色とは対照的な、近代的な港湾都市としての一面も感じられました。
●前方にぽかりと二つ、緑をいただいた島が見えてきました。船頭さんいわく、右が粟島、左が萱島だそう。もっとも粟島は、周囲が干拓されて陸に取りこまれ、すでに島ではなくなっているのだとか。
帰宅してから地図を見てみると、中海は北部にある大根島、江島を代表格に、弁慶島、亀島、沖俎岩、松島などの小島が散在する、多島海ならぬ「多島湖」としての一面も持っているのですね。

●進行方向右手、安来市側の八尋鼻なる岬に、櫓状の施設を発見。「米子湾観測所 建設省」とありました。もっとも、米子の「子」の字は落ちてしまっていましたが。
験潮所…イヤ、湖ですから、水位観測所というべきですか。しかし、中海の最奥部は「米子湾」と呼ばれていたのですね。知りませんでした。

●船は萱島にぐっと接近して、水際の岩場や木々のディテールが判別できるほどになりました。こういういかにも上陸してみたくなるような、グッとくるサイズの小島って、自艇で見ることのできたのは、横須賀の猿島と勝山の浮島くらい。小島を間近にできるというだけで、もう何かわくわくしてきます。
船頭さんによれば、かつてこの島には、美人と評判の女主人が切り盛りする料理屋があり、鼻の下を伸ばした男たちが足繁く舟で通ったため、繁盛したと伝えられているのだとか。
もちろん現在は無人島ですが、船着場や住居跡などの遺跡が探索できそうで、別の意味でそそられるものがありますね。
●船は萱島の周りを半周して、弓ヶ浜半島南岸との間の狭水道を抜け、東へ反転。薄日を反射した群雲の向こうに、半身を隠した大山を望み、これまた結構な眺めです。
地図を見てみると、米子市と安来市との境界は半島南岸ギリギリを走っており、萱島は安来市側なのですね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年11月9日撮影)
(『加茂川・中海遊覧船に乗って…7』につづく)

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北側、旗ヶ崎の工業団地には、サイロやガスタンクも見られ、今まで眺めてきた川景色とは対照的な、近代的な港湾都市としての一面も感じられました。

帰宅してから地図を見てみると、中海は北部にある大根島、江島を代表格に、弁慶島、亀島、沖俎岩、松島などの小島が散在する、多島海ならぬ「多島湖」としての一面も持っているのですね。

●進行方向右手、安来市側の八尋鼻なる岬に、櫓状の施設を発見。「米子湾観測所 建設省」とありました。もっとも、米子の「子」の字は落ちてしまっていましたが。
験潮所…イヤ、湖ですから、水位観測所というべきですか。しかし、中海の最奥部は「米子湾」と呼ばれていたのですね。知りませんでした。

●船は萱島にぐっと接近して、水際の岩場や木々のディテールが判別できるほどになりました。こういういかにも上陸してみたくなるような、グッとくるサイズの小島って、自艇で見ることのできたのは、横須賀の猿島と勝山の浮島くらい。小島を間近にできるというだけで、もう何かわくわくしてきます。
船頭さんによれば、かつてこの島には、美人と評判の女主人が切り盛りする料理屋があり、鼻の下を伸ばした男たちが足繁く舟で通ったため、繁盛したと伝えられているのだとか。
もちろん現在は無人島ですが、船着場や住居跡などの遺跡が探索できそうで、別の意味でそそられるものがありますね。

地図を見てみると、米子市と安来市との境界は半島南岸ギリギリを走っており、萱島は安来市側なのですね。
【撮影地点のMapion地図】
(23年11月9日撮影)
(『加茂川・中海遊覧船に乗って…7』につづく)

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