堀割川ふたたび…1

(『南本牧運河を通る…3』のつづき)

77061.jpg根岸湾に出てぐっとスロットルを開け、遠ざかる国際埠頭の施設を振り返って一枚。

この角度から見ると、三角屋根の巨大さが際立って、また違った面白さがあります。湾内はまずまずの穏やかさ、雲はすっかりまばらになり、もやはあるものの青空の下をゆけるのが、何よりありがたいのです。

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黄色いオイルフェンスに囲まれて停泊中の大きなタンカー。ファンネルマークはエネオス、船尾の船名を見ると「新世丸」。船底色をあらわにしているところを見ると、荷揚げした後でしょうか。

検索してみると、JX日鉱日石タンカーの所属で、同サイトの「運航船舶」によれば全長約243m、載貨重量は約106,000tとのこと。本船の航海士にインタビューした記事「海上職 海上職の仕事」もありました。

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そしてお久しぶりの堀割川河口に到着。旧江戸川から数えて約60km、「内水路ロングランルート」の最南端は、ご無沙汰しているにもかかわらず、今回も優しく迎えてくれました。

河口右手、東側にある鳳町なる町名は、かつてここに水上飛行場があったころの名残りだそう。今は埋め立てが進んで面影は薄そうですが、戦中まで委任統治領だった南洋諸島へ向けて、大日本航空の大型飛行艇がここから飛び立っていたのですね。根岸湾の水面を疾走して、4発の大飛行艇が飛び上がる姿、さぞかし壮観だったことでしょう。
撮影地点のMapion地図

77064.jpg西側に横浜市民ヨットハーバーがあるあたりから、東岸にはしばらく法面状の古そうな石垣護岸が続きます。上には建物が並んで小奇麗ですが、いかにも戦前からあった風で、特に護岸の造作は、東雲運河の旧防波堤に近い雰囲気がありますね。

関東大震災後の地図には、河口をそのまま延長するように、両岸から沖に向けて堤防が延び、さらに河口正面をさえぎるようにL字型の防波堤、「亀の子島」が描かれていますから、少なくともそれ以前からのものでしょう。

77065.jpg首都高湾岸線の近くにある、曳船やバージなど港内業務船の造船所、地図によると「河野造船所」だそうですが、建屋左側に隣接したスロープの雰囲気が一変していて、驚かされました。

以前訪ねたときは、スロープの前に桟橋があり、スロープ上も片付いていて、楽しげなテラスが造られ、プレジャーボートが上架されていました。小さいマリーナだったのでしょう。(参考:19年8月12日撮影

それが今回見ると、大破した艇や瓦礫のたぐいが山積みされ、見る影もありません。地震の際の津波で、被災されたのか、単に廃業されて資材置き場になったのか…。詳しいところは知る由もありませんが、お気の毒な状態に言葉がありませんでした。
撮影地点のMapion地図

(23年10月10日撮影)

【23年11月26日追記】4段目後半、後で見直してみて疑問に思える部分があったので、全面的に改めました。

(『堀割川ふたたび…2』につづく)

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タグ : 横浜港 堀割川

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