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南本牧運河を通る…1

(『横浜港を横切って』のつづき)

77046.jpg横浜港シンボルタワーのある、D突堤北東角をかわしたところで変針、南本牧運河へ向かいます。

もやがまだ濃く視界がいま一つなので、変針直後は目標が取れずちょっととまどいましたが、運河北口はジョウゴ状になっていることもあり、おおむね岸に沿ってゆけばいずれ見えてくるだろうと、続けて前進。

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右手に見えてきた、スマートなクレーンの林立する岸壁は、三菱重工業横浜製作所。遠目に見ると、クレーンはほっそりと優しげな印象ですが、岸壁右手に浮かぶモーターボートとくらべると、その巨大さが実感できますね。

ここで山口氏が、「あの船の向こうにいるの、護衛艦じゃないですか?」と指さす方向を見ると、船体は隠れて見えないものの、確かに護衛艦らしきマストが2本、白い船越しに先端をのぞかせていました。普通に見ていたら、気づかないほどのわずかな変化を発見されるとは、山口氏の慧眼、恐るべきものがあります。

77048.jpg三菱重工の横まで来ると、さすがに運河の入口がはっきりと見えてきました。シンボルのように屹立する斜張橋、左側の南本牧埠頭に居並ぶキリンさんたち…。

初めて通る水路を、お天気に恵まれたときに訪ねられてよかった! 進入を前にして、秋の空と無事の到着に感謝しました。

77049.jpg右側(西岸)の角を見ると、護岸に直接ペンキ書きされた警告文が。「注意! 航行制限高さ8.1m」「注意! 護岸付近水深浅し」…護岸上には釣り人さんも多いこともあり、近づかないに越したことはありませんね。

この南本牧運河、ボートオーナーや釣り人さんにはよく知られた存在のようで、検索すると結構な量の記事がヒットしますが、正式な名称なのか知りたくなって、さらに検索してみたところ、「『小安協ニュース』第6号」(日本財団図書館)を発見。平成11年に橋の工事をした際の図面で、「南本牧運河」の名前が明記されていました。

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逆光にくっきりと浮かび上がる、斜張橋・南本牧大橋のシルエットに迎えられ、いよいよ南本牧運河に進入。

延長約1.2km、接続する水路のない、「孤立した運河」の表情は、どんなものでしょうか。
撮影地点のMapion地図

(23年10月10日撮影)

(『南本牧運河を通る…2』につづく)

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タグ : 南本牧運河横浜港

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