新井郷川閘門…2

(『新井郷川閘門…1』のつづき)

70236.jpg裏側に回ってみました。柵だけでなく、管理橋のガードレールも邪魔して雰囲気はいま一つですが、ガードレールと比較できるお陰で、ゲートの小ささが際立つ視点ではあります。
扉体の裏側上端近くには、ランボードが取り付けられているのが見えますね。注排水用スライドゲートのハンドルは、扉体が降りた後にここに人が上がって操作したのでしょう。

ちなみに、写真ではよくわかりませんが、左右の堰柱は2段目から下に向かって、わずかですが、内側が先すぼまりに絞られた格好に造られています。

70237.jpg扉体に近寄って観察。ランボードから上、扉体の最上段はやはり、後年の継ぎ足しですね。ここだけ溶接で組まれており、明らかに他と違います。左右に見える休止フック(扉体を長期間上げたままにしておく際に、引っかけておくフック)のリンクも、新しいので同様の増設でしょう。

正面から見たとき、いくら小型船用の閘門とはいえ、水面との間に余裕がなさすぎること、注排水用ゲートのスピンドル軸が、途中でわざわざ切られていることが引っかかったのですが、これで謎が氷解しました。
扉体は今より、少なくとも50cmくらいは高い位置まで引き上げられていたのでしょうね。

70238.jpg
閘門としての役目は終えたとはいえ、水門としては現役ですから、当然ながらさまざまな改造が施されているのですね。堰柱から梁に走る、動力線の配線もそうでしょう。あっ、右側に見える3本は電線でなく、上端にクランクがついているので、何かのロッドのようです。ロッドを追って下に目をやると…。

70239.jpg目の前に、すんごく気になる造作のモノが…は置いておいて、写真右、3本あるロッドの下端には、ラッチつきのハンドルが。ターンバックルで調整できるような造りになっています。

う~ん、3本あるというのが気になりますね。扉体の操作から考えると、上昇と下降を選択する逆転機構、動力のON-OFF、それにブレーキといったところかな?

70240.jpg
で、すんごく気になるコレですが、強烈な外観もさることながら、どうやら扉体の開度計らしいことを知って、ハートをわしづかまれました。ちなみに、両岸に同じもの(左右は逆)が一つづつ設けられています。

どこか、唐笠をかむった一本足の妖怪を思わせる、一度見たら忘れないカタチをしていますね。もちろん機械式でしょうから、堰柱内のどこかから長いシャフトでここまで伝達しているに違いありません。左右に耳のように出っ張っているのは、最終段のギヤを支える軸受けでしょうか。

くすんだ真鍮の文字盤には、0から5まで目盛りが刻まれており、指針は4を指しています。やはり、改造で扉体が竣工時より上がらなくなったのかな? いや、文字盤をよく見ると、4の直前に「H」みたいな文字が…。何だろう? 実質の最大開度を示しているのかしら? それに、文字盤の単位も謎です。まさか「尺」? う~ん、謎が深まるばかりの、まさに妖怪開度計でした。 


(23年8月10日撮影)

(『新井郷川閘門…3』につづく)

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タグ : 新井郷川閘門 派川新井郷川分水路

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