津島屋閘門…3
(『津島屋閘門…2』のつづき)
●以下、津島屋閘門のディテールと気に入ったアングルなどを。
山の下閘門もそうでしたが、「津島屋閘門排水機場」と、閘門と排水機場を一つの施設として扱っているのがご当地独特の感じがします。
巻上機室下には、緑青の色が渋い立派な銘板が(下写真)。「屋」の字だけ微妙に小さいのがキュート。鋳物っぽいですが、中には鋳物らしく装った叩き出しのガラである場合もあるので、ここからでは何ともいえません。

●例のぼっこり出っ張った注水ゲートの脇に、計器がありました。扉体の開度計かしらと思って近づくと、さにあらず水位計。
基準はT.P.でしょうか、針はおおむね0.85mを指しています。通船川がT.P-1.65mとすれば、阿賀野川との水位差は2.5mと、信濃川とのそれより若干高いことになりますね。ちなみに目盛板には、昔の東芝のロゴがありました。
●堰柱前面には、「閘室充水ゲート機側操作盤」なるボックスが。注水用のゲートのみをマニュアル操作できるスイッチボックスですね。
津島屋閘門、山の下閘門排水機場の管理下にあるのですが、次回掲げる通航法によると、通航する際は山の下閘門に申請せよ、とのことでしたので、遠隔操作での運転ではなさそうですね。通航のたびに人が出張ってきて、機側で操作するのでしょう。
●通航船舶の最大寸法を告示した説明板。この「舟またはいかだ」という文言、どこの閘門でもこの手の告示に盛り込まれていますが、「筏なんかもう通らないよねえ…」と、ちょっとさびしい気持ちで眺めるのが常でした。
しかし、先ほど見たように通船川ではいまだ、筏輸送が現役なわけで、この点むなしさ(?)を感じなくてよい、数少ない例であることを思うと、なんだか愉快になってきました。まあ、こちらまで筏がやってくることはまずないのでしょうが、そこはそれ。
(23年8月10日撮影)
(『津島屋閘門…4』につづく)

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山の下閘門もそうでしたが、「津島屋閘門排水機場」と、閘門と排水機場を一つの施設として扱っているのがご当地独特の感じがします。
巻上機室下には、緑青の色が渋い立派な銘板が(下写真)。「屋」の字だけ微妙に小さいのがキュート。鋳物っぽいですが、中には鋳物らしく装った叩き出しのガラである場合もあるので、ここからでは何ともいえません。


基準はT.P.でしょうか、針はおおむね0.85mを指しています。通船川がT.P-1.65mとすれば、阿賀野川との水位差は2.5mと、信濃川とのそれより若干高いことになりますね。ちなみに目盛板には、昔の東芝のロゴがありました。

津島屋閘門、山の下閘門排水機場の管理下にあるのですが、次回掲げる通航法によると、通航する際は山の下閘門に申請せよ、とのことでしたので、遠隔操作での運転ではなさそうですね。通航のたびに人が出張ってきて、機側で操作するのでしょう。

しかし、先ほど見たように通船川ではいまだ、筏輸送が現役なわけで、この点むなしさ(?)を感じなくてよい、数少ない例であることを思うと、なんだか愉快になってきました。まあ、こちらまで筏がやってくることはまずないのでしょうが、そこはそれ。
(23年8月10日撮影)
(『津島屋閘門…4』につづく)

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