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津島屋閘門…2

(『津島屋閘門…1』のつづき)

70176.jpg南側から高水位側ゲートと堤防を見たところ。このあたりの通船川の南岸は土地が低く、阿賀野川の水位とほぼ同じか、少し低いぐらいです。

対して北岸は小高くなっており、かつての砂丘がつくった地形のようでした。まさに阿賀野川の旧河道を髣髴させる地形といえます。


70177.jpg
変わった点・その3がこの扉体。一見、普通のローラーゲートのようですが、スキンプレートが垂直でなく、水面に対して斜めになっており、また扉体の両脇か、上端にあるはずのワイヤーが、手前の水面に消えているなど、いくつかおかしなところが目につきますね。

70178.jpg堰柱側面のアップ。戸当りのガイドレールが途中から閘室側に折れているあたり、明らかに普通のスライドゲートやローラーゲートと違いますね。

レールの形からすると、扉体は引き上げられてから、スキンプレートを上にして仰向けに倒れるようなしくみになっていることがわかります。


70179.jpg扉体の裏側を見たところ。このゲート形式、「運河と閘門」のリストによると「展開式スルースゲート」とありました。

「展開式」なる呼び名にはちょっと違和感がありましたが、なるほど、低水位側の扉体(下写真)を見ても、ローラーは無いようでしたので、扉体が戸当りに面接触するスルースゲート(スライドゲート)の一種なのでしょう。

変わった型のゲートということもあり、ぜひ通航シーンを見てみたいと思って(残念ながら、もちろんこの日は通船なし)いたら、「水と土の芸術祭 山の下閘門」(新潟見どころナビ)のスライドショーに写真を発見! 

いや~、ガバーッと倒れた扉体から、雨のように滴が降ってくるダイナミックな姿が、しかも連続写真で! ありがとうございました!

70180.jpg
低水位側ゲートから東を見て。こちらから眺めると、2mはありそうな水位差や、意外と華奢に感じられる扉体の構造、閘室が曲がっているため、はすに配された二つのゲートなど、独特のディテールが見て取れます。

しかし、このゲート形式、扉体の大きさの割には堰柱が低く収まる、という長所はあるにしても、ワイヤーが常時水に浸かっているため、整備性は良くなさそうですし、通航船から見ても、滴が降ってくるエリアがローラーゲートにくらべて広いなど、短所も少なくなさそうな気が…。他にこの形式の水門や閘門があったら、見てみたいものです。
撮影地点のMapion地図

(23年8月10日撮影)

(『津島屋閘門…3』につづく)

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タグ : 津島屋閘門 閘門 通船川 水位低下化河川

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