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新潟の水上バス…2

(『新潟の水上バス…1』のつづき)

70006.jpg浚渫船やフェリーに気を取られているうちに、フロントグラスを陽射しにギラリと反射させて、水上バスが姿を現しました。時計を見ると、出港時刻2分前。まさにドンピシャといったところ。

河道中央からこちらに舵を取ったとたん、流速がかなりあるのか、大きくリーウェイしながら船首を上流側に向けて旋回、着岸態勢に入りました。

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船はアナスタシア号。19総t、速力18kt、機関360馬力2機がけ、定員108名、平成11年就航(『全国に見る主な舟運活動利根川下流河川事務所より)。

丸みをおびた背の低い客室と、対照的にぐんと高めた後部デッキのトップがつくるラインはなかなか個性的で、扁平なタイプの多い河用客船では、異色の存在といってよいでしょう。

70008.jpgこの日のみなとぴあ発の運航ダイヤは、9時53分発から15時53分発までの5本。これに一つ上流の朱鷺メッセ発着便2往復を加えると一日7往復、さらに周遊便が夕方に2本あるので、僚船ベアトリス号との2隻のみで運航していることを考えると、かなりの頻発ですね。

実際、この後河畔から眺めていても、本当に2隻だけなのか疑いたくなるくらい、しょっちゅう水上バスと出会いましたから(…気がしただけかも)、そのハードローテーションぶりが知れようというものです。夏休みだけに、チャーター便も多かったということなのでしょうか。

70009.jpg女性キャビンアテンダントの笑顔に迎えられて、自転車と一緒にさっそく乗船。自転車は、後部デッキの両舷にある手すりにロープが用意されているので、しっかり固縛してとのお願いがありました。

自転車を縛っているうちに爆音が高まり、船はすでに岸を離れていました。ふるさと村まで約10km、1時間の船旅の始まりです。

離れゆくみなとぴあの乗り場を見ると、テラスの一部にちょっと手を入れた印象で、言われなければ船着場と気づかないほどですね。

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やはり目を奪われてしまうのが、浚渫作業中の第二翠龍号。対岸の朱鷺メッセに向かうため、間近をかすめて順光側に出たときの嬉しさったら! 派手な塗装が陽射しに輝いて、目に沁みるよう。

ご覧のとおり、こちらには土運船が接舷していて、船体が隠れてしまうのがちょっと残念でしたが。


(23年8月9日撮影)

(『新潟の水上バス…3』につづく)

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タグ : 信濃川ウォーターシャトル信濃川浚渫船水上バス

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