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調布取水堰を訪ねて…2

(『調布取水堰を訪ねて…1』のつづき)

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ステンレスパイプ組みの頑丈そうな柵に、有刺鉄線がぐるぐると巻きつけられ、ただでさえ剣呑な雰囲気のところへ持ってきて、「侵入者は警察に通報します」とは穏やかではありません。

すでに上水道の取水は止めているとはいえ、やはり水道局の管理する施設、水源地に準ずる、厳重な管理が求められているということなのでしょうか。

68007.jpg水面に近い低い位置から撮ってみたくなり、柵の間に手を突っ込んで一枚。右手から魚道、閘門、そしてゲートが2径間。その左手には角落しによる堰が5径間あり、川崎側にはわずかですが固定堰の部分もあります。

調布取水堰」(京浜河川事務所橋の写真館)によると、昭和11年竣工とのこと。都内にある現役の閘門では、もっとも古いものなのですね。

過去ログ「多摩川こわい…10」ほかでも紹介したように、今は河床が上がり、通船はほとんどないと思われますが、かつては上流部からの筏による原木輸送を中心に物流路として利用されていたため、閘門が設けられたのでしょう。

68008.jpg閘門の真横近くは、柵に加えて高々とネットが張られ、ますます観察が難しい状況に。仕方なく法面によじ登って、高い目線から一枚。下流側の堰柱上にチョコンと乗っかった、運転室がかわいらしい感じですね。

上流側ゲートは、船が通ったら頭をぶつけそうな、微妙な位置で開放されているのが気になります。水位差の少ない、堰に設けられた閘門ということもあり、バイパス装置のない、扉体を細めに開けて注排水する略式のものでしょう。

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運転室が気に入ってしまった。装飾はないものの、エッジの立った直線的な堰柱にくらべて、わずかに面を取った丸みのあるデザインが、微妙な違和感をかもし出しているのもステキ。後年の増設のように感じられますが、いかがでしょうか。

手前角にポツンと留まった、カラス君の姿もわびしさがあって、イイ感じです。

68010.jpgそして閘室の側壁に目線を落とすと、お定まりのトリさん社交場状態(笑)。やはりカワウ君が一番多く、羽を乾かしたり、べったり座り込んだり、羽づくろいをしたりとくつろぎ放題。

側壁の天端、フンで真っ白ですねえ…。こうして見ているあいだにも、気持ちよさそうに爆撃を繰り返しており、代謝のよさと爆撃量の多さ(?)に、何か底知れぬ生命力を感じたような気がしたものです。


(23年7月18日撮影)

(『調布取水堰を訪ねて…3』につづく)

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タグ : 調布取水堰 閘門 多摩川 水辺の鳥たち

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