茂森橋の晴れ舞台!

64001.jpg昨年4月に、お茶の水分水路の回でお世話になったタモリ倶楽部のスタッフより、相談があるとのご連絡が。して、このたびはどんなご用向きで…と恐る恐るお話をうかがうと、なんと、江東区の低い橋をくぐりたいとのご相談です!

これには嬉しくなりました。愛しの最低橋・茂森橋にも、ついに晴れの舞台を踏ませてあげられるかもしれない! 

イヤ、「あげられる」なんて、まるで自分のもののような言い草で、はばかられる気がしないでもないですが、今まで幾星霜、不等沈下と大潮ごとの半没に耐えつつ、ひたすら地味に生きながらえてきた茂森橋が、脚光を浴びるかもしれないというだけでも、そりゃもう我がことのように喜ばしいことだったのです。

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江東内部河川・西側河川の低い橋を堪能する、すり抜け遊びのキモといえば、潮時と艇の全高であることは、これまで何度も触れたとおりです。スタッフにもそのむねはご承知いただいたのですが、さて撮影当日になってみると、出航は最適の潮位よりかなり早い時間。

ちょっと心配になりましたが、フタを開けてみると、これがかえってギリギリ感をいや増して、実に楽しいのです。老練な船頭さんの巧みなスロットルさばきで、本当に数cmあるかないかの、まさにリンボーダンスと銘打つにふさわしい、手に汗握る紙一重感覚(?)。
最微速とニュートラルをくり返し、ジリジリと見事すり抜け成功なったときは、出演者やスタッフの皆さんから拍手が起こるほどでした。

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A.P.+2.6mの沢海橋、同じく2.5mの大横橋とすり抜けを成功させて、快進撃を続けるタモリ倶楽部船団も、最低橋・茂森橋の群を抜くサイテーっぷりに、その足を止めざるを得なくなりました。
戻るわけにはいかないので、ここで潮待ちということになりましたが、これには本当に、目からウロコが落ちた気持ちになったものです。

今までの自分がしてきたすり抜け遊びは、いかに安全・確実に橋をくぐるか、その一点ばかり考えていました。「潮待ちさせられるほど超絶に低い」、まさに最低橋の醍醐味が、嫌でも堪能できるこのひとときを、なおざりにしてきたことが痛いほどわかったからです。さすがテレビ番組制作のスタッフ、見せ方をよく考えておられるなあと、心中ひそかに脱帽したことでした。

64003.jpgさて、二度、三度とバウを突っ込んで挑戦しつつ、待つこと30分ほどでしょうか。船頭さんがよしと判断したのか、再び前進。錆の浮いた腹甲を、ハンドレールでこすらんばかりにしながら、見事最低橋のすり抜け成功!

思えば、艇上から茂森橋を目にするのは、毎回ほんの一瞬に過ぎません。収録中ということでカチカチにアガっているとはいえ、桁側面のリベットや、水管橋の橋脚を洗う水の流れ、橋台に付いたカラスガイ(だったかな)などを、チラチラと横目で盗み見つつ、いつもと違う新鮮な眺めにちょっと感動。30分も茂森橋と一緒にいるのは、もちろんこれが初めてです。
こんなに長時間、このあたりの水路を(水上から、ね)まじまじ眺めまわしたことは、かつてありませんでした。そういう意味でも、貴重な体験をさせていただいたと思っています。

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繰り返しになりますが、今回何より嬉しかったのは、茂森橋が多くの人の目に触れる機会ができたことです。面白がってつけた「最低橋」なる語感のあまりよくないアダ名が看板になるのも、ちょっと申しわけない気もしますが、これがきっかけで、橋に関心の薄い向きにも知ってもらえれば、茂森橋の今後にとってどれほど力になるかしれません。

何しろ、貴重な震災復興橋のうちでもさらに貴重な、都内に二つしかない「鋼桁橋のラーメン橋台橋」の生き残りなのですから。

まあ、前回同様相変わらずのアガリ症で、カンペを作って持って行った割にはあまりお役に立てず、お恥ずかしい限りでしたが、心配されていたお天気も見事に初夏の陽気(我が家では『タモリ晴れ』と呼ばれている)で、アガりつつも水路行を楽しませていただきました。
出演者およびスタッフの皆様、ありがとうございました。そして茂森橋、ありがとう。

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また、過去ログ「最低橋に挑戦!…1」~「最低橋に挑戦!…4」もよろしかったらどうぞ。


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タグ : タモリ倶楽部 茂森橋 最低橋 大横川 江東内部河川

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