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震災後の水郷を訪ねて…4

(『震災後の水郷を訪ねて…3』のつづき)

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傾いた柵から身を乗り出して、液状化区間の始まりを眺めたところ。十間川が西岸から分流するあたりから、下流へ砂の盛り上がりが続いています。

流路が噴出した砂によって狭まり、また掘り下げは最低限で、河床も浅いのでしょう、流速は早く、川面から水音がしていました。

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この艇、ヤマハF22の改造と思われますが、盛り上がった砂に1mは持ち上げられた凄まじさに、息を呑みました。いったいどれほどの力が、これだけの量の砂を湧き上げさせるのでしょう。

キャタピラの跡が見えるのは、船頭さんの話にあった掘り下げ工事の際のものでしょうか。

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こちらの和船も、姿勢はほぼ水平でこそあるものの、水線下がすっかり埋もれ、川面に戻すのは難儀しそうです。

このあたり、地盤が弱かったのか、中心市街にくらべて家屋の被害も大きく、足場を組んで工事中のお宅も多く見られました。

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液状化区間の終端近くにて。左側の艇は、盛り上がった砂に軽く座洲しているように見えますが、右に行くにつれて水深が深くなっているようです。

59020.jpg小野川水門の管理橋の上から、上流側を望んだところ。液状化によって被害のあった区間は、小野川の最下流部、約250mほどでした。写真右手は排水機場の呑口です。

復旧には、なお時間を要することでしょうが、フネブネの行きかう穏やかな川面が戻ってくることを、願ってやみません。
撮影地点のMapion地図


(23年5月2日撮影)

(『震災後の水郷を訪ねて…5』につづく)

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タグ : 佐原小野川水郷

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