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震災後の水郷を訪ねて…3

(『震災後の水郷を訪ねて…2』のつづき)

59011.jpg利根水郷ラインの北賑橋まで下ってきました。以前紹介した「川の駅さわら」はこのすぐ右手です。

ここで船頭さんに、川底が上がってしまったところは? と尋ねると、「もう少し行ったら見せてあげられるから」とのこと。舟は通れるようになったのでしょうか。
撮影地点のMapion地図


59012.jpg北賑橋をくぐって進むと、両岸の柵の傾きや、護岸のひび割れが目立つようになり、中心街より被害が大きいことが見て取れました。

船頭さんが「ほら、あそこ」と指差す先…河床が上がってしまった区間が、いよいよ近づいてきたようです。



59013.jpg
う~ん、これは…。穏やかだった川面は、盛り上がった土砂で荒々しい土色一色となり、護岸は波打って、電柱や柵も傾いています。崩落を止めるためか、土嚢がずらりと並べられており、繋留船も盛り上がった土砂の上に持ち上げられ、座り込んでいる…。

まさに、目を覆わんばかりの惨状で、絶句するばかりでした。

59014.jpg船頭さんの話では、川の水をはけるだけの工事はすぐにやってくれたが、舟が通れるようになるまで掘るのは、当分難しいだろうとのこと。

なるほど、上流が洪水にならないよう、疎通を保つために河道中央のみ最小限掘り下げたということですね。沈下してしまった両岸の土地の補修まで考えると、おっしゃるとおり、復旧はかなり時間がかかりそうです。


59015.jpg
樋橋の乗り場に戻って、少し散策しつつ買い物の後、陸路川沿いに下ってみることにしました。

水上からとは違い、波打った道路上に噴出した砂や、傾いた電柱や家屋の状況が間近に飛び込んでくるため、痛ましさが数倍する感覚です。

(23年5月2日撮影)

(『震災後の水郷を訪ねて…4』につづく)

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タグ : 佐原小野川水郷

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