羽田の水門と船溜…2

(『羽田の水門と船溜…1』のつづき)

56031.jpg水門の下からのぞくと、正面に家並が。おお、いい感じ…。水路にせよ、こうした船溜にせよ、水門に守られた水面って、内側に入った瞬間が一番面白いですね。

堤防が失せ、水面にほど近い本来の地表高が、艇の目線から実感できるからでしょう。この船溜のように、近くまで家並が迫っていると、なお興味が増すように思えます。


56032.jpgくぐったところで左手、西側に目をやると、漁船が2隻目刺しにもやっていました。船名のとおり、ここは大田漁協の管理下にある船溜です。

「大田区の船大工」(発行:大田区郷土博物館)に掲載されていた、昭和35年撮影の航空写真を見ると、このあたり、旧羽田道から南側にはいくつもの船溜が掘り込まれていました。袋小路的な堀割や、小さな船溜に弱い船頭としては、タマラン川岸風景が展開されていたに違いありません。

56033.jpg中央付近まで入ってから、東側を見たところ。3隻の艇がもやい、奥にはポンツン桟橋もありますが、ちょっと寂しい感じです。地図によると、写真奥にあるのは大田漁協の建物のようですが。

あっ、右手の堤防沿いに桜並木が!


56034.jpg
相変わらずうまく撮れていませんが、曇りのせいにしておきましょう。まさか船溜の中でお花見ができるとは思ってもいなかったので、嬉しくなりました。

水門と堤防に抱かれた小さな水面、というだけで別世界の感があるのに、小さいながら桜並木まであるとなると、何か実物大の箱庭のように思えて、楽しくなります。

56035.jpg西側には先ほどの2隻以外、もやう舟もなく、幅があるだけにガランとした印象。西端角には上下架用のスロープが備えられていますが、護岸に点々と取りつけられたフェンダーのほか、特に気になるディテールはありません。

ちなみにGoogleマップ上でこの船溜の大きさを測ったところ、東西の長さ95m、南北は最大で幅28mと出ました。

多摩川本流に面した桟橋は賑やかなのに、船溜をのぞくと、意外や閑散としているのが印象的でした。やはり気兼ねがなく、しかも出入りしやすい外の方を常用して、こちらは荒天・増水時のみの避難所、といった位置づけなのかもしれません。
撮影地点のMapion地図

(23年4月10日撮影)

(『羽田の水門と船溜…3』につづく)

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タグ : 羽田水門 羽田第一船溜

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