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江戸崎にて

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1月2日は、毎年恒例のあんば様(阿波大杉神社)に初詣を兼ねて、艇の新しいお札をいただきにお参り、帰りはこれも例によって、水郷散歩を楽しんできました。

昨年と違ったルートで稲敷市に入り、写真のステキなタイドアーチの橋詰で、水郷風景を堪能しつつ小休止することに。幸い穏やかによく晴れた日で、水辺の空気もさわやかです。
撮影地点のMapion地図

48002.jpg橋の名前は、大正橋。霞ヶ浦に注ぐ小野川に架かっており、市役所や農協もほど近い、稲敷市の中心部に架かる橋だけあって、どこか風格が感じられます。親柱もシンプルかつ品よくまとめられて、周囲の広々とした風景によく似合う、好ましい雰囲気。

このあたり、江戸崎といって、北から半島状に台地が張り出した、その名のとおり岬の地勢で、干拓が進む前は「江戸崎入」と呼ばれた深い入江が台地の周囲を洗い、近代まで水運の要衝として栄えていました。
もちろん、通運丸ほかの川蒸気船も、寄港地としていたところで、水運趣味的には気になる土地でもあるのです。

48003.jpg橋の西詰から北、霞ヶ浦がある方向を見ると、いにしえの「江戸崎入」を髣髴させる広々とした水面が広がり、高水敷には葦が茂って、水郷情緒あふれる眺め。低い水際に艇がびっしりもやっているのもいい感じです。

江戸崎は、小見川や木下同様、かつては水運の街として栄えただけあって、稲敷市の一部となった今も、その矜持は衰えていないようです。
老舗旅館を改装した観光案内所の発信するウェブサイト「えどざき笑遊館」の内容の濃さ、特に歴史に関する記事の素晴らしさに、この街の人々の郷土に対する、深い愛情を見た思いがしました。

48004.jpg今回はあんば様が最優先、それに水郷にも見たいものがあったので、江戸崎探訪はまたの機会ということに。

しかし、橋詰にあるこの稲敷農協(JA稲敷本店)の建物、妙にカッコイイなあ。




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そしてあんば様の境内。毎年お参りするごとに周囲の改築が進み、屋根に光る金具や、そこここに散りばめられた原色の彫刻が目に沁みるようで、実にきらびやか。

例年通り、航行の安全とみなさんのご多幸をお祈りし、昨年のお札を返納して、新しいお札をいただきました。さて、十六島を目指しましょう。
撮影地点のMapion地図

(23年1月2日撮影)

(『加藤洲閘門の色がスゴイ件…1』につづく)

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タグ : 小野川阿波大杉神社水郷

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