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年の瀬の荒川…4

(『年の瀬の荒川…3』のつづき)

46016.jpg戸田橋の下流でふたたび、嬉しい油槽船との出会い。すべてタイミングよく橋の架かる場所で出会い、向こうさんが橋をかわすのをこちらが待つポジションになるあたり、実にラッキーとニヤつく船頭。

船名はひかり丸。先ほどの第五常盤丸と同じく140tクラスで、この上流にあるジャパンエナジー朝霞油槽所にて、荷を下ろした帰りでしょう。

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艇を止めて眺めていると、喫水の上がった船首が水を切りつつ迫るベストアングルから始まり、こちらよりはるかに高い舷側が視界いっぱいに膨張し、腹の底に響く爆音とともに丸い船尾を見せ過ぎてゆくまで、フリーになった両手でカメラを構えながら、存分に堪能できるのがいいところ。

逆光に黒く沈んでゆく船影に、大きく手を振って見送ると、船長さんも手を振って応えてくれました。

46018.jpg新幹線・埼京線の荒川橋梁と、並行する国道17号線の戸田橋を見上げて。土手の向こうに戸田の漕艇場がある関係か、このあたりではよくレガッタの練習風景に出会うのですが、年の瀬とあってひっそりしています。

そういえば、戸田橋上流から笹目水門までの北岸は、動力船通航禁止区域に指定されているのですが、これも練習艇の存在を考えてのことなのでしょうね。

46019.jpgもっとも、船影が全くないといえばそうでもなく、実は先ほどからウェイクボードを曳航する艇と、抜きつ抜かれつの遡上なのでした。寒いのを除けば、航行船が少なく水質も悪くない年末年始は、格好のウェイク日和といったところなのでしょう。

空気が澄んでいるおかげで、前方はるかに山々の稜線が望めるのは、冬の川走りならではの贅!
以前も紹介した大阪や仙台と違って、東京付近の可航河川は山と縁が薄いところを流れているので、たとえ遠くとも水面から山が眺められるだけで、ものすごいイベントに思えてしまいます。

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この付近の見どころ、三領水門と笹目水門も撮ったのですが、可航河川(標識があるのだから間違いありますまい)にもかかわらず、相変わらず扉体をギリギリまで降ろしての拒否っぷりで、特にお変わりないようなのでここはスルー(過去ログ『秋晴れの荒川散歩…2』~『秋晴れの荒川散歩…4』参照)。いや、別に怒っているわけではないですよ。

今回紹介したいのは、縁の下の力持ちである水位観測施設。笹目橋下流北岸にあるもので、「河川航行情報図」には「自記水位観測所」としか記載がないのですが、検索してみたところ「笹目水位局」(河川水位情報)のようですね。
この手がお好きな向きは、過去ログ「水位観測施設」もご覧になってみてください。
撮影地点のMapion地図

(22年12月29日撮影)

(『年の瀬の荒川…5』につづく)

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タグ : 荒川独航艀水位観測施設

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