11月21日の臨海大橋…3
(『11月21日の臨海大橋…2』のつづき)
●少し戻って、まだ橋の北側で行き足を緩めつつあったころ、中防の東岸より、一隻の船がこちらへ出てくるのが視界の端に見えました。
台船が何隻かもやっている一角から向かってくる船影は、A字形のクレーンを突き出し、黒く平べったい船型です。揚錨船のようですね。

●橋の南側に出て漂泊していると、揚錨船は第三航路をはすに横切る形で、ゆっくりとした足取りで近づいてきました。
船名は「神宝」、ブリッジ側面に「深田サルベージ建設」の文字が見えます。あの巨大クレーン船「武蔵」(『超弩級! クレーンバージ船隊…3』ほか参照)を擁する深田サルベージ船隊の一隻でした。
同社のサイト「船舶明細―神宝」によると、全長26m、153総t、主巻定格荷重40tとのこと。
●二つの突きでたトラスの、ちょうど真ん中あたりに「神宝」をとらえて。
巨大橋の下とあって、その姿は豆粒のようの可愛らしく見えますが、木っ端ブネから見れば見上げるような大きさと、造作もなく持ち上げられてしまう力量を持つ巨人なのです。
●陽光を浴びて輝く、彼方の街並みをバックに、日影に入った「神宝」の船影が浮かび上がり、なかなかの眺め。黒い船体に山吹色のジブがよく映えて、こうして真横から見ると、寸詰まり感のあるスタイルも手伝い、どこかユーモラス。
ファンネルから薄くたなびく排気煙の向こうに、墨田タワー…もとい、スカイツリーが霞んで見えるのも佳し。
●橋脚のあたりに取り付くのかしら、と思っていたら、「神宝」はトラスの近くを素通りして、そろそろとした遅い船足のまま、若洲側へ去ってゆきました。
静かな中、くぐもった爆音を響かせつつ遠ざかる姿を見送って、さて、橋見物の腰を上げましょうか。
(22年11月21日撮影)
(『11月21日の臨海大橋…4』につづく)

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台船が何隻かもやっている一角から向かってくる船影は、A字形のクレーンを突き出し、黒く平べったい船型です。揚錨船のようですね。

●橋の南側に出て漂泊していると、揚錨船は第三航路をはすに横切る形で、ゆっくりとした足取りで近づいてきました。
船名は「神宝」、ブリッジ側面に「深田サルベージ建設」の文字が見えます。あの巨大クレーン船「武蔵」(『超弩級! クレーンバージ船隊…3』ほか参照)を擁する深田サルベージ船隊の一隻でした。
同社のサイト「船舶明細―神宝」によると、全長26m、153総t、主巻定格荷重40tとのこと。

巨大橋の下とあって、その姿は豆粒のようの可愛らしく見えますが、木っ端ブネから見れば見上げるような大きさと、造作もなく持ち上げられてしまう力量を持つ巨人なのです。

ファンネルから薄くたなびく排気煙の向こうに、墨田タワー…もとい、スカイツリーが霞んで見えるのも佳し。

静かな中、くぐもった爆音を響かせつつ遠ざかる姿を見送って、さて、橋見物の腰を上げましょうか。
(22年11月21日撮影)
(『11月21日の臨海大橋…4』につづく)

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