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小型曳船はワンオフ乗物趣味最後の牙城(なのか)

例によって、一人悦に入らんがために、過去に紹介した曳船の写真を集めてみただけなんですが…。

しかし、こういうモノに惹かれる嗜好を、何て言ったらいいんでしょう。仮に「ワンオフ乗物趣味」とでもしておきますが、何百何千と量産され、デザインも洗練されたモノよりも、無名の鉄工所で一台だけ造られた、無骨な、いかにもこなれていない外観の乗物に、魅力を感じてしまう性癖のことです。

オカの乗物の世界で、どうやらそういったたぐいのモノが、絶滅に瀕しているように見受けられる今日このごろ、水路徘徊の道々で、個性的な姿を楽しませてくれる小型曳船たちをこうして並べてみると、これら「ヒキブネ」の世界こそ、ワンオフ乗物趣味最後の牙城(しかも保存物でなく、現役の姿を楽しめる!)のように思えてきたのですが、いかがでしょうか。

「続きを読む」をクリックしてご覧ください。うんざりするほど曳船の写真が出てきます
と、ここまで書いてしばらく記事を放置していたら、「障害報告@webry」さんで紹介されていた、「淡路島農民車考」というサイトを拝見、認識を改めることに。

ほぼ淡路島限定の、地元鉄工所で造り続けられている、農作業用の素朴な自動車を研究したサイトですが、イヤ、平成の御代にも、こんな魅力的なワンオフ乗物趣味の対象が生きていたとは! 
オカの乗物でこの手のテイストを感じられるものといえば、かつての地方私鉄でよく見られた、自社工場製車輌くらいしか知らなかった自分としては、サイト主の方の愛情あふれる地道な研究姿勢とともに、涙が出る思いがしたものです。

オカにもまだ、似たような世界が健在であったことを喜びつつ、引き続き、思いのたけを垂れ流させていただきましょう。

まあ、フネというのは、FRP船を除いて、どんなに小さなものでも、基本的にワンオフと思っていただいて間違いありません。同型船というのがあっても、同じ線図から起こされている、というだけで、自動車のように、プレスでガンガン量産されたものを組み立てているわけではないのです。

さらに、小型船というのは、ごく限られた範囲で使われるものですから、用途や水域の状況にあわせて個性があり、加えて造船所のカラーも反映されるので、いきおい同型船に乏しくなりやすいという、ワンオフ乗物趣味にとっては、まさに理想的(?)な状況。

さらに、各ポートサービスや回漕会社の現場で、「バックヤードスペシャル的」な改造や追加艤装がなされれば、これはもう最高のスパイスづけがなされたも同様。そして同じ川船でも、独航艀や水上バスにない、曳船という船種独特の哀愁というか人間臭さのある雰囲気が、いっそうの魅力を加えているのかもしれません。

まあ、小理屈はさておき、曳船はひとつひとつ違っていて楽しい、そういことです。はい。






































































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タグ : 曳船