横利根閘門遊覧…3
(『横利根閘門遊覧…2』のつづき)
●新緑したたる築堤に挟まれて、どっしりとした風格を見せる横利根閘門。堤体から染み出した、目地の石灰分が作る白い筋が、大正10年竣工以来の星霜を感じさせます。
以前、過去ログの「水郷案内のパノラマ地図」で、地元では閘門と言わずに「カンモン」と呼んでいたことに触れましたが、今回案内してくれた船頭さんの口からも「カンモン」が連発されて、何だか嬉しくなってしまいました。
●右手には、水上バスクラスの大型船も楽に横付けできそうな、立派なポンツン桟橋が。横利根閘門ふれあい公園船着場です。(あっ、ここにもふれあいが…。『【特盛】ふれあい橋づくし』参照)
今回は立ち寄りませんでしたが、せっかく「川の駅」もできたことですし、佐原~横利根閘門間の航路があったら楽しいでしょう。産業遺産スポットとして、またお花見の時季は桜の名所として、関心を持たれる方も少なくないと思います。

●そして至福の一瞬。残念ながら通航はしませんが、船頭さんは扉体ぎりぎりまで舟を寄せて、閘門の構造や成り立ちを、熱っぽい口調で説明してくれました。ラック式のロッドや、マイタゲートの斜接部分、水密を保つための木材が張られているところまで、ディテールがはっきりと見て取れ、嬉しいことこの上なし。(5月9日からのタイトルは、この一瞬後のシーン)
ゲート開閉時の様子は、過去ログ「魅惑の水郷…6」でも紹介しましたが、複式マイターゲートの開くさまは、それはそれは面白く、興奮させられるものでした。一度でいいから、やはり通ってみたいですねえ。
【撮影地点のMapion地図】
●サッパはきびすを返して、元来た道を戻り始めました。横利根水門の裏側を眺めながら、愛しの横利根閘門とお別れです。
しかし、この水門と閘門に挟まれた水面、高い堤防にぐるりを囲まれているせいか、妙に落ち着く水面ではありますね。桟橋に繋いで、ボヤ~ッと閘門を眺めながら過ごしてみたい…例によって、そんな気持ちにさせられました。
●横利根閘門の操作用把手と、その関連設備。信号のヒサシが、船の接舷時にぶつけられたのか、べっこりとつぶされていたのに目を引かれました。
横利根閘門の凄さは、大正時代に建造された閘門が、「近代化改装」されて今でも現役にあり、しかも時を選ばず気軽に(ここ重要)通航できることでしょう。
もっとも、地元の船頭組合の方によると、「横利根川は、釣りの人がものすごく多いので、あんまり舟で通りたくない」とのこと。釣り客も、地元では大事なお客さんですから、やはりはばかられるものがあるのでしょうね。
(22年5月2日撮影)
(『横利根閘門遊覧…4』につづく)

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以前、過去ログの「水郷案内のパノラマ地図」で、地元では閘門と言わずに「カンモン」と呼んでいたことに触れましたが、今回案内してくれた船頭さんの口からも「カンモン」が連発されて、何だか嬉しくなってしまいました。

今回は立ち寄りませんでしたが、せっかく「川の駅」もできたことですし、佐原~横利根閘門間の航路があったら楽しいでしょう。産業遺産スポットとして、またお花見の時季は桜の名所として、関心を持たれる方も少なくないと思います。

●そして至福の一瞬。残念ながら通航はしませんが、船頭さんは扉体ぎりぎりまで舟を寄せて、閘門の構造や成り立ちを、熱っぽい口調で説明してくれました。ラック式のロッドや、マイタゲートの斜接部分、水密を保つための木材が張られているところまで、ディテールがはっきりと見て取れ、嬉しいことこの上なし。(5月9日からのタイトルは、この一瞬後のシーン)
ゲート開閉時の様子は、過去ログ「魅惑の水郷…6」でも紹介しましたが、複式マイターゲートの開くさまは、それはそれは面白く、興奮させられるものでした。一度でいいから、やはり通ってみたいですねえ。
【撮影地点のMapion地図】

しかし、この水門と閘門に挟まれた水面、高い堤防にぐるりを囲まれているせいか、妙に落ち着く水面ではありますね。桟橋に繋いで、ボヤ~ッと閘門を眺めながら過ごしてみたい…例によって、そんな気持ちにさせられました。

横利根閘門の凄さは、大正時代に建造された閘門が、「近代化改装」されて今でも現役にあり、しかも時を選ばず気軽に(ここ重要)通航できることでしょう。
もっとも、地元の船頭組合の方によると、「横利根川は、釣りの人がものすごく多いので、あんまり舟で通りたくない」とのこと。釣り客も、地元では大事なお客さんですから、やはりはばかられるものがあるのでしょうね。
(22年5月2日撮影)
(『横利根閘門遊覧…4』につづく)

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