飛行船を追いかけて

●昨日5月4日は、久々に大河川の遡上を楽しんできたのですが、そのお話はいずれご報告するとして、帰路、隅田川に入ってからのこと。
夏日と言ってよい好天ながら、靄が濃くかかり、写真に撮るとまるで曇り空のように写ってしまう空模様。そろそろ日も傾いて、風も冷たくなってきたころ、浅草花川戸あたりまで下ってきたら…。
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墨田タワー…もとい、スカイツリーでも見物に来たのかしらと、横目で見つつ吾妻橋を過ぎ、さらに下っていると…。

●飛行船は、浅草上空でくるくるとその場回頭をしたと思ったら、今度は隅田川に沿って、なんと我が艇の上空を南下し始めました。
頭上に全長75mの巨体を仰ぎながらの川下り、これはなかなか見られないシチュエーション。
気嚢の側面両舷には、漫画「名探偵コナン」の広告が貼り付けられています。帰宅後、同じく日本飛行船の遊覧クルーズ情報を見てみたら、映画「天空の難破船」の封切りに合わせた装いだそうで、4月6日から就航しているのだとか。知りませんでした!

どこに行くのだろうと、適わぬこととは知りながら、必死に追いかける船頭。もう川景色そっちのけで、飛行船に夢中です。

こんな間近に飛行船を見たのは初めてなので、自分でも意外なほどに興奮してしまい、飛行船が視界から消えたときは、ちょっとがっかりしてしまったほど。先の日本飛行船の記事によると、コナンの広告をつけての就航はゴールデンウィーク中とのこと。宣伝効果は絶大だったことでしょう。

このときはお恥ずかしいことに、飛行船が晴海を繋留地としていることを知らなかったので、街中に飛行船が降りて来るというだけで、大興奮してしまいました。
ビル街の飛行船と言えば、ニューヨークのエンパイヤステートビルのてっぺんが、飛行船の繋留塔として設計されており、船首ハッチから乗客が出入りしている想像図を、戦前の科学雑誌の図解で見たことが思い出されました。まあ、それはないにしても、ビル街に飛行船が沈んでゆくというだけでも、もう興奮のきわみ。これはゼヒ、見に行かなければ!

●とは言うものの、この日は長時間の航行をしてきた後だったので、艇の燃料残に不安があったため、ここはこらえてまっすぐ帰港。飛行船見物は夜となってしまいました。
人気のない晴海の埠頭沿いを、奥へ向かってゆくと…うおお、デカイ!
全長75.1m、幅19.7mの巨鯨が、マスト車に船首を繋いで、街明かりをバックに静かに横たわっているのを目にし、ただただ感動。この写真は、ちょっとカメラの感度を上げすぎたので、粒子が粗くなってしまいました。

繋留地である駐車場の周りは、胸の高さほどのフェンスで囲まれていたので、その上にカメラを据えて撮ることができたのは幸いでした。手持ちでは、ブレてものになりませんからね。

●ゴンドラから前のツェッペリン越しに、レインボーブリッジの電飾を望んで。
ちょっとブレてしまいましたが、この一枚、気に入ってしまいました! 週末までのタイトル画像にさせていただきます。

豊洲運河を通ったら、新しくなった豊洲橋の南詰近く、芝浦工大の横に、ポンツン桟橋が新設されていました。
「豊洲地区運河ルネサンス計画書」(PDF)の「4.水域の利用に関する構想」によると、「船等の拠点の形成」として、「運河クルーズや多目的桟橋の管理をする。豊洲と他地区とを結ぶ船等の発着場等に活用。」とあり、この地点に桟橋を造ることが示唆されているので、同計画に沿ったものなのでしょう。
【撮影地点のMapion地図】
(22年5月4日撮影)

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コメント
No title
Re: No title
世界で3隻しかないそうですから、国内では唯一の船なのだと思います。
まさか都心のビル街を背にした飛行船が見られるなんて、想像だにしなかったので嬉しかったです。
そういえば、以前飛行機に乗った阿見の飛行場って、これのご先祖であるツェッペリン伯号が寄港したところなんですね。
まさか都心のビル街を背にした飛行船が見られるなんて、想像だにしなかったので嬉しかったです。
そういえば、以前飛行機に乗った阿見の飛行場って、これのご先祖であるツェッペリン伯号が寄港したところなんですね。
No title
わたくしも、、職場があれなだけにツェッペリンが近付くと仕事どころじゃありません(笑)
Re: No title
>すぎちゃんさん
お気持ちわかります。もし近くで働いていたら、お昼休みに走って見に行ってしまいそう。
お気持ちわかります。もし近くで働いていたら、お昼休みに走って見に行ってしまいそう。
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桶川を係留地にしていたのと同じ船体なんでしょうか。手が届く場所に移動してきてもやはり遊覧飛行には手が届きませぬ。。。