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その後の扇島閘門…3

(『その後の扇島閘門…2』のつづき)

29011.jpg橋の上からゲートを透かして、田植えの終わった田んぼを眺めて。

以前とくらべると、振れ止めとでも言うのでしょうか、扉体を上下するラックを支えるステーがついて、少し視界が悪くなりましたが、ここから見る水門風景の一つとして、お気に入りのアングルです。


29012.jpg折りよく二艘のサッパが、大割水路を北上してきたので、水門君とともに一枚。お天気のよいこともあって、この後も次々とお客さんを乗せたサッパが、通り過ぎてゆきました。

う~ん、サッパに乗りたくなってきた…。あっ、今気づいたのですが、対岸から扇島閘門を撮ったことは、残念ながらありませんでしたね。


29013.jpgで、結局この後、誘惑に抗し切れず、与田浦からサッパに乗ってしまいました。八筋川でも行ってもらおうと思ったのですが、水面からの写真を撮りたくなったこともあり、新左衛門川→加藤洲閘門→常陸利根川→大割閘門→大割水路という、久々の定番コースでお願いすることに。

船頭さんにお願いして、扇島閘門の前はゆっくり走ってもらい、カメラを構えました。この角度から見ると、頭上に枝を差しかけられた、涼しげな表情に見えます。
また、対岸のコンクリート護岸の部分は、少し拡幅されていることもわかりますね。舟の出入りに支障がないよう、行き届いた設計であったことがわかります。

29014.jpgほぼ正面から、ぐっと見上げて。
こちら側にも、例のラッパが備えられていました。

う~ん、何だろう? この近辺の閘門の開閉スイッチのように、ここからいずれヒモが吊り下げられて、舟から水門が開けたてできる…というのはちょっとありえないですか。位置的に、壁に沿わせているならともかく、ど真ん中というのはないですよね。

29015.jpg
以前とあまり変わらない表情を見せる、扇島閘門…いや、香北東部幹線水門。アングル材が少しかぶさった、正面上部の「扇島閘門」と刻まれた銘板は、取り外されていなかったのが印象的でした。

もうなかば引退したと言ってよい、末期のほんの数年ながら、極小閘門として存在した時期に訪れることができたのは、むしろ僥倖だったと言うべきなのかもしれません。
閘門時代の記憶を残しながら、これからもこの丁字流で、エンマを守ってゆくのでしょう。

(22年5月2日撮影)

(この項おわり)

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タグ : 扇島閘門香北東部幹線水門水郷

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