分水路打通作戦【水道橋1号分水路編】…1
(『3月14日の臨海大橋…2』のつづき)
●というわけで、化粧直し中の柳橋をくぐり、神田川に進入。
本当にここ数ヶ月は、神田川づいているなあ…。昨年12月、仙台周辺の運河や閘門・水門群を訪ねたご縁もあり、伊達家の霊にでも魅入られたのかしら。
いや、神田川の難工事区間、お茶の水の堀割を担当したのが伊達家で、ために昔は、「仙台堀」と通称されていたというじゃないですか。わかりにくいギャグですみません。(ギャグでもなんでもないか)
閑話休題、目指すは分水路!
●おなじみ水道橋下流の分水路開口部、上流から続いてきた水道橋分水路と、お茶の水分水路の接続点でもあるのは、ご存知のとおり。ここに至る間にも、色々と面白くはあったのですが、まずは水道橋分水路を、先に紹介させていただきましょう。
「分水路まつり覚え書き」でもお話したように、「水道橋分水路」を名乗る暗渠は2本あるため、便宜上、勝手に1号分水路、2号分水路と名付けました。
「神田川分水路まつり…1」以下で紹介した折に航行したのは、1号分水路の上流および下流の一部区間と、2号分水路の全区間。
今回は、前回怖気をふるって逃げ帰り、一部区間の航行に終わった、1号分水路の未踏破区間をこの目に焼きつけるべく、雪辱戦を挑むものであります!

●開口部内側から外をのぞくと、快晴とあって陽光がキラキラと天井に反射し、水面の波紋を投影して、実にキレイ。これから臨む常夜の闇とつながっているとは、とても思えない光に満ちあふれた世界です。
夏になると、蔦のスダレも繁茂して、ここまで陽は射してこないでしょうから、春先ならではの贅と言ってよいでしょう。
【撮影地点のMapion地図】

●突入すると、右へ右へと本流から距離をとる線形の向こうに、さっそく「神田川分水路まつり…10」でも紹介した、恐怖の段差が見えてきました。
もっとも、前回航行時より潮位が低いせいか、圧迫感は思ったほどではありませんでした。天井高も、ずっと余裕がある感じで、少しホッとさせられたものです。
ちなみに、通過時刻は13:00ちょうど、おなじみ芝浦の潮汐推算グラフに照らすと、107cmとのこと。前回より30cm近く低いのですから、なるほど余裕もあろうというものです。
●…なんて、まさに余裕かましていますが、ソレは比較の問題で、緊張していることには変わりはないのですが。
まあ、若干でも気持ちにゆとりがあったのか、前回撮れなかった銘板の撮影に成功。
「1987年3月 神田川整備水道橋分水路工事(その7) 延長81.7m→ 東京都 戸田建設株式会社 施工」
新隆慶橋上流の開口部まで、おおむね1300mの暗闇の旅は、まだ始まったばかりです。
(22年3月14日撮影)
(『分水路打通作戦【水道橋1号分水路編】…2』につづく)

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本当にここ数ヶ月は、神田川づいているなあ…。昨年12月、仙台周辺の運河や閘門・水門群を訪ねたご縁もあり、伊達家の霊にでも魅入られたのかしら。
いや、神田川の難工事区間、お茶の水の堀割を担当したのが伊達家で、ために昔は、「仙台堀」と通称されていたというじゃないですか。わかりにくいギャグですみません。(ギャグでもなんでもないか)
閑話休題、目指すは分水路!

「分水路まつり覚え書き」でもお話したように、「水道橋分水路」を名乗る暗渠は2本あるため、便宜上、勝手に1号分水路、2号分水路と名付けました。
「神田川分水路まつり…1」以下で紹介した折に航行したのは、1号分水路の上流および下流の一部区間と、2号分水路の全区間。
今回は、前回怖気をふるって逃げ帰り、一部区間の航行に終わった、1号分水路の未踏破区間をこの目に焼きつけるべく、雪辱戦を挑むものであります!

●開口部内側から外をのぞくと、快晴とあって陽光がキラキラと天井に反射し、水面の波紋を投影して、実にキレイ。これから臨む常夜の闇とつながっているとは、とても思えない光に満ちあふれた世界です。
夏になると、蔦のスダレも繁茂して、ここまで陽は射してこないでしょうから、春先ならではの贅と言ってよいでしょう。
【撮影地点のMapion地図】

●突入すると、右へ右へと本流から距離をとる線形の向こうに、さっそく「神田川分水路まつり…10」でも紹介した、恐怖の段差が見えてきました。
もっとも、前回航行時より潮位が低いせいか、圧迫感は思ったほどではありませんでした。天井高も、ずっと余裕がある感じで、少しホッとさせられたものです。
ちなみに、通過時刻は13:00ちょうど、おなじみ芝浦の潮汐推算グラフに照らすと、107cmとのこと。前回より30cm近く低いのですから、なるほど余裕もあろうというものです。

まあ、若干でも気持ちにゆとりがあったのか、前回撮れなかった銘板の撮影に成功。
「1987年3月 神田川整備水道橋分水路工事(その7) 延長81.7m→ 東京都 戸田建設株式会社 施工」
新隆慶橋上流の開口部まで、おおむね1300mの暗闇の旅は、まだ始まったばかりです。
(22年3月14日撮影)
(『分水路打通作戦【水道橋1号分水路編】…2』につづく)

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コメント
暗渠の分水路に入る時には許可が必要
神田川には分水路がある。洪水を防ぐためにトンネルを作ったんだ。船で暗渠となってるトンネルに入るには許可が必要だ。下水が流れてる暗いマンホールに入る時には許可が要るんだ。照明器具を多く使わないと真っ暗で見えないんだ。途中で照明が切れたらおしまいだ。
Re: 暗渠の分水路に入る時には許可が必要
>タクロウさん
分水路の通航に関する件については、「神田川・分水路の通航について」
(http://suiro.blog27.fc2.com/blog-entry-794.html)
にまとめてみましたのでご覧ください。
分水路の通航に関する件については、「神田川・分水路の通航について」
(http://suiro.blog27.fc2.com/blog-entry-794.html)
にまとめてみましたのでご覧ください。
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