第三芭蕉丸の船旅…6
(『第三芭蕉丸の船旅…5』のつづき)

●船内の売店で買った、熱いお茶と笹かまぼこをいただいて一息つくと、体もだいぶ温まってきました。なにぶん観光客としては不真面目ですから、島々の美しい風景をだいぶ見逃してしまったのは、致し方ないところです。
4つの洞窟が口をあけた、まるで秘密基地があるかのようなこの島は、鐘島。道々の景色やコースの詳細は、丸文松島汽船の「芭蕉コースご案内」にお任せするとしましょう。動画でコースが楽しめる「バーチャルクルーズ」もお勧めです。
●船から周りを見ていて驚かされたのが、塩竃湾を出たあたりから、見渡すかぎりの海苔ヒビが海面を覆っていたこと。先日掲載した「はやぶさ」を写した写真にも見えますが、海苔養殖全盛期の東京湾奥を思わせる、圧倒的な光景です。
後半のコースでは、海苔ヒビの間に空けられた狭い航路を、縫うようにして進む区間もあったりして、大いに興奮させられました。東京湾も、つい数十年前まで、航路以外の水面は海苔ヒビで占められていたんですよねえ…。
ちなみに「海苔の産地」(海苔JAPAN・海苔の基礎講座)によると、松島湾は兵庫・香川に次ぐ大規模な海苔養殖場で、コンビニのおにぎり需要の増大をバックに発展、「松島湾産」ブランドの海苔は有名なのだとか。
●もうお気づきかと思いますが、海苔ヒビと同じくらい気になったのが、上の写真手前のトリさんビッシリ。トリ好きとしてはたまらず、塩竃の売店で買ったエサを手に、後部デッキに出てみました。
船室から出た瞬間、カモメたちがクウクウと鳴きながらいっせいに追いかけてきて、もう入れ食いです! フネとトリが同時に楽しめる、まさに一粒で二度おいしい状態。
●なにしろ相手はビュンビュン飛んでいるので、残念ながらうまく撮れませんでしたが、右下のカモメが見事に投げたエサをキャッチした瞬間です。中には、手からエサを取らんばかりに近づいてくる鳥もいます。
ちなみにこのエサ、かっぱえびせんを「カモメのエサ」と称して塩竃の売店で売っているもの。味が濃くないかしら、と心配になりましたが、海鳥なので、塩味には慣れているから大丈夫かな?
●飛来しては次々とキャッチしてゆく、カモメたちの妙技が面白く、ひっちゃきになって放り投げていたら、わずか一分で餌付け終了。
エサがなくなった瞬間、それまで賑やかに鳴いていたカモメたちが、突然無口な真顔になり、「なんだ、もうおしまいか」「ちっ」といった表情で、あっという間に船尾から離れていったのが、妙におかしかったです。
(21年12月3日撮影)
(『第三芭蕉丸の船旅…7』につづく)

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●船内の売店で買った、熱いお茶と笹かまぼこをいただいて一息つくと、体もだいぶ温まってきました。なにぶん観光客としては不真面目ですから、島々の美しい風景をだいぶ見逃してしまったのは、致し方ないところです。
4つの洞窟が口をあけた、まるで秘密基地があるかのようなこの島は、鐘島。道々の景色やコースの詳細は、丸文松島汽船の「芭蕉コースご案内」にお任せするとしましょう。動画でコースが楽しめる「バーチャルクルーズ」もお勧めです。

後半のコースでは、海苔ヒビの間に空けられた狭い航路を、縫うようにして進む区間もあったりして、大いに興奮させられました。東京湾も、つい数十年前まで、航路以外の水面は海苔ヒビで占められていたんですよねえ…。
ちなみに「海苔の産地」(海苔JAPAN・海苔の基礎講座)によると、松島湾は兵庫・香川に次ぐ大規模な海苔養殖場で、コンビニのおにぎり需要の増大をバックに発展、「松島湾産」ブランドの海苔は有名なのだとか。

船室から出た瞬間、カモメたちがクウクウと鳴きながらいっせいに追いかけてきて、もう入れ食いです! フネとトリが同時に楽しめる、まさに一粒で二度おいしい状態。

ちなみにこのエサ、かっぱえびせんを「カモメのエサ」と称して塩竃の売店で売っているもの。味が濃くないかしら、と心配になりましたが、海鳥なので、塩味には慣れているから大丈夫かな?

エサがなくなった瞬間、それまで賑やかに鳴いていたカモメたちが、突然無口な真顔になり、「なんだ、もうおしまいか」「ちっ」といった表情で、あっという間に船尾から離れていったのが、妙におかしかったです。
(21年12月3日撮影)
(『第三芭蕉丸の船旅…7』につづく)

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