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新芝運河に拾う…2

(『新芝運河に拾う…1』のつづき)

20101.jpg
新芝北運河との十字流東側にある、香取橋をくぐります。

化粧っ気の乏しい、無骨なコンクリート桁橋や鋼桁橋は、このあたりが工業地帯だったかつてを髣髴させ、なかなかよいものですが、今ではだいぶ架け替えられて、その数を減らしてしまいました。触れるとざらつきそうな、風化した肌のコンクリートが味わえるのも、そう長くはないかもしれません。
あっ、右の橋脚に鴨さんがチョコンと…。

20102.jpg十字流北側、鹿島橋。橋の奥は短い水路で、漁船や屋形船の船溜になっているのですが、昔の写真を見ると、水路は線路際まで続いており、さらに鉄道の築堤下を暗渠でくぐり、線路の向こうまで続いていたのですね。

明治時代の地図で確かめたら、このあたり、用地取得が困難だったのか、鉄道は海上を築堤で渡っており、築堤と旧海岸線の間に、運河状の細長い水面が、取り残されていた時代があったのです。暗渠は、沿岸の漁船が出入りできるようにした、通船用の水路だったのでしょう。
沖に向かって埋立が進むにつれ、通船用水路は伸びてゆき、新芝北運河となったわけですね。
撮影地点のMapion地図

20103.jpg十字流南側、新芝北運河と霞橋を見たところ。う~ん、旧ブログのころから、同じアングルで何度も撮っている気が。やはり、右の逆三角に惹かれてしまうのか。

橋脚好きならずとも、このモノレールの逆三角橋脚は、吸い寄せられるものがありますよね!


20104.jpgカメラをいじっていたら、シャッターが下りちゃった…のではなく、角に面したビルの護岸ギリギリっぷりが見事なので、撮ってみました。

水際ギリギリに建っている建物って、色々とあらぬ妄想(どんな?)を掻きたてられて、何か惹かれるんですよ。


20105.jpg
芝浦運河地帯の名物でもある、高いビルに挟まれて、峡谷状になった区間に進入。

水路の狭さ、ビルの高さとギリギリ感…。神田川の小石川橋~水道橋間と、「峡谷っぷり」を争う区間と言えるかもしれません。

(21年12月13日撮影)

(『新芝運河に拾う…3』につづく)

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タグ : 新芝運河新芝北運河

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