【特盛】最低橋の仲間たち

愛しの最低橋・茂森橋も、だいぶ注目されるようになり、皆さんに可愛がられているようですし、ここは一つ、最低橋の仲間――その低さが好事家的にタマラン!と思えた橋、また単純にA.P.高から見て低い橋――、のカタログめいたものを作ってみようと思い、まとめてみたのがこの記事です。
●今回収録した橋は、地域は都内、可航河川に架かっているもの、桁下高はA.P.+2.5m以下のもの、という条件で選ばせていただきました。参考資料はおなじみ、「江東内部河川通航ガイド」(東京都建設局河川部)です。
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●東武亀戸線橋梁(北十間川)A.P.+1.8m
正式名称未確認(恐らく北十間川橋梁)。A.P.高では茂森橋を凌ぐこと-0.5mと、文句なしの最低橋。ただし、水位がA.P.-1m前後に保たれた「水位低下化河川」にある橋のため、実際の桁下高は水面上2.8m程度という、なんちゃって最低橋とも言うべき存在。

●小原橋(北十間川)A.P.+2.1m
東武亀戸線橋梁に隣接した道路橋。これもA.P.高では茂森橋以下だが、水位低下化河川の橋のため、桁下高には余裕がある。反面、径間長が短いため航路幅が異様に狭く、三角形の航路標識が桁前後に備えられているのが特徴。
(以上2橋、水位低下化の処置が採られる以前は、高潮位時に水没していたのだろうか? 気になるところ…。)

●天神橋(横十間川)A.P.+2.5m
水位低下化河川の橋。西側に浅瀬があるので、航路は東岸寄りのみ。東詰北側に天神橋船着場がある。

●虹の大橋(旧中川)A.P.+2.3m
水位低下化河川の橋。旧竪川東口(現在は埋め立て)近くにある。

●亀小橋(旧中川)A.P.+2.1m
水位低下化河川の橋。小原橋と同じA.P.高だが、実際にくぐってみた感覚では少々疑問。中央径間より低い、左右径間の高さを測った数字ではないかと思われる。

●大横橋(大横川)A.P.+2.5m
大横川南半部に架かる、茂森橋の兄弟分。木場公園に隣接している。

●南辻橋(大横川)A.P.+2.5m
大横川北半部、竪川にもほど近い位置にある復興橋梁。


●綾瀬新橋(綾瀬川)A.P.+?m
番外編。綾瀬川の最低橋。A.P.高は不明ながら、結構な距離の可航河川上に立ちはだかり、遡上を阻んでいるその姿は、他の橋とは違った抜群の存在感がある。通過時の感覚では、推定桁下高A.P.+2.1m程度か(確証なし)。
ちなみに「鈴木けんいち地域の運動 綾瀬新橋の安全対策」によると、昭和4年竣工、幅員約7mとある。

ラーメン橋台がかもし出す閉塞感、くたびれた外観からただよう哀愁…実際の桁下高はもちろんのこと、ビジュアル的な味わいの部分を加味すると、やはり茂森君が最低橋ナンバーワン、と信じて止まない船頭であります。
そういえば、横浜の可航水路にも、桁下が浸りそうな低い橋がありましたよね。くぐったことがある方、また桁下高をご存知の方がおられたら、ぜひ教えていただきたいものです。もちろん、「都内にもまだあるよ!」という情報もお待ちしています。
【追記】綾瀬新橋の2枚目写真を、昨年3月15日の通過時のものに差し替え。
もう一つ、小原橋の項、「高潮位時に水没」云々の下り、ちょっと言葉が足りなかったので補足。
以前「茂森橋哀歌…1」でご覧に入れたように、A.P.+2.3mの茂森橋が2m強の満潮時、桁下が浸らんばかりだったことから考えると、特にA.P.+1.8mの東武線橋梁って、大潮の満潮時には完全水没していたんじゃないかしら、ということです。それとも、水位低下化の工事を始めたころは、地盤沈下の度合いが、今より少なかったということでしょうか。

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綾瀬新橋はインフレータブルやバーハンドル和船みたいな背の低い船で潜ってしまえば草加付近まで行けます。