さようなら、扇島閘門…3
(『さようなら、扇島閘門…2』のつづき)
●ここを訪れるたび、いけないこととは知りつつも、吸い寄せられるように登っていた水路側ゲートの天端。これが最後なのだと、今回はまなじりを決してハシゴを踏みました。
まあ、見事に何もない。
「ニューコン」のついた昇降装置も、機側操作盤も…。はがした跡が、無残に鉄筋を露出させているだけの、荒涼たる天端の惨状。
(初訪時の天端の様子は、過去ログ『扇島閘門…3』参照)
●荒れたコンクリートの肌を見せる撤去跡に、ぽかり、ぽかりと二つ開いているのは、扉体を釣っていたラックが、かつて貫いていた穴。
ひゅうひゅうと風の通る音が聞こえ、さらに四周から、柵が唸る音にもさいなまれ、まさに慟哭の大合唱。お別れを言ってくれているのか、それとも、むくろをさらすような仕打ちへの恨み節なのか…。
さて、降りる前に、扇島閘門と同じくらい好きだった、この天端から眺めた風景を撮っておこうと、顔を上げ、重くなった腰を叱咤して、やおら立ち上がりました。

●大割水路、北側を望む。

●同じく大割水路、南側。
●そして、タイトルにもすでに掲げた、もっとも水郷らしい、エンマ側の閘門風景…。
昨年7月20日に撮った、お気に入りの一枚をまず再掲して、扇島閘門への鎮魂としたく思います。


●ご覧のとおり、大規模な改良工事が始まっており、エンマには全面的にコンクリート護岸が施され、クロ(あぜ道)も拡幅されるようです。
もし、この地にふたたび閘門が設けられるとしても、あの草から萌え出たような、のどかで、清々とした閘門風景には、もうお目にかかれないでしょう。
さようなら、扇島閘門
さようなら、水郷のど真ん中の閘門風景…
(22年1月2日撮影)
(この項おわり)

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まあ、見事に何もない。
「ニューコン」のついた昇降装置も、機側操作盤も…。はがした跡が、無残に鉄筋を露出させているだけの、荒涼たる天端の惨状。
(初訪時の天端の様子は、過去ログ『扇島閘門…3』参照)

ひゅうひゅうと風の通る音が聞こえ、さらに四周から、柵が唸る音にもさいなまれ、まさに慟哭の大合唱。お別れを言ってくれているのか、それとも、むくろをさらすような仕打ちへの恨み節なのか…。
さて、降りる前に、扇島閘門と同じくらい好きだった、この天端から眺めた風景を撮っておこうと、顔を上げ、重くなった腰を叱咤して、やおら立ち上がりました。

●大割水路、北側を望む。

●同じく大割水路、南側。
●そして、タイトルにもすでに掲げた、もっとも水郷らしい、エンマ側の閘門風景…。
昨年7月20日に撮った、お気に入りの一枚をまず再掲して、扇島閘門への鎮魂としたく思います。


●ご覧のとおり、大規模な改良工事が始まっており、エンマには全面的にコンクリート護岸が施され、クロ(あぜ道)も拡幅されるようです。
もし、この地にふたたび閘門が設けられるとしても、あの草から萌え出たような、のどかで、清々とした閘門風景には、もうお目にかかれないでしょう。
さようなら、扇島閘門
さようなら、水郷のど真ん中の閘門風景…
(22年1月2日撮影)
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