羽田周辺の船溜めぐり…6
(『羽田周辺の船溜めぐり…5』のつづき)
●船溜めぐりの最終コースは、平和島運河北端に注ぐ小河川、内川。船溜とするには、ちょっと無理がありますが、今回入ってから、実は近い状態であることに気づきました。
第一橋、浜辺橋をくぐって遡上開始。ここはとても浅い区間なのですが、今回は高い潮位のおかげで、らくらく進入できます。
【撮影地点のMapion地図】
●浜辺橋のすぐ上流、南側の岸辺近くに、卒塔婆と切花を立てた素朴な供養塔を発見。水難で亡くなられた方を供養しているのですね。以前訪れたときには気づかなかったのですが、最近祀られたのでしょうか。通過しながら、思わず手を合わせました。
水難供養というと、私もよく利用する海老取川澪筋の、羽田五十間鼻無縁堂が思い出されますが、かつては隅田川でも、主に関東大震災で亡くなった罹災者を供養するため、永代橋下流や相生橋付近の浅瀬に卒塔婆を立て、川施餓鬼が毎年9月に行われていました。
浚渫が行き届き、浅瀬が消滅した今では、卒塔婆を立てることは行われなくなりましたが、行事としての川施餓鬼は続けられており、毎年7月、小名木川の高橋にて、灯籠流しを見ることができます。
●水深は徐々に浅くなりますが、A.P.+143cmの威力(?)で、まったく不安なし。
これなら内川水門も楽勝でくぐれるでしょう。左手には、内川排水機場の施設が姿をあらわしました。
●内川排水機場の樋門です。スキンプレートを陸側に向けて、構造を見せているせいか、いかつい風貌に見えます。おとなしい表情の内川水門とは、好対照です。
かたわらには、てっぺんにパトランプの付いた「放流中」の電光掲示板も。これらを煌々と光らせて、ザブザブと排水に大活躍する姿、ちょっと見てみたくなりました。

●こうして近づいてから、ようやく気づかされるくらいの地味さながら、内川水門の手前には、ご覧のとおりの橋があります。地図で見ると、排水機場の専用橋のようですね。
もっとも、この無名橋に近づいてから、「地味」などと、あなどった感想を持ったことに後悔しました。いや、地味なことには違いないのですが、近来まれに見る、壮絶なモノを目の当たりにするハメになったからです…。
(21年12月13日撮影)
【ご案内】昭和島周辺の水路については、過去ログの以下の記事をご覧ください。
昭和島をめぐる…1
昭和島をめぐる…2
昭和島をめぐる…3
昭和島をめぐる…4
(『羽田周辺の船溜めぐり…7』につづく)

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第一橋、浜辺橋をくぐって遡上開始。ここはとても浅い区間なのですが、今回は高い潮位のおかげで、らくらく進入できます。
【撮影地点のMapion地図】

水難供養というと、私もよく利用する海老取川澪筋の、羽田五十間鼻無縁堂が思い出されますが、かつては隅田川でも、主に関東大震災で亡くなった罹災者を供養するため、永代橋下流や相生橋付近の浅瀬に卒塔婆を立て、川施餓鬼が毎年9月に行われていました。
浚渫が行き届き、浅瀬が消滅した今では、卒塔婆を立てることは行われなくなりましたが、行事としての川施餓鬼は続けられており、毎年7月、小名木川の高橋にて、灯籠流しを見ることができます。

これなら内川水門も楽勝でくぐれるでしょう。左手には、内川排水機場の施設が姿をあらわしました。

かたわらには、てっぺんにパトランプの付いた「放流中」の電光掲示板も。これらを煌々と光らせて、ザブザブと排水に大活躍する姿、ちょっと見てみたくなりました。

●こうして近づいてから、ようやく気づかされるくらいの地味さながら、内川水門の手前には、ご覧のとおりの橋があります。地図で見ると、排水機場の専用橋のようですね。
もっとも、この無名橋に近づいてから、「地味」などと、あなどった感想を持ったことに後悔しました。いや、地味なことには違いないのですが、近来まれに見る、壮絶なモノを目の当たりにするハメになったからです…。
(21年12月13日撮影)
【ご案内】昭和島周辺の水路については、過去ログの以下の記事をご覧ください。
昭和島をめぐる…1
昭和島をめぐる…2
昭和島をめぐる…3
昭和島をめぐる…4
(『羽田周辺の船溜めぐり…7』につづく)

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