羽田周辺の船溜めぐり…1
(『南前堀…5』のつづき)
●お次は、南前堀のすぐ北、やはり海老取運河に接する北前堀に入ってみました。
こちらは、本来の区間の大半が埋め立てられており、現存区間のほぼ半ばに、北前堀水門が位置する、まさに船溜と言ってよい小さな水面。
雲はますます厚く、怪しい空模様の上、ときおり吹く強い風でバウが振られて、針路が定まらないことおびただしい。ううむ、「呼ばれていない」感触が強い…。でも、せっかく来たのだからと、そろそろと前進開始。
【撮影地点のMapion地図】
●入口付近のコンクリート護岸は、急角度の法面の上に、波返しつきの垂直護岸が組み合わされたタイプ。この手の護岸、好きなんですよ。晴れた日に、法面の上にゴロンと寝転んで、焼けたコンクリートの感触を楽しみたい…。
柵付きのテラス護岸ばやりの昨今ですから、このような古い型の護岸も、いずれ貴重になるかもしれません。
●北前堀水門に接近。ご覧のとおり、南前堀水門と同じ図面から起こしたことを感じさせるそっくりさん。他の船溜の水門も略同型で、何か利根川下流域の「量産型」水門群を思い起こさせる情景です。
右手には、パイプ組みの桟橋が見えますが、繋留船はなし。水深はこの時点で2m前後、艇種によりますが、大干潮時の進入は控えたほうがよいでしょう。
建物の影に入ったのに、風が渦を巻いているのか、あいかわらず艇がフラフラする…。写真左手の水面に、風が細波を立てているのが写っていますね。

●針路の定まらないわが艇に緊張させられながらも、水門の下から、内部の水面をのぞいたスナップを一枚。おお、なんだかイイ感じの詰まりぐわい…。青い桁橋が架かっているのも見えますね。
短い水路でも、橋が架かっていると、どこかイキイキとして見えるから不思議ですね。水門にせよ、高架にせよ、水面上を横断するストラクチャーは、単調になりがちな水路に変化をつけてくれ、また造形を楽しませてくれる、親しい存在であることを再認識。(いまさらながら…)
●こちらの繋留船は、プレジャーが目立ちます。右奥のフライブリッジ付きの艇、出入りが大変そう…。最奥部はスロープになっていて、インクライン式の船台も見えます。
ちなみに、現存の可航区間は260mあまり。現在緑地となっている、本来の水路を含めた延長は約830mと、南前堀とあまり変わらない長さがありました。北前堀緑地は、昭和55年1月に埋め立てが完了したとのことです。
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…2』につづく)

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こちらは、本来の区間の大半が埋め立てられており、現存区間のほぼ半ばに、北前堀水門が位置する、まさに船溜と言ってよい小さな水面。
雲はますます厚く、怪しい空模様の上、ときおり吹く強い風でバウが振られて、針路が定まらないことおびただしい。ううむ、「呼ばれていない」感触が強い…。でも、せっかく来たのだからと、そろそろと前進開始。
【撮影地点のMapion地図】

柵付きのテラス護岸ばやりの昨今ですから、このような古い型の護岸も、いずれ貴重になるかもしれません。

右手には、パイプ組みの桟橋が見えますが、繋留船はなし。水深はこの時点で2m前後、艇種によりますが、大干潮時の進入は控えたほうがよいでしょう。
建物の影に入ったのに、風が渦を巻いているのか、あいかわらず艇がフラフラする…。写真左手の水面に、風が細波を立てているのが写っていますね。

●針路の定まらないわが艇に緊張させられながらも、水門の下から、内部の水面をのぞいたスナップを一枚。おお、なんだかイイ感じの詰まりぐわい…。青い桁橋が架かっているのも見えますね。
短い水路でも、橋が架かっていると、どこかイキイキとして見えるから不思議ですね。水門にせよ、高架にせよ、水面上を横断するストラクチャーは、単調になりがちな水路に変化をつけてくれ、また造形を楽しませてくれる、親しい存在であることを再認識。(いまさらながら…)

ちなみに、現存の可航区間は260mあまり。現在緑地となっている、本来の水路を含めた延長は約830mと、南前堀とあまり変わらない長さがありました。北前堀緑地は、昭和55年1月に埋め立てが完了したとのことです。
(21年12月13日撮影)
(『羽田周辺の船溜めぐり…2』につづく)

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