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南前堀…2

(『南前堀…1』のつづき)

20026.jpg首都高の支柱内側には、ご覧のような「係船禁止」と朱書きされた看板が…いや、白地は塗料ですから、看板ではありませんね、注意書きですか。

この「係船禁止」、最奥部を除いて、左右の支柱を一本たりとも余すことなく表示されており、その徹底ぶりには圧倒されました。水路を進む視界の端で、「係船禁止」、「係船禁止」と繰り返されると、何だかサブリミナル効果で、洗脳されているような気分です。南前堀を出るころには、すっかり刷り込まれて、桟橋にもやうのすら怖くなる…わけはないか。

20027.jpgこれは、ちょっとおどろおどろしい書体…ここまでして威嚇しなくても、と感じたのは一瞬で、よく見たら「係船禁止」のカッティングシートが陽光で劣化して縮み、色あせて周りがはがれたものでした。南側に建物がないせいもあり、高架下にもかかわらず、陽がよく差し込んでいることがわかります。

橋脚たちの、物言わぬシュプレヒコールのお陰か、最奥部まで、少なくとも生きている船影を見ることはありませんでした。

20028.jpg
数十m進んだところで、入口を振り返って。頭上の道路は水路の奥(写真手前)へ向かって、高度を取っているのですね。

写真左、年季の入った法面護岸の向こうには、工事中のビルが。地図によると、大田区立羽田中学校の敷地で、もとは運動場だったようですね。水路寄りに高層の新校舎が建ったので、このあたりはちょっと薄暗くなってしまいました。

20029.jpg進行方向左手には、鉄パイプにつながれたオレンジ色のフェンスが切れ目なく続き、橋脚外側への繋留を阻止する構えのようです。もっとも、備えとはうらはらに、フェンス外側には少なくない沈船が…。

あれは確か、プラモにもなったヤマハパスポート19…ご愁傷様です。


20030.jpg横転して哀れな姿をさらすフネブネもいくつか。合掌。

しかし、鉄パイプにトラロープを張り、水面にフェンスまでして囲ってしまうと、かえって撤去もやりにくいのでは、と、妙な心配をしてしまいます。
撮影地点のMapion地図


(21年12月13日撮影)

(『南前堀…3』につづく)

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タグ : 南前堀高架下水路

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