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南前堀…1

(『富士見橋架橋成る』のつづき)

20021.jpgええと、道々を時系列順にご紹介しようと思っていたのですが、長くなりそうなので、やはり本題から先にやってしまおうと思います。私は本当にこらえ性がない…。

冒頭にも触れたように、羽田周辺の未踏破船溜群を目指して、海老取運河に進入。久しぶりに見る羽田可動橋は、手入れが行き届いているのか、相変わらず端正な表情。
しかし、雲が厚くなって、まるで夕方のような空模様になってきましたね。天気予報では「晴れのち曇り」だったのですが、雲の動きが少し早まったようです。

今回の探索水域である羽田周辺…大田区東部は、多摩川によってつくられた沖積低地で、多くの澪筋や小河川が、東京湾に開口していたところ。沖合いに広がる羽田洲によって、外海の波から守られていたこれらは、船溜としても格好の条件を備え、漁業や海苔養殖の拠点として栄えた、江戸以来の長い歴史を持つ水路たちなのです。

今では呑川をのぞいて、ほとんどの水路が埋め立てられ、かつての全長のうち一部が、短い船溜として水面をのぞかせているに過ぎませんが、小さな水門に守られた船溜群には独特の風情があり、都心の小水路とは、一味違った雰囲気を楽しむことができました。

20022.jpg船溜めぐりの一発目は、東糀谷と羽田旭町の境界に位置する、南前堀です。

水門をくぐったら、すぐ終端が見える他の船溜と異なり、結構な延長を有する、今回唯一の大物(?)と言ってよい水路。わざわざ大物を冠するわけは、もう一つあります。ここが、全区間を首都高に覆われた、
東京最南端の高架下水路だからです!


20023.jpg
まるで首都高を避けるかのように、はすに口をあけた南前堀水門へ。強くなった北西風で船尾が振られ、針路が定まらない…これは、「呼ばれていない」のか?

接近中は、一瞬「呼ばれていない」ような抵抗を感じたものの、水門に頭を突っ込むと、イヤな感じがスッと抜けて、気持ちよく突入することができました。ヨシ、これならイケそう!

20024.jpg突入前と一転して、気持ちに余裕ができたのか、水門の裏側を振り返って一枚。ゼブラ塗装の信号が、何だか懐かしい…。

水門のかたわらにあった、官舎というか、管理者さんの住居らしき建物にも、惹かれるものがありました。後ほどまとめてご紹介したいと思います。常駐の管理者がおられるせいか、水門も築年数の割に小ぎれいな印象でした。

20025.jpg
水門を撮って向き直ると、
きましたよ高架下。しかも狭くて低い高架下水路。

日本橋川、神田川、古川、竪川、そして先般の大阪…高架下可航水路をさんざっぱら眺めていながら、いっぺんでハートをわしづかまれてしまう、この独特の空気は何でしょう? 
これは南前堀と、ウマが合ったに違いない! 根拠の薄い妙な思い込みに力を得て、勇躍前進微速、さらに奥へ。
撮影地点のMapion地図

(21年12月13日撮影)

(『南前堀…2』につづく)

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タグ : 南前堀 海老取運河 南前堀水門 羽田可動橋 高架下水路

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