11月15日のフネブネ…2
(『11月15日のフネブネ…1』のつづき)
●有明西運河の保安庁バースにもやう、測量船「海洋」。
621tと小柄ながら、自沈した北朝鮮工作船の探査に活躍したことで知られる、優秀な測量船です。建物の影になり、ちょっとうらぶれた感じに写ってしまいましたが、建造から16年、まだまだ活躍することでしょう。

●今回のイチオシが、汐浜運河で出会ったこの曳船。
古風な木造曳船ながら、化粧直しから間がないのか、白く輝く船体に、グリーンのライニングがよく映えて美しく、可愛がられているさまが見て取れます。
後部ににょっきりと後付けされた、監視用のボックスが少々アンバランスですが、それすらもこの船が現役バリバリであることがうかがえて、嬉しくなるくらいです。
●面白かったのが、エンジンルームのケーシング側面から、排気管が延々とスターンまで伸ばされていたこと。
本来の排気は、直上のファンネルから出されているはずですから、この排気管は警戒船として停泊中、ボックスに人が入っている際に、油煙がかからないようにするためのものでしょうね。
●お客さんを満載して、砂町運河を西に向かう派手な塗装の船は、新木場の貯木場に桟橋のある、江戸前汽船の屋形船。
昔の都電を思わせる、黄色と赤の個性的な船体は、砂町~豊洲運河ではおなじみの姿。ハッチから半身を出して舵を取っていたのは、ひっつめ髪もいなせな女船頭さんでした。
●砂町運河と曙運河・曙北運河の十字流で、前方を横切っていった港内曳船。背の高いキャブと、船首をぐっと上げたブルワークのラインは、この船の活躍の場が川や運河筋ではなく、海であることを物語っています。
桁下にぶつからないよう、マストを後ろに倒して、これから橋や水門をくぐり、港内へ出掛けるのでしょう。
(21年11月15日撮影)
(この項おわり)

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621tと小柄ながら、自沈した北朝鮮工作船の探査に活躍したことで知られる、優秀な測量船です。建物の影になり、ちょっとうらぶれた感じに写ってしまいましたが、建造から16年、まだまだ活躍することでしょう。

●今回のイチオシが、汐浜運河で出会ったこの曳船。
古風な木造曳船ながら、化粧直しから間がないのか、白く輝く船体に、グリーンのライニングがよく映えて美しく、可愛がられているさまが見て取れます。
後部ににょっきりと後付けされた、監視用のボックスが少々アンバランスですが、それすらもこの船が現役バリバリであることがうかがえて、嬉しくなるくらいです。

本来の排気は、直上のファンネルから出されているはずですから、この排気管は警戒船として停泊中、ボックスに人が入っている際に、油煙がかからないようにするためのものでしょうね。

昔の都電を思わせる、黄色と赤の個性的な船体は、砂町~豊洲運河ではおなじみの姿。ハッチから半身を出して舵を取っていたのは、ひっつめ髪もいなせな女船頭さんでした。

桁下にぶつからないよう、マストを後ろに倒して、これから橋や水門をくぐり、港内へ出掛けるのでしょう。
(21年11月15日撮影)
(この項おわり)

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コメント
No title
Re: No title
>wasenさん
お知らせいただき、ありがとうございました。
斉藤富三氏のご冥福をお祈り申し上げます。
また、友の会の皆様にはお悔やみ申し上げます。
以前お伺いしたときに、お話しいただいたかどうかはわかりませんが、斉藤氏のお名前は、雑誌の記事などでもたびたび拝見しておりました。
櫂を黄泉への杖として、なじみ深い舟々に見送られて旅立たれたとのこと、故人もさぞかしお喜びだったのではないか、と勝手に想像しております。
お知らせいただき、ありがとうございました。
斉藤富三氏のご冥福をお祈り申し上げます。
また、友の会の皆様にはお悔やみ申し上げます。
以前お伺いしたときに、お話しいただいたかどうかはわかりませんが、斉藤氏のお名前は、雑誌の記事などでもたびたび拝見しておりました。
櫂を黄泉への杖として、なじみ深い舟々に見送られて旅立たれたとのこと、故人もさぞかしお喜びだったのではないか、と勝手に想像しております。
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棺には櫂がおさめられました。
出棺後、車列は横十件川の橋上で一旦停止、友の会会員および並べられた全六艇が最後の別れを惜しみました。
最後まで船に生きた方でした。
ご冥福をお祈りいたします。