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浪逆浦閘門…2

(『浪逆浦閘門…1』のつづき)

11061.jpg閘室内の側壁には、下利根流域の閘門ではおなじみ、セルフ操作の把手が設けられ、通航船側からの操作によって、随時運転ができるようになっています。繋船用のチェーンが渡されているのも同様です。

風が強いせいか、閘門付近では必ず見られる釣り人さんの姿はなく、こう言っては何ですが、気兼ねのない閘門見物を楽しむことができました…。

11062.jpgメーカーズプレートが、堰柱に二枚並べて貼ってあるのを発見。読んでみると、左の赤錆びたものは全体の施工、右がゲートとその運転設備のメーカーのようです。

全体の施工は鹿島建設、ゲート周りは日本自動ダム。数字を拾ってみると、扉体の径間6・4m、高さ5.5m。全長25mは、閘室の寸法か、全体の長さかはわかりません。


11063.jpgもう一枚のプレートは、管理者である水資源開発公団によって、後年貼られたもののようです。

しかし、設置年が下るごとに、プレートの造作が安っぽくなってきているのがなんとも。無駄遣いをつつしむのはもちろん結構なのですが、土木施設の来歴を示すある種の「顔」にあたるだけに、銘板のたぐいはしっかりとしたこしらえにして損はないと思うのですが、皆さんはいかがお考えでしょうか。

11064.jpgこれは外浪逆浦側に設けられている、通航船に向けての注意書きですが、通航時間の項を読んでちょっと驚きました。
「通航時間…午前零時から午後12時まで」

真夜中からお昼まで? 普通、朝×時から夕方×時まで、だと思うのですが…、管理上の理由? それとも、夜中に用がある船がいる、ということ? 午後に通航ができないというのは、このあたりの生活サイクルからすると、困ってしまうような気がするのですが…。いずれにせよ、こんな通航時間の閘門は初めてです!

11065.jpg
閘門から西側、与田浦に通じるエンマを眺めて。外浪逆浦は白波が立っていても、風裏で、しかも水面の狭いこちらは穏やか。内水のありがたさを実感します。

閘門群生地帯、水郷と下利根流域の閘門たちが大好きで、ここ数年ずいぶん見て回ってきましたが、まだいくつか訪ねていない閘門が残っています。またこのあたりに遊びに来がてら、いずれその全てに会ってみたいものですねえ。


(21年7月20日撮影)

(『なんちゃって閘門・豊水門…1』につづく)

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タグ : 浪逆浦閘門水郷閘門

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