浪逆浦閘門…1
(『扇島閘門みたび…2』のつづき)
●扇島閘門を離れて、水郷風景を楽しみながらドライブし、十六島の東の果て、附洲新田にやってきました。目的地は、十六島の東の玄関である、浪逆浦(なさかうら)閘門。与田浦に通じる閘門のうち、ここのみ未見だったのです。
霞ヶ浦からの常陸利根川に、北浦から流れる鰐川を合流する外浪逆浦は、この日は折からの東風で、その名にたがわない荒れ模様。白波が一面に立つ湖面には、一隻の船影も見えませんでした。

●浪逆浦閘門との初対面。加藤洲や仲江間のような小型閘門の多い十六島では、珍しい大規模(?)のもので、高くそびえる堰柱と巻上機室は、やはり頼もしく見えます。
信号の灯器は、今ではおよそお目にかかれなくなった型の三灯式。変遷の激しい道路の信号のことを思うと、時間が止まったような感じがしますね。
●正面に掲げられた銘板。石造りの立派なもので、昭和四十八年二月完成の文字が。
波のたち方でもわかるように、鹿島灘を渡ってくる風が、内陸まで衰えずに吹きつけ、水際に少しでも近づくと、しぶきが飛んでくるくらいでした。
●閘門に併設された排水機場、新附洲機場の建物。
「水郷の原風景」(千葉県立大利根博物館刊)によると、ここ附洲は、昭和17年に十六島で初めて排水機場が設けられたところで、昭和38年に建設された西端の八筋川排水機場とあわせて、水郷の湛水被害の軽減に貢献しました。
附洲に最初に設けられたポンプは、現在は県立中央博物館・大利根分館(旧大利根博物館)に保存されています。(過去ログ『魅惑の水郷…1』参照)
●与田裏側ゲート。扉体の汚れ具合を見ると、水位差は結構ありそうですね。
観光のサッパや釣りのボートが行きかう、十六島の日常を考えると、この閘室がいっぱいになるような大型船が、与田浦に入る用事はめったにないのでしょうが、浚渫や護岸工事などのために、曳船や台船が入ることを考えて、一つだけ大型の閘門を設けたのかもしれません。
(与田裏側からの写真は、8月7日からのタイトル参照)
【撮影地点のMapion地図】
(21年7月20日撮影)
(『浪逆浦閘門…2』につづく)

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霞ヶ浦からの常陸利根川に、北浦から流れる鰐川を合流する外浪逆浦は、この日は折からの東風で、その名にたがわない荒れ模様。白波が一面に立つ湖面には、一隻の船影も見えませんでした。

●浪逆浦閘門との初対面。加藤洲や仲江間のような小型閘門の多い十六島では、珍しい大規模(?)のもので、高くそびえる堰柱と巻上機室は、やはり頼もしく見えます。
信号の灯器は、今ではおよそお目にかかれなくなった型の三灯式。変遷の激しい道路の信号のことを思うと、時間が止まったような感じがしますね。

波のたち方でもわかるように、鹿島灘を渡ってくる風が、内陸まで衰えずに吹きつけ、水際に少しでも近づくと、しぶきが飛んでくるくらいでした。

「水郷の原風景」(千葉県立大利根博物館刊)によると、ここ附洲は、昭和17年に十六島で初めて排水機場が設けられたところで、昭和38年に建設された西端の八筋川排水機場とあわせて、水郷の湛水被害の軽減に貢献しました。
附洲に最初に設けられたポンプは、現在は県立中央博物館・大利根分館(旧大利根博物館)に保存されています。(過去ログ『魅惑の水郷…1』参照)

観光のサッパや釣りのボートが行きかう、十六島の日常を考えると、この閘室がいっぱいになるような大型船が、与田浦に入る用事はめったにないのでしょうが、浚渫や護岸工事などのために、曳船や台船が入ることを考えて、一つだけ大型の閘門を設けたのかもしれません。
(与田裏側からの写真は、8月7日からのタイトル参照)
【撮影地点のMapion地図】
(21年7月20日撮影)
(『浪逆浦閘門…2』につづく)

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