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浪花濃厚水路…10

(『道頓堀川閘門…2』のつづき)

15206.jpg西岸には、土運船やクレーン船の船溜が。どの船も、青い船体に山吹色のキャブと、なかなか洒落た塗装で佳い感じ。澪標のマークが書かれているところを見ると、大阪市の持ち船なのですね。

この間、5本の橋があったのですが、最終橋(いや、最上流だから第一橋ですね)の印象が強烈過ぎて、意識がすべて吸い寄せられてしまった気が…。コイツ()が悪いんです!

15207.jpg
というわけで、木津川流頭部の橋、昭和橋を目前にしたときの印象を、一言で。
うわあ…。

永代橋をスケールダウンしたような、なかなか風格のあるタイドアーチで、普通なら「ああ、いい橋だなあ」で済んでしまうところですが、この桁下高の低さが、彼の立ち位置を微妙なモノにしている気が…。
言うまでもなく、最低橋バカとしては、大いに惹かれるものがあったわけであります!
いや~、さすが大阪! あなどれません!

15208.jpgうはは、このギリギリ加減、背中に悪寒が走る素晴らしさ! (大阪の方、申しわけありません、喜んでいるのです!)

高欄に掲げられた、看板に突っ込みたくなりました。前方の船とか、基礎護岸が出っ張っていて浅いとか、ほかのことを注意する前に、まず自分の桁下の低さを注意しろと。
嬉しくてコーフンしているので、もうわけのわからないことが脳内を駆け巡ります。船長さんに「頭を下げて」とか、言われたと思うのですが、それすら覚えていません…。

15209.jpgくぅ~(笑)
この低さ、タマランです…


皆さん仰向けになったり、体を傾けて難を避け、息詰まるすり抜けの一瞬。我々を含む最前列4人は、イスの前にしゃがみこんで、身を縮めていました。

15210.jpgイヤ、後席のお母さん、子供そっちのけで桁下をナデナデしたくなる気持ち、痛いほどわかりますよ…。

この昭和橋、先ほども引用させていただいた、「歩いて大阪八百八橋」によれば、全長82.8m、昭和7年竣工とのこと。戦前の名橋の一つと言ってよいのでしょうが、最低橋趣味(ハイ、今考えました)の観点から見ますると、上位10橋に間違いなくランクインするであろう、マニアックな橋ということになります。イヤ、ご愁傷さまでした(笑)。
撮影地点のMapion地図

(21年9月12日撮影)

(『浪花濃厚水路…11』につづく)

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タグ : 木津川独航艀大阪水上バス

コメント

ごぶさたしております

外輪太郎様
たいへんお久しぶりです。大阪のびんみんです。
以前、doblogの時にリンクさせていただいてました。
が、なかなか書き込めないまま今日に至ってしまいました。
大阪に来られて、水の回廊を回られたのですね。
私は西半分だけ(道頓堀~大阪城港)乗りました。
昭和橋などはそこまで低いと思っていなくて、サプライズで楽しめました。
詳しく解説してくださっているので、そうなのかと改めて納得しています。続きもよろしくお願いいたします。

Re: ごぶさたしております

>びんみんさん
お久しぶりです、今回はお近くにお邪魔させていただきました。
イヤ、予想以上に楽しかったので、だいぶはしゃいでおり、あるいはお腹立ちの点もあるかと思いますが、ご容赦ください。昭和橋と…あといくつかの低い橋は、本当にツボでした!
お引越し先、早速リンクさせていただきます。

No title

外輪太郎さま
こんばんは。楽しんでいただければ、腹立ちなどはありませんので。
私からもリンクさせていただきます。
これからもよろしくお願いします。

Re: No title

>びんみんさん
リンクいただき、ありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
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