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三栖閘門…2

(『三栖閘門…1』のつづき)

15091.jpg堤防上に戻ってから、ふと気づいてキョロキョロ。そういえば、以前ぷにょさんの「まちかど逍遥」の記事、「伏見をちゃんと散策(後編)」を拝見したときは、ゲートの上に上がって、写真を撮られていたっけな…。

で、「宇治川展望スポット」なる看板を、見つけたまではよかったのですが、入口の鉄扉が閉じているのに何となく気後れして、時間が押していることもあり、えい、いいやと結局入らずじまい。
今考えてみたら、実に惜しいことをしたような気が…。

15092.jpg
扉体の吊下部や戸当りをアップで。再整備されているだけあって、実にキレイです。

巨大な六角ナットで取り付けられたリンク、その上に続くごついチェーンと、ワイヤーと滑車中心の最近のゲートでは見られない、骨太なシビレル造形!
その左下にチラと写っている滑車類は、ストーニーゲート独特の梯子状ローラー。現在多用されているローラーゲートへの過渡期的なタイプで、梯子状に組まれたいくつかのローラーが、扉体と戸当りの間に挟まれながら動き、扉を円滑に上下させる仕組みになっています。

15093.jpg
リベットばりばりな扉体内側のトラス構造も、これまた美しいですね。
構造のすき間からも、スキンプレートのキャンバーが感じられるのが嬉しい…。ここで気づかされたのですが、私、キャンバーに弱いのかも。キャンバーフェチ(笑)。

15094.jpgふたたび堤防を降りて、西側から眺めたところ。扉体が取り外されたバイパス管は、開口部が完全に露出、手前の床固がほとんど水をかぶっていないところを見ても、宇治川の河床と水位が、いかに低下したかがわかりました。

宇治川がこの状態では、仮に閘門が稼働していたとしても、通船はかなわないでしょうね。


15095.jpg堤防を上がって閘室の横を歩き、反対側のゲートへ。

閘室横の小道は、ご覧のように太い角材が敷き詰められています。道の脇にあった説明板には、「防舷材歩道」と銘打ってありました。閘室の側壁に組みつけられていた、フェンダーの木材をばらして、再利用したものなのだそう。なかなか、粋な計らいじゃないですか。


(21年9月11日撮影)

(『三栖閘門…3』につづく)

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タグ : 三栖閘門宇治川濠川閘門

コメント

No title

カッコイイ!
こういう構造物は重機と共通するにおいが感じられて好きです(笑)
こちらのサイト、私の管理するページにリンク貼らせていただきました。

Re: No title

>すぎちゃんさん
重機がお好きな方なら、水門…中でも動きのある閘門は、一脈通じるものがあるので、楽しめそうですね。
リンクいただき、ありがとうございました。

お久しぶりです

関西においでだったのですね。三栖閘門カッコイイですね!
私の記事をずっと覚えていていただいてたとは光栄です!
淀川の舟運、三十石船、楽しまれたようで何よりです。
大阪市内の船も乗られましたか?水都大阪2009のイベントでも
その他のイベントでも、この秋は都市河川のクルージングがもてはやされてます(笑)

私がパドルさんの記事を見て訪れた潮来の水郷も、感動が大きかった分
どうまとめようかと悩んでいるうちにもう2年くらい経ってしまいました(汗)

Re: お久しぶりです

>ぷにょさん
ぷにょさんの記事を拝見して以来、ぜひ訪ねてみたいと思っていた、積年の念願を果たしてまいりました。
ええもう、翌12日には、大阪市内の水路も抜かりなく(笑)。

> どうまとめようかと悩んでいるうちにもう2年くらい経ってしまいました(汗)
今からでも遅くはありません! ぜひ拝見したいです。
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