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コンデジ一本やりで20年

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すでに2月も末になりましたが‥‥、年末年始の休みは謎の高熱に苦しめられ、熱が下がってからも体調が復さず、2日の初詣以外はろくに外出もできなかったので、実のあることがほぼなしえない残念な休暇となってしまいました。

そこで部屋に引きこもりながらできることとして、ふと思いついたのが、水路上でのスナップに活躍した、歴代のコンパクトデジタルカメラたちを取り出して愛で、かつてを想ってしみじみしてみること。今は亡きDoblogでブログを始めて、今年で19年目となったこともあり、備忘録も兼ねそろそろ回顧のまねごとをしてみてもよかろうと考えたのです。

スマホ全盛の時代、画質的にもほぼ変わらないコンデジを何でまた‥‥と、笑われることを覚悟しつつ、よんどころないそのわけは以下に垂れ流させていただきます。またも長い与太話になりますが、お付き合いいただければ幸いです。

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まずコンデジで代を重ね、20年を経るに至った理由を、自分なりに書き出してみようと思います。

【水路上でのスナップはコンデジを置いてほかにないこと】

このブログに載せた写真のほとんどは、航行中に舵を握りつつ撮ったものです。微速直進時はステアリングを腹で押さえて固定し、両手でカメラを保持することもできますが、大半は片手しか使えない状況と思って間違いありません。

仮にエンジンをニュートラルにしていても、艇は流れと風で刻々と姿勢を変えますから、一瞬たりとも気は抜けません。舵を左手で、微速に入れている場合は、スロットルの操作をカメラを持ったままの右肘(!)でこづいて、ということも結構あったわけです。

片手で保持できる軽量さと、片手でズーム・シャッターの操作ができる機種でなければ、水路上のスナップは難易度が高い、というのまず第一に挙げられます。そもそも厚みがなく片手でのしっかりした保持が難しい、操作も片手では一挙動でできないスマホでは、用をなさないのがおわかりでしょう。

そして、私は結構な面倒くさがりです。昔は撮ることそのものを億劫がって、出先でもほとんど写真を撮らず、そのくせ「ああ、あのとき撮っておけばよかった!」と、時間が経ってから後悔することがよくありました。

フィルムカメラの時代、オート化が進んでも、ピントと絞りを合わせてシャッターを切り、終わったらフィルムを巻いて‥‥という操作を少なくともしなければいけないのが面倒くさく、その上フィルムの数も限られていることも手伝い、勢いカメラを構える気持ちにブレーキがかかりがちでした。

あと、なぜかカメラそのものに関心が薄いたちで、あまりこだわりがなかった、というのもあったでしょう。子供のころからカメラは"ありもの"で済ませるのが常で、「平成7年のスナップに拾う」でも使った一眼レフは、家にあったのを勝手に持ち出したので、私が自発的にカメラを買ったのは、実にコンデジの時代になってからです。

面倒な操作と、フィルムによる枚数の制約(初期はカードの容量が少なく、すぐ一杯になりましたが)から解放され、現像・紙焼きに出す手間もなく、即座にPC上で見られる手軽さを覚えると、別の効果があることに気づかされました。

【写真から引き出される記憶という思わぬ効果】

写真一枚あると、引き出される記憶の量が段違いということ。もの覚えの極めて悪い私でも、一枚の写真があると、例えそこに写っていなくとも「このときはこういうことがあったな」と、自分でも驚くほどたやすく思い出せることに気づいたのです。
コンデジなかりせば、このブログに垂れ流してきたお話のほとんどは、こうしてつづることができなかったでしょう。

加えてタイムスタンプで、撮った時刻がわかるのも、さまざまな意味で大いに助けになりました。いわばコンデジのおかげで、写真が道々の総合的な記録になったわけです。以上のような実用性とともに、写真を撮る楽しみに目覚めさせてくれた、ということもと特記しておかねばならないでしょう。

撮っておきたい‥‥でも面倒だしフィルムももったいないなあ‥‥じゃあいいや、という悪循環から抜け出させてくれ、水路上でのスナップを楽しいものにしてくれたコンデジ! その軽便さ、操作性の良さ、オープン艇の酷寒酷暑に耐えうる堅牢さが、このブログを続ける原動力の一つとなったことは、論を待ちません。

さて、そんな水路行の友となった歴代のコンデジたちを、以下に並べてみましょう。末尾にはその"前史"と番外編として、水路コンデジ開眼前に別用途で購入した2台、最近ひょんなことから入手した変わり種の1台を収録しました。

要目は手持ちの説明書や、検索でヒットしたウェブ上のメーカー説明書から抜き書きしたもので、ウェブ上にあるものはリンクで原典を示しました。各項に記された使用期間は、水路写真フォルダに収めてある写真の機種データやタイムスタンプから判断したもので、入手や使用開始がそれ以前、また以後も使った場合があります。

何分単なるユーザーで、カメラ自体にさしてこだわりがあるわけではないので、その道の通から見れば間違いや、素人臭いお話だらけで恐縮ですが、どうかご海容の上お笑いくだされば幸いです。



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CASIO QV-R40
400万画素、光学ズーム3倍、デジタルズーム3.2倍。液晶モニター1.6型。本体重量160g。
メーカー説明書
使用期間:平成17年5月~平成17年8月(※)


記念すべき、水路行コンデジ第一号です。実は自分のものでなく、カメラ通である友人のC君が「これが初心者にはいいから、使ってみたら」と、彼のお下がりを拝借に及んだもの。C君いわく、電源が単三のニッカド電池のため、出先で電池切れを起こしても、市販の単三を買えば急場の用に間に合う点がいいところだ、とのことでした。

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まだファインダーがついているのが、今となれば時代を感じさせますね。片手での保持のしやすさ、シャッターボタンと同軸のズーム調整のトリガーの扱いやすさなど、その後の機種を選ぶにあたってのポイントとなり、大いに勉強になったものでした。

また、河道上でポジションに制約があり、水門や橋の銘板など、記録しておきたいディテールが離れていることが多い艇上からでは、手軽に操作できるズーム機能がいかに便利かを学んだ機種でもありました。写真を撮る楽しさも本機で覚えたようなもので、C君には感謝の気持ちでいっぱいです。

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RICOH Caplio R3
513万画素、7.1倍光学ズーム、デジタルズーム3.6倍。液晶モニター2.5型。本体重量約135g。
メーカー説明書
使用期間:平成18年5月~平成19年9月(※)


水路行コンデジとしては、初めて自分で選んでみたもの。光学ズームの倍率が高かったのが魅力で、また電池のタイプが変わって若干軽量になり、モニターが大型化し見やすくなったのも進歩でしたが‥‥。

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ズームの調整が同軸トリガーでなくボタンで、しかもカメラを保持している親指の位置にあり、持ち替えなければならないのが使い勝手の上で難点でした。電源ボタンも右肩だったのが微妙で、一年あまりで次の機種に乗り換えました。この経験から、同軸トリガーが選択の条件になったものです。

確かこの機種の途中まで、カードリーダーというものを知らず(泣)、PCへのダウンロードはカメラから直接ケーブルで行っていました。時間がかかるのが当たり前だったので、カードリーダー導入時はその爆速ぶりに感動したものです。

(※)QV-R40とCaplio R3の使用期間は、平成17年~18年の写真を外付けハードディスクのクラッシュで多く失っているため、はっきりしていない期間があります。QV-R40は、少なくとも一年は使っていたように記憶しています。

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Panasonic Lumix DMC-FX100
1220万画素。光学ズーム7倍、デジタルズーム4倍。液晶モニター2.5型。本体重量148g。
メーカー説明書
使用期間:平成19年9月~平成23年7月


画素数が飛躍的にアップし、モニターもさらに大きくなって、当時は技術の進歩の速さに感心したもの。ボディが銀一色でないところも小洒落ていて、気に入っていたものでした。

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同軸トリガーに回帰、シャッター、ズームとも人差し指一本で操作できる快さたるや。この機種からモード変更がダイヤル式になり、また電源はプッシュボタンでなくスライド式なのも使いやすく、足かけ5年もの長きに渡り愛用したものでした。

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Panasonic Lumix DMC-TZ18
1450万画素。光学ズーム16倍、デジタルズーム4倍。液晶モニター3.0型。本体重量188g。
メーカー説明書
使用期間:平成23年8月~平成25年9月


同じLumixの後継機種。ズームが16倍という、これまでにない高倍率なのに惹かれて飛びついたもの。水門や橋の銘板や塗装表記、構造のディテールを細部まで観察したいとき、遠方を走るフネブネの船名がわかるなど、撮影の自由度も、記録ツールとしての価値も桁違いに上がり、まあ狂喜したものでした。

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モードのダイヤルが露出タイプになったのも、ケースからの出し入れの際に引っかかりはあったものの、長所といってよい点。約2年愛用した後、平成25年9月に至って、いきなり内部にホコリが入ってしまい、画像に映り込む事故(『新砂水門の可動橋が…』参照)が。まあ、自分の蛮用がいけないのでしょうが‥‥この欠陥はちょっといただけないと、買い替えに及んだのでした。

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SONY DSC-HX50V
2110万画素。光学ズーム30倍。液晶モニター3.0型。バッテリー含む重量272g。
メーカー説明書
使用期間:平成25年10月~令和2年9月


ここでメーカーをSONYに変更。非力なこともあり、重量があるのは難点でしたが、ズーム30倍はそれを補って余りある魅力で、何より持ちやすさは歴代機随一。天端のダイヤルもツライチに近く埋め込まれたデザインとなり、全てにおいて洗練された感じがしたものでした。

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購入して約1年経った平成26年11月、「釜口水門を訪ねて…5」でも触れましたが、前触れもなく突然のブラックアウト。「『SONYタイマー』はウォークマンⅡ以来だなあ‥‥」などとぼやきながら、修理に出したものでした。

もっとも修理から帰ってきた後は、故障もなく快調に働いてくれ、実に足かけ9年という長期にわたって、水路行の記録に活躍してくれました。重量のある大き目ボディが、蛮用に耐える堅牢さを備えていたのでしょう。

モニター下部に見える水疱のような傷は、閘門通航の際水滴を防ぐため、慌ててコンソールのハッチを閉じたらカメラをはさんでしまい、飛び出ていたネジの尻に突かれた際にできたもの‥‥ごめんね。引退後も時折、サブ機として活躍しています。

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SONY DSC-HX99
約2110万画素。光学ズーム28倍。液晶モニター3.0型。本体重量約216g。
使用期間:令和2年9月~現在


そしてコロナ禍のさなかに購入した現用機です。初めてマイクロSDカード装備となり、その小ささに慣れない当初は戸惑ったものでした。

C君は「もうコンデジの時代じゃないよ」と呆れ顔でしたが、上にくだくだ述べた理由もあって、もはや水路行にはコンデジが不可欠の存在となってしまい、抜けられそうにありません。歴代機で初の黒一色とあって、オープン艇では陽光にさらされ高温になりそうなため、なるべくケースにしまうよう心掛けてはいますが。

性能的には一代前のDSC-HX50Vとさして変わらず、その軽量・小型化バージョンといったものですが、長年使った先代の後継機種とあって、使い勝手の良さは期待を裏切らず、毎回の水路行に愛用しています。




以下はおまけ、2台は私の"コンデジ前史"としてご覧ください。この20数年の技術の躍進ぶり、まったく隔世の感がありますね。

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Canon IXY300
約211万画素。光学ズーム3倍。液晶モニター1.5型。約240g (本体のみ)
メーカー説明書


私が触れたものでは最初期のコンデジ。購入したのは平成10年代前半でしたか、模型の撮影用に使おうと入手したものです。このころはデジカメといえばコンデジで、デジタル一眼レフというものがあることすら、知りませんでした。

何しろそれまでの"ブツ撮り"というと、壁際に置いたテーブルにグレーの模造紙を貼り、C君に持ってきてもらったレフランプ数個で照らしたバラック撮影ブースを設営、これもC君持参の三脚に固定したマクロレンズつき一眼レフで、汗だくになりながら撮る大がかりなものでしたから。通常の光源で、しかも接写のできる手軽なデジカメは、大きな進歩だったわけです。

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カードの巨大さとその容量に、まあ遠い目になりそうではあります。思い出すのは、電池があっという間にダメになり、その後はアダプターにつなぎっぱなしで使うしかなかったこと。室内のみの使用だったので困らなかったものの、この手のバッテリーへの不信感は長く尾を引いたものした。

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Pentax Optio S4i
400万画素。光学ズーム3倍。液晶モニター1.8型。本体重量105g。
メーカー説明書


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こちらも模型撮影用で、外に持ち出したことはありませんでした。このカメラについてはいま一つ印象が薄いのですが、上のIXY300の後に入手したのは間違いないでしょう。ずいぶん小型軽量になったなあと感心したことくらいです。

IXY300同様、電池が短期間で劣化して、数分経つと撮影できなくなるありさまだったので、途中で嫌気がさしたのかもしれませんね。ともあれ、この2台のおかげで、私はコンデジというモノを辛うじて認識できたわけです。

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SONY ZV-1F
約2010万画素。液晶モニター3.0型。バッテリー含む重量約256g。


番外編の一台。家内が昨年末、くじ引きでコンデジを当ててきました。彼女は写真をスマホのみで撮るようになって久しいので、コンデジなら不要とのこと。じゃあこっちで使ってみるか‥‥と、箱を開けたらあらビックリ、レンズキャップ付きのコンデジです!

コンデジといえば、何ていうんでしょう、レンズの前に自動的に開閉するシャッターみたいなアレがあって、当たり前と思っていましたから、本式のカメラみたいなキャップを別付けするのは、本当に驚きました。コンデジのせっかくの手軽さを、スポイルしているように思えたものです。取り出して片手でON、すぐシャッターを切るという動作ができないじゃないですか。

くさすようで申しわけないですが、パッと見の印象も過去のどのコンデジより安っぽく、トイカメラのような印象。機能を見ても何か特別なものは見当たらず、モニターが180度水平にチルトして、自撮りができるくらいです。

もっとも一つ、変わったものが同梱されていました。写真には写っていませんが、天端のマイクを覆う、毛玉のようなウィンドスクリーンです。コンデジで動画を撮ると、風切り音がビュービューと入り気になっていたので、これはいいかも。クランプつき雲台を買って艇に本機を取り付け、試しに航行中の動画を撮ってみると、なるほど、風切り音がカットされていい感じでした。

というわけで、少々「?」なところはあるものの、せっかく縁あって宅に来たコンデジだしと仲間入りさせ、水路行の動画専用機として活用することにしたお粗末であります。

(令和6年1月4日撮影)

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