毛馬閘門…1

(『水上バスで淀川遡上…3』のつづき)

15016.jpg後部デッキに出ると、毛馬閘門と水門、排水機場が一望できる、土木構造物の一大パノラマが広がりました。
イヤ~、水の匂いがする、川の空気が美味い!

案内してくれた船員さんは、かつて本船に乗り組まれていたそうで、海外の閘門も通航された経験があるとのこと。日焼けした「潮っ気」の感じられる風貌、船乗りの貫禄充分です。

15017.jpg左手に見える赤レンガの構造物は、旧毛馬第二閘門。大正7年に竣工した、マイタゲートの閘門です。今は陸上に保存されている、明治40年完成の旧毛馬第一閘門とともに、長きに渡り大川~淀川間の舟航を支えてきました。

今ではご覧のとおり、奥には上屋と桟橋が設けられて、船溜として使われているようです。Google航空写真を見ると、手前のマイタゲートは閉まった状態で写っており、今でも動かせるみたいですね。閘門としてはお役御免になっても、ゲートは可動状態のまま、第二の人生を送っているなんて、まるで動態保存のよう。何だか素敵じゃないですか。

15018.jpg
ゲートは開いていますが、入閘の指示待ちなのでしょうか、船はコースから外れた位置で、しばしの漂泊。おかげで、心置きなく写真を撮ることができました。閘門の前に掲げられた標識は、荒川などでよく見かけるものと、同じデザインのものが見られます。

話に聞いたところでは、右側の背の低いゲートも、かつては閘門だったということですが、本当でしょうか。とすると、毛馬は現存する廃閘門が3つも集中している、珍しい場所ということになります。

入閘待ちの間、船員さんと四方山話。7月に広島の水上バスに乗ったことを話すと、「広島は立ち上げの時、ウチにずいぶん研修に来たんですよ」と、意外なところで広島のルーツを知ることに。
船員さんによれば、すでに廃止された江東水上バスの研修も、受け入れたことがあるとのこと。お話が本当だとすると、大阪は「水の都」としての範を示し、各地の河川航路の活性化に、大いに貢献したことになりますね。

15019.jpg淀川の水を、轟々と大川に注ぎ込む毛馬水門の左隣、毛馬排水機場。淀川大堰によって仕切られた淀川下流に、増水時の大川の水を排水するための設備ですね。

巨大な建屋は、なかなかの威容ですが、遠目には排水機場と思えない、何か官庁の庁舎のような雰囲気です。


15020.jpg
足元でエンジンの爆音が高まり、船が閘室に向かって動き出しました。頭上に迫り来る扉体、したたる水滴…ガラス越しでなく、ナマで味わえて、本当に良かった!

大阪の閘門初体験、いやが上にも気分がてんこ盛りに盛り上がります!
撮影地点のMapion地図

(21年9月11日撮影)

(『毛馬閘門…2』につづく)

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タグ : 毛馬閘門 閘門 毛馬排水機場 淀川 大川 大阪水上バス 水上バス

コメント

No title

おぉ、盛り上がってしましたね。
言ってみるものですね。デッキに出られてよかったですね。
毛馬閘門のレンガは以前から訪ねてみたいと思っていましたが、なかなか実現せずにいます、、
ここは外輪太郎の写真と記事で行ったことにします。
紹介、ありがとうございました。

Re: No title

>遊山(はりまん)さん
またまた関西にお邪魔してきました。親切な船員さんで、興味深いお話も聞かせていただき、感謝感激でした。
毛馬周辺は、土木趣味的に面白いところが目白押しのようですね、今回は余裕がなくパスしましたが、次回は訪ねてみようと思っています。はりまんさんもぜひ。
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