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旧毛馬第一閘門を訪ねて…9

(『旧毛馬第一閘門を訪ねて…8』のつづき)

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旧毛馬第一閘門の北側に保存されている、旧毛馬洗堰も訪ねてみました。新旧淀川の分流という意味では、むしろこちらが主役といってよい施設なのですが、新設された排水機場に支障したため大半が撤去され、10径間のうち3径間のみの保存となっています(現役時の姿は『毛馬閘門…3』参照)。

前に立つと、堤防上から階段を降りて見学できるのは旧閘門と同様ながら、左手が撤去され小さくなってしまったせいか、どこかうら寂しい雰囲気です。

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巻上機器の一部らしいものが残っていました。フランジ付きの車輪が水平に一対ついたものと、その右はクランクが見えることから、人力操作の車地ですね。どういう用途で使われたものか、ちょっと想像しにくい遺物ではあります。

後ろの高欄や、石材で組まれた橋脚の水切りなど、眺めてみたかったディテールもご覧のとおり蔦に覆われて、鑑賞には具合のよくない現状です。

305045.jpg階段の入口に設けられた説明板。こちらもだいぶ褪色が進んでいるものの、かろうじて読めるレベル。

ゲートは戦後だいぶ経った、昭和36年まで角落しだったことに触れていますが、大都市近傍の大型制水施設としては、近代化が遅かった部類だったのではないでしょうか。


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階段を降りて、径間をのぞき込んだところ。柵で塞がれているので、ゲートのあったスリットを仰いだり、アーチの質感を愛でられないのが寂しいですね。

旧閘門はあらゆる視点から観察できるよう、配慮が行き届いていたので、この扱いの落差は目立ちます。もちろん構造物の剥落など、安全に配慮した結果であれば、仕方のないことではありますが。

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径間の右手、レンガ製の擁壁部分を眺めて。この面だけでもレンガが露出していれば、石材とのコントラストが楽しめるのですが‥‥ううん、蔦がうらめしいですね。

植物が絡みつくのは、はた目に風情があるかもしれないけれど、レンガや石材の保存を考えると、決していいことではないでしょう。見学エリアの拡大も含め、ご一考いただきたいところではあります。

(令和5年9月30日撮影)

(『淀川畔を歩いて…1』につづく)

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タグ : 旧毛馬第一閘門旧毛馬洗堰