水上バスで淀川遡上…1
●9月11~12日は、遅い夏休みをもらって、大阪を中心に、水運趣味スポットを見て回ってきました。
私にとっての大阪は、舟航水路の多さはもちろん、変わった水門はあるわ、渡し舟はたくさんあるわ、古い名橋も少なくないわと、言ってみれば、子供にとってのお菓子の家のようなもの。
見たいものが多すぎて的がしぼりきれず、かえって敬遠してしまったところがあり、この十数年、仕事以外で訪れたことはありませんでした。
●今回、優柔不断な私の背中を押してくれたのは、運航日限定の水上バス航路「蘇れ!! 淀川の舟運」(一本松海運株式会社)に乗ると、淀川本流の遡上が楽しめるだけでなく、大好きな閘門の通過があるということ。
このコース、相互リンク先である、ぷにょさんの「まちかど逍遥」の記事、「天満橋~枚方 淀川を遡上(前編)」ほかで拝見して、一度乗ってみたいと思っていたので、よい機会だとさっそく予約。
これと、大阪市内の別コースをあわせ、3つの閘門通過を楽しんだ上、京都付近の水運史跡もいくつか見てこようという、例によっての駆け足ガツガツ旅行。まあ、その筋には有名なところばかりなのですが、水運・土木バカにとっての観光コースということで。
●JR京橋で京阪線に乗り換え、天満橋の船着場へ。
京阪間の水辺を縫うようにして走っているだけに、水運趣味スポットめぐりには格好の交通手段。今回は非常にお世話になりました。
そういえば、昔は鴨川の河川敷に、桟道のような線路を設けて走っていた時代もあったんですよね…。鉄道が水辺に敷地を求める例は少なくありませんが、京阪はその際たるものだったかもしれません。
●天満橋の駅に降り立つと、早速案内の貼り紙が。初めての人も安心なこの親切さ。
ご存知のように、現在大阪では「水都大阪2009」という、街を挙げてのお祭りの最中です。各社の航路が頻発されるだけでなく、都心部の水辺に散在する各会場では、多彩なイベントが繰り広げられているそうですが、もちろん今回はフネに乗るだけで精一杯…。

●駅ビルを出ると、目の前はすぐ大川…。
うわ、巨大なアヒルの風船が浮いている!
これには度肝を抜かれました!
このアヒルさん、フローティングダックといって、オランダ人芸術家・F・ホフマン氏の作品。高さ・幅ともに9.5m、長さは11mあるそう。(『Нет architecture』参照)
淀川改修を手がけたお雇い外国人、デ・レイケにちなんで、彼の母国であるオランダの芸術家に制作を依頼した(読売新聞による)というあたり、土木趣味的にはグッとくるものがありますね。
●ちなみにこの船着場、八軒家浜船着場といって、ご覧のとおり天満橋の駅ビルに隣接した交通至便なところ。「川の駅」にも指定された中心的船着場で、かつては伏見通いの三十石舟の、始発港でもあったそうです。
出港時刻が迫ると、桟橋前にお客さんが集まってきました。

●我々の乗る水上バス、「なにわ3号」です。
う~ん、窓開かなそう…。
外にも出られなそう…。
船に乗るのは、もちろん嬉しいことに違いないのですが、何しろ屋根つきブネが苦手な私…。
せっかく来たからには、川景色を存分に楽しみたいのですが、船を前にして一抹の不安が…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月11日撮影)
(『水上バスで淀川遡上…2』につづく)

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私にとっての大阪は、舟航水路の多さはもちろん、変わった水門はあるわ、渡し舟はたくさんあるわ、古い名橋も少なくないわと、言ってみれば、子供にとってのお菓子の家のようなもの。
見たいものが多すぎて的がしぼりきれず、かえって敬遠してしまったところがあり、この十数年、仕事以外で訪れたことはありませんでした。
●今回、優柔不断な私の背中を押してくれたのは、運航日限定の水上バス航路「蘇れ!! 淀川の舟運」(一本松海運株式会社)に乗ると、淀川本流の遡上が楽しめるだけでなく、大好きな閘門の通過があるということ。
このコース、相互リンク先である、ぷにょさんの「まちかど逍遥」の記事、「天満橋~枚方 淀川を遡上(前編)」ほかで拝見して、一度乗ってみたいと思っていたので、よい機会だとさっそく予約。
これと、大阪市内の別コースをあわせ、3つの閘門通過を楽しんだ上、京都付近の水運史跡もいくつか見てこようという、例によっての駆け足ガツガツ旅行。まあ、その筋には有名なところばかりなのですが、水運・土木バカにとっての観光コースということで。

京阪間の水辺を縫うようにして走っているだけに、水運趣味スポットめぐりには格好の交通手段。今回は非常にお世話になりました。
そういえば、昔は鴨川の河川敷に、桟道のような線路を設けて走っていた時代もあったんですよね…。鉄道が水辺に敷地を求める例は少なくありませんが、京阪はその際たるものだったかもしれません。

ご存知のように、現在大阪では「水都大阪2009」という、街を挙げてのお祭りの最中です。各社の航路が頻発されるだけでなく、都心部の水辺に散在する各会場では、多彩なイベントが繰り広げられているそうですが、もちろん今回はフネに乗るだけで精一杯…。

●駅ビルを出ると、目の前はすぐ大川…。
うわ、巨大なアヒルの風船が浮いている!
これには度肝を抜かれました!
このアヒルさん、フローティングダックといって、オランダ人芸術家・F・ホフマン氏の作品。高さ・幅ともに9.5m、長さは11mあるそう。(『Нет architecture』参照)
淀川改修を手がけたお雇い外国人、デ・レイケにちなんで、彼の母国であるオランダの芸術家に制作を依頼した(読売新聞による)というあたり、土木趣味的にはグッとくるものがありますね。

出港時刻が迫ると、桟橋前にお客さんが集まってきました。

●我々の乗る水上バス、「なにわ3号」です。
う~ん、窓開かなそう…。
外にも出られなそう…。
船に乗るのは、もちろん嬉しいことに違いないのですが、何しろ屋根つきブネが苦手な私…。
せっかく来たからには、川景色を存分に楽しみたいのですが、船を前にして一抹の不安が…。
【撮影地点のMapion地図】
(21年9月11日撮影)
(『水上バスで淀川遡上…2』につづく)

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コメント
No title
竹林の愚人
フローティングダック
本来小さいと思われているモノが
このように大きくなると、驚かされますね!
早速見に行くことにします。
本来小さいと思われているモノが
このように大きくなると、驚かされますね!
早速見に行くことにします。
Re: No title
>がーちゃんさん
現物を目の前にすると、そのデカさと可愛らしい風貌のギャップがすごいです。
殿のお友達として、ぜひ会いに行ってあげてください。
現物を目の前にすると、そのデカさと可愛らしい風貌のギャップがすごいです。
殿のお友達として、ぜひ会いに行ってあげてください。
Re: 竹林の愚人
>bittercupさん
お近くにお住まいでしたか、川べりのお散歩がてら、ぜひご覧になってみてください。
オランダの方がデザインした割には、可愛らしさにバタ臭いところがないのも気に入っています。
お近くにお住まいでしたか、川べりのお散歩がてら、ぜひご覧になってみてください。
オランダの方がデザインした割には、可愛らしさにバタ臭いところがないのも気に入っています。
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現物見てみたい。