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超弩級! クレーンバージ船隊…3

(『超弩級! クレーンバージ船隊…2』のつづき)

14011.jpgさっきから、全貌を目の当たりにしているはずなのに、艇の位置が西に動くにつれ、視界の情報量がうなぎのぼりに増えてゆく感じ…。

まあ、光線の塩梅がよくなったのですから、当たり前ではありますが、逆光の中で眺めるそれとは、段違いの迫力です。


14012.jpg
質量過剰。ただ、その一言。 

もう、皆さんよくご存知でしょうが、各船名と能力を改めて書き留めておくと…。
手前から、寄神建設の「海翔」、4,100t吊。吉田組「第五十吉田号」、3,700t吊。そして深田サルベージ建設「武蔵」、3,700t吊。
三隻の最大荷重を合計すると、11,500t! 自衛隊のイージス護衛艦も、軽々と持ち上げてしまう力量があるわけだ…。さすが、日本起重機船界の三英傑(?)。

14013.jpg船隊のほぼ真横に来たあたりで、岸壁の角近くにもやっていた自航式の小型クレーン船が動き出し、目の前を横切ってゆきました。

巨船を背景に見ているので、ついうっかり、「小型」などと書いてしまいましたが、木っ端ブネからすれば充分に大きいのは言うまでもなく、黄色く塗られたクレーンも、少なく見積もって100tくらいの力量はありそうです。

14014.jpg船名は「おやしお」。これも、深田サルベージの持ち船ですね。塗色のせいか、ちょっと古典的なスタイルにも見え、好きなタイプです。

帰宅してから「おやしお」の要目を見てみると、正式には揚錨船…、つまりバージの錨を打ったり、回収したりする役目の船だそうです。クレーンの巻上荷重は80tと、想像したのと近い数字でした。

14015.jpg
ううう…いやもうタマランです!

しつこいですが、トラス君がもう、往時の輝きを失っている(笑)と言っても、言い過ぎではない小さな存在に見える角度。
もう少しガマンすれば、このデカイ人たちは帰るからね、それまでの辛抱だ…などと、慰めてあげたくなるような、そんな気持ちにさせられました。まあ、実際には台風の接近で、二度に渡って作業が延期されているので、トラス先生にとっては、針のむしろが当分続くのかもしれません…。
(この後のカットは、タイトルでご覧ください)

(21年9月6日撮影)

(『超弩級! クレーンバージ船隊…4』につづく)

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タグ : 東京港臨海大橋クレーン船寄神建設海翔吉田組第五十吉田号深田サルベージ武蔵揚錨船

コメント

見ました

船を持っている友人に頼んで小名木川の小名木川水門と荒川ロックゲートに連れてってもらいました。
東京マリーナを出たら一目散に東京湾臨海大橋の置き場に到着、どうやら私にこれを見せたかったらしい、エンジンを止めて暫し観賞。
「すごい」の一言、デカイ、きれい。
ぜひ運ぶところも見てみたい。
でも陸人の私には、悲しいかな海の上のこの場所がわからない。

Re: 見ました

>さくじさん
閘門と巨大クレーンを同時体験ですか、巨大構造物満喫コースですね。
私も運ぶところを見てみたかったのですが、台風のお陰で、予定がずいぶんずれてしまい、こちらはあきらめなければならなそうです。
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