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八郎潟の閘門を訪ねて…4

(『八郎潟の閘門を訪ねて…3』のつづき)

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いよいよ閘門が近づいてきました! 閘門の径間は一番左で、その右が魚道ゲート。その左手陸上に見える二階家は、防潮水門全体の操作室棟でしょう。閘門と魚道の部分のみ、管理橋が橋脚にRC桁を載せた造りでなく、橋台を兼ねたラーメン構造になってるのが面白いですね。

302052.jpgその右に隣接した、越流ゲート。水位差は見たところ、0.5mあるかなきかといったところ。正式名称は放流ゲートで、東(潟上市)側にももう1径間あります。

防潮水門閘門、ウェブ上の情報が極めて少なく、公式である「八郎潟防潮水門施設情報」、「秋田県八郎潟防潮水門管理条例施行規則」ともに、閘門の通航法や通航可能船艇の寸法、通航時間など、本来掲げてしかるべき告知は、何もありません。

通航の様子をレポートした記事としては、「八郎潟水門を自分で開閉して海に出る」(乙幡啓子氏著・デイリーポータルZ)が長らく唯一で、平成19年8月のアップですから、もはや古典(?)といっていいほど。この記事のおかげでようやく、閘室で上陸してのセルフ操作であることが判明、嬉しく拝見したことを思い出します。

動画は「水門突破!八郎潟からボートで海に出て釣りをする!」(野外観察倶楽部 O.O.C)がありますが、アップされたのはつい最近で3年前。何分釣りが主題とて、閘門のシーンはほんの一瞬に過ぎず、製作者の方には申しわけないことながら、通しで拝見して拍子抜けしてしまったのは正直なところです。しかし、現役で稼働しているのはわかったのですから、ありがたいことには違いありません。検索漏れでほかにもあったらごめんなさい。

閘門好きの一喜一憂はさておき、公式がこうも閘門に対して(駄洒落ではありませぬ)冷淡かつ、ウェブ上の通航談も限られるとくれば、訪問の難易度も高いような気がして、不安になるもの。

それだけに今回、戸田釣具店さん、船頭のSさんが引き受けてくださったときは、まことに、嬉しさもひとしおだったのでありました。重ねて御礼申し上げます!

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八郎潟―防潮水門
104㎜×143㎜  絵葉書セット「男鹿半島-八郎潟-」の一枚。裏面「TOHOKU CARD PRINTED IN SENDAI」の記載あり。切手欄7円。


ここで、絵葉書セットの中から、先代防潮水門‥‥幸運にも閘門の姿を間近に写した一枚があったのでご紹介しましょう。切手貼付欄が7円でしたから、昭和41~47年に発行されたものと推定できます。河岸に接した現在の閘門と異なり、3径間の固定堰と魚道を介して設けられていました。

閘門に隣接してひときわ高い堰柱の径間がありますが、これは可動橋を備えた径間のため、ゲートも高く上げる必要があるから。いわば通船門というわけです。船越水道には、短期間ながら3つの可動橋が併存していたのですね!

先代防潮水門は昭和36年3月竣工。昭和58年5月に発生した日本海中部地震で一部が破損したこともあり、現在の防潮水門をすぐ上流側に新設、平成19年に竣工したそうです。

302053.jpgさてさて、閘門通航のお話に戻りましょう。右手の魚道径間をチラ見しながら、トンネルのようなラーメン橋台に突入。うひひ。

セルフ操作の閘門なら、少なくとも関東のそれであれば操作方法や運転時刻、緊急時の対処法や禁止事項などなど、もろもろの説明が書かれた看板が掲げられているのが普通ですが、こちらはご覧のとおり何もなし。

ウェブ上に公式の情報が皆無であることに加え、この淡泊(?)さを目の当たりにして、う~んと唸ってしました。例え地元の限られた方々のみに供する施設にしても、セルフ閘門で注意書きが全くないのは、失礼ながら少々異様な感じがしたものでした‥‥。

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何はともあれ、十数年来の念願がかなう瞬間がやってまいりました!

ゲートのステータスは、前扉室が開、後扉室が閉。前扉室ゲートを閉めて閘室を排水、後扉室ゲートを開く、というプロセスをフルに楽しめるのです!
撮影地点のMapion地図

(令和5年7月25日撮影)

(『八郎潟の閘門を訪ねて…5』につづく)

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タグ : 八郎潟防潮水門閘門船越水道絵葉書・古写真