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超弩級! クレーンバージ船隊…2

(『超弩級! クレーンバージ船隊…1』のつづき)

14006.jpgほぼ真後ろから見たところ。繰り返しになりますが、あの比類なき存在感を誇っていたトラス先生が、今や本当に小さく、まるで囚われの身のよう…。

この角度から眺めて気づかされたのは、三隻の間に、台船が二つかませてあること。これでお互いをガッチリ固定し、三隻が一体となって、橋脚のところまでトラスを運ぶ手筈なのでしょう。

14007.jpg上の写真では、挟まれた台船がちょっとわかりにくいかと、アップで一枚。

船尾のフェアリーダーからは、手前の海中に向かって、何本もの錨綱が繰り出されているのも見えました。これだけの排水量と、風圧側面積を持つ巨船を、寸分の狂いなく固定するだけでも、大変な仕事でしょうね。

14008.jpg西側には、いま一隻の警戒船が。通船タイプで、派手な吹流しを掲げており、背後のブームが赤白の対空警戒色(?)であることもあいまって、なかなかカラフル。

クレーンに横付けされている曳船たちも、単独で見れば結構な大型船なのでしょうが、なにしろ御大たちのデカさが半端ではないので、えらく小さい船に見え、スケール感が狂わされること、はなはだしいものがあります。

14009.jpg

西側に移動するにつれて、光線の具合がよくなり、ディテールやブーム側面のレタリングが、はっきりと見て取れるまでになりました。秋晴れの空をバックに眺める、ツートンカラーの美しさは、大げさですが息を呑むほど…。

これが昨今の煙突や一部の水門の如く、ひたすら目立たないよう、まるで迷彩(笑)のように空に溶け込む塗装がなされていたら、これほどクレーン船隊に惹かれはしなかったでしょう。
かような武骨筋のモノ(?)は、やはり毅然とあってほしい…、そういった思いを再認識させた一瞬でした。

14010.jpg写真の、ずらり並んだブイの群れは、明らかにアンカー(錨)を打った位置に、目印として設けたものでしょう。

このブイ群を目安として、内側に入らないようにしながら拝見していたところ、警戒船からも特におとがめはなく、ゆっくり楽しむことができました。



(21年9月6日撮影)

(『超弩級! クレーンバージ船隊…3』につづく)

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タグ : 東京港臨海大橋クレーン船寄神建設海翔吉田組第五十吉田号深田サルベージ武蔵

コメント

No title

ウワ~でかい!
人間って知恵と工夫で何でもできるんですね。
そんな事あらためて考えちゃいます。
自然と人智の融合の美しさ.....感動です。

Re: No title

>トビウオ丸さん
> 人間って知恵と工夫で何でもできるんですね。

いやまったく。巨大なモノを拝見すると、人の知恵って大したものだなあと、素朴な感動に襲われますね。
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