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超弩級! クレーンバージ船隊…1

14001.jpg8月16日の臨海大橋」で既報のとおり、小面憎い台風のお陰で予定が大幅に狂い、楽しみにしていた一大スペクタクル、有明で組み立てられた臨海大橋トラスの浜出しが見られなくなってしまいました。せめて巨大クレーンバージの威容だけでも味わっておこうと、6日午後出港。

上げ潮で水面が渦を巻く、あけぼの水門をくぐって曙運河を南下、現場へ急ぎます。

14002.jpg曙運河南端で右折すると…。もう見えるよ!
この距離から、貯木場に林立するクレーン群のブームを透かして見ても、桁の違う大きさが実感できる、この質量過剰感!

風が少々ありますが、幸い風向は北東、これなら運河から港内に出ても、さほど波に悩まされずに済みそう。雲も少なくよく晴れ渡って、絶好の巨船観賞日和と言えそうです。

14003.jpg
東側から、トラスを前にしたクレーンバージ船隊に接近。逆光の中に、ブームを高々とかざした巨体が黒々と浮かび上がり、さざ波の乱反射がキラキラと目にまばゆい、印象的な初対面。

…しかし、あの圧倒的な存在感を誇っていたトラスが、こんなに小さく見えるときが来るなんて…。
国内最大級の実力を誇る巨人が、3人も居並んだこの迫力の前には、どんな巨大建造物も、こうべを垂れるしかありますまい。

14004.jpg
これだけの大事業、さぞかし警戒も厳重に違いない…。と思いつつ近づくと、キラキラ波の向こうに、やはり遊弋中の警戒船が。

もっと接近して眺めたい気持ちはあるのですが、迷惑にならないように、充分間合いを取りながら微速で移動。光線の向きが観察に具合が悪いので、周りを半周するような形で、ゆっくり流しながら西側に出るとしましょう。

14005.jpgこれだけの巨体が鎌首をもたげていれば、わずかな風波でも影響は相当なもので、つねにワイヤーや錨綱の張力を調整し続けなければならないのでしょう、船隊からは絶え間ないエンジンの鼓動が聞こえ、触れれば弾けるような緊張感が伝わってきます。

光線だけでなく、風向きからも、落ち着いて観賞するには風裏に回った方が良さそうだな…。
少し増速して、船隊の西側へ。
撮影地点のMapion地図

(21年9月6日撮影)

(『超弩級! クレーンバージ船隊…2』につづく)

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タグ : 東京港臨海大橋クレーン船あけぼの水門曙運河寄神建設海翔吉田組第五十吉田号深田サルベージ

コメント

No title

こんばんは。
私も昨日見に行きました!朝5時のことですが(笑)
肝心の作業は再び延期されてしまいましたね。残念です。

以前この中の1隻の乗組員の取材記事を読んだことがありますが、あまりの巨体に風速30m/s程度では殆ど揺れないと書いてありました。

Re: No title

>すぎちゃんさん
朝日にクレーンのブームが輝く、早朝の風景もさぞ美しいでしょうね。
再度の台風接近で再延期になったようですね、いずれにせよ、浜出しや架設は見に行けそうもないのが残念です。
> あまりの巨体に風速30m/s程度では殆ど揺れない
巨大さを髣髴させる、いいお話です…。

No title

警戒船は『つくば』ですか?

Re: No title

>チョビカマさん
残念ながら、船名はわかりませんでした。
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